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高校女子No.1を決める戦いがスタート 第33回全日本高等学校女子サッカー選手権大会
2024年12月30日
第33回全日本高等学校女子サッカー選手権大会が12月29日(日)に兵庫県で開幕しました。大会初日は、各地で1回戦20試合が行われました。
ピックアップマッチ1
沖縄県合同 0-5(前半0-4、後半0-1) 八戸学院光星高校
初出場同士となる、6校の合同チームの沖縄県合同(沖縄)と八戸学院光星高校(青森)の戦いは、開始4分に試合が動きます。八学光星が右サイドから入れたシュート性のクロスが相手のオウンゴールを誘発し、先制に成功。全国初得点の効果は大きく、その後は中央からの崩し、相手の最終ラインの裏へ斜めのボールを出すなど多彩な攻撃を披露し、13分には戸田鐘選手が中央を突破して追加点を奪いました。
大会唯一の合同チームである沖縄合同は、GK石垣陽菜選手が飛び出してセーブする背後を仲間たちがカバーするなど、チーム一丸となって奮闘。しかし、攻撃に移ると、前線にボールをつなげられる場面が少なく、前半はシュートゼロに終わります。逆に、どんどんゴール前にボールを送り込む八学光星が2点を追加し、前半を折り返しました。
後半に入ると、八学光星の白石優萌主将が「思った以上にボールを保持できて点数も取れたので、もっときれいに崩そうとか、それぞれが点を取りたいという気持ちが出てしまった」と振り返ったように、1点を追加するものの攻撃の迫力が薄れてしまいました。そうした相手の裏を突き、沖縄合同は前線でボールを動かす場面が増えます。得点には至りませんでしたが、69分には交代出場の末吉美音選手がチーム初のシュートを放ちました。試合はそのまま5-0で終了し、初出場対決は八学光星に軍配が上がりました。
ピックアップマッチ2
帝京大学可児高校 0-4(前半0-1、後半0-3) 日本航空高校
大会初出場の帝京大学可児高校(岐阜)は、14回目の出場となる日本航空高校(山梨)に序盤から押し込まれますが、「粘り強く守ってサイドや前線のスピードを生かすカウンターが自分たちの戦い方」という栗本真佳キャプテンの言葉を体現します。一方の日本航空は、前半から選手がポジションを入れ替えるなど微調整。得点こそないものの、CKの場面は多く、シュートやクロスまで持ち込めていました。すると前半終了間際、サイドバックに回っていた佐藤マリー奈々美選手がスピードを武器に低い位置からドリブルを仕掛けてCKを獲得。このセットプレーから片岡さら選手が先制ゴールを挙げました。
試合の均衡が崩れた後も、帝京大可児は辛抱強く戦い続けます。58分には、日本航空の吉田美のり選手のコースを突いたシュートに対し、GK村上瑠菜選手が横っ飛びでセーブ。村上選手はその後も好セーブを繰り出しました。
それでも日本航空は相手に圧力をかけ続け、交代出場の畠中瑞季選手が70分にミドルシュートで追加点。そのゴールがチームの勢いを加速させ、77分に畠中選手が今度はCKをファーサイドに直接蹴り込むと、2分後には根橋涼花選手が4点目を奪取。シュート数が前半14本、後半13本と攻め続けた日本航空が快勝しました。
選手コメント
白石優萌 選手(八戸学院光星高校/青森)
開催地に入ってから、みんな緊張しているし、それぞれ思っていることがぶつかり合っていて、練習の雰囲気はあまり良くありませんでした。だからこそ、内容よりもまずは勝つことを優先していました。その一番難しい目標に全員で向かったことが、結果につながったと思います。まずは勝てて自信もつきましたし、次に進めたという安心感がチームの一体感をより強くしてくれたと思います。
木村胡桃 選手(沖縄県合同/沖縄)
全国大会という大きな舞台でプレーできて、すごく楽しかったです。合同チームなので、大会のたびに練習してコミュニケーションを取り、プレーの見直しを図ってきました。このチームには「沖縄パワー」みたいなものがあって、明るくて、ずっとにぎやかでした。試合には負けましたが、誰も下を向かず、3年生が1点を取ろうと声をかけてくれて、前向きに戦うことができました。すごく良いチームだったと思います。
小池彩華 選手(日本航空高校/山梨)
初戦なので、まずは大会に慣れることが大事だと考えながらも、最初から自分たちらしく、前からどんどんアグレッシブにプレスをかけていこうと話していました。監督からの指示を受け、それぞれのポジションを入れ替えつつ、相手のキーマンが誰かを考え、役割を変えて対応していきました。良い試合ができたと思いますが、自己採点は60点にしておきます。目標は日本一ですし、現状に満足せずに成長を目指していきます。
栗本真佳 選手(帝京大学可児高校/岐阜)
悔しさはありますが、自分たちがやってきたことを発揮した結果だったかなと思います。もちろん勝ちたかったですが、この舞台で、全力でプレーできたことは一つの成果です。私の高校サッカーはこれで終わりますが、後輩たちにはしっかりと次につなげていってほしいですし、私たち3年生も今後いろいろな舞台で活躍できるよう、この経験を生かしていきたいと思います。
第33回全日本高等学校女子サッカー選手権大会
大会期間:2024年12月29日(日)~2025年1月12日(日)
会場:兵庫県/三木総合防災公園、五色台運動公園、いぶきの森球技場、淡路佐野運動公園、ノエビアスタジアム神戸
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