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【ホットピ!~HotTopic~】クラブの世界一決定戦がアメリカで間もなく開幕!

2025年06月11日

【ホットピ!~HotTopic~】クラブの世界一決定戦がアメリカで間もなく開幕!

世界最強のクラブを決める大会、FIFAクラブワールドカップ2025が間もなく開幕します。
装いを新たにスタートする同大会を展望します。

広大なアメリカに32チームが集結

クラブ世界一を決めるFIFAクラブワールドカップ2025が、6月14日~7月13日(現地時間、以下同)にアメリカで開催されます。国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ会長は「男子のエリートプロクラブの頂点となる大会。必要なインフラが整い、地元の関心も非常に高いことと合わせ、アメリカはこの新たな世界規模の大会を始めるのに理想的な国」と今大会を評しています。

今回は従来の大会方式を変更したほか、毎年から4年に一度の開催となりました。前回大会までは各地域連盟の代表など7チームによるものでしたが、32チームに規模が拡大。そのため、前回は11日間だった期間が、今回は30日間の長丁場となります。日本からは浦和レッズが出場します。


日本を代表して今大会に臨む浦和。07年、17年、23年にクラブワールドカップに出場。03年には3位入賞を果たしている

このように大規模となった大会の源流は、1960年に始まったインターコンチネンタルカップにさかのぼることができます。欧州と南米のクラブチャンピオンによる毎年の対抗戦で、当時は両連盟のレベルが他を大きく引き離しており、その勝者がクラブ世界一と見なされました。しかし、欧州と南米のライバル意識が過熱するあまり、試合は荒れる傾向となり、対戦拒否などもあって、存続が危ぶまれていました。

その大会が生まれ変わったのが1981年でした。原則としてホームアンドアウェイで行われていた大会が、シングルマッチで、しかも日本という中立地で開催されるようになったのです。これがトヨタ ヨーロッパ/サウスアメリカ カップ(略称:トヨタカップ)で、1981~2004年に25回の開催を数えました。これを発展的に解消し、各地域連盟の代表が参加して2005年にスタートしたのがFIFAクラブ世界選手権。翌年からFIFAクラブワールドカップとなって、2023年までに19回開かれています。

新たなフォーマットで行われる今大会は、広大なアメリカの11都市にある12のスタジアムが使用されます。ロサンゼルス、シアトルを除けば東部での試合が中心です。まず、グループステージは4チームずつ8グループに分かれて1回戦総当たりのリーグ戦を実施。各グループの2位以上、計16チームがラウンド16以降のノックアウトステージに進みます。開幕戦は6月14日にマイアミで地元のインテル・マイアミ(アメリカ)がアルアハリ(エジプト)を迎え撃ち、戦いの火ぶたが切られます。決勝は7月13日に、来年のFIFAワールドカップ26でも決勝の舞台となるニューヨーク/ニュージャージーで予定されています。

優勝賞金は最大4000万ドル。グループステージでは1勝につき200万ドル、引き分けには100万ドルが授与されます。このほかに、地域連盟によって異なる参加費が設定されて、アジアサッカー連盟(AFC)を代表して出場する4クラブには、それぞれ955万ドルが支払われます。

日本から浦和が参戦 世界の強豪たちに挑む

大会には世界一の称号を目指し、世界の名だたるクラブが一堂に会します。その強豪たちに戦いを挑むのが、グループEの浦和です。同グループのライバルはリバープレート(アルゼンチン)、CFモンテレイ(メキシコ)、そして今シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ準優勝のインテル・ミラノ(イタリア)といういずれ劣らぬ名門ぞろい。6月17日にリバープレート、その4日後にインテル・ミラノと、いずれもシアトルで戦い、グループステージ最終戦はロサンゼルスでモンテレイと対戦します。昨年12月に実施されたグループ分け抽選の結果を受けて、浦和のマチェイ・スコルジャ監督は「レッズにとっては大きなチャレンジ。競争力のあるチームをつくっていかなければならない。違ったサッカー文化との戦い、そこが興味深い」と述べました。


今大会の初戦で浦和と対戦するリバープレートは、15年大会の準決勝で森保一監督率いるサンフレッチェ広島と対戦。
1-0で勝利した

世界のサッカー勢力図を考えれば、優勝争いの中心は欧州勢でしょう。これに南米をはじめとする他地域のチームがどれだけ風穴を開けられるか。ジャイアントキリングも大いに期待されています。グループAはパルメイラス(ブラジル)、FCポルト(ポルトガル)が有力ですが、リオネル・メッシ(アルゼンチン)、ルイス・スアレス(ウルグアイ)、セルヒオ・ブスケツ(スペイン)といった百戦錬磨のベテランを擁するマイアミも注目です。グループBはUEFAチャンピオンズリーグで初優勝したばかりのパリ・サンジェルマン(フランス)、アトレチコ・マドリード(スペイン)に、南米初制覇のボタフォゴ(ブラジル)が挑みます。


マイアミの一員として今大会に出場するメッシ。バルセロナ時代は09年、11年、15年に優勝を経験、全ての決勝で得点を挙げた

バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)のいるグループCは、ボカ・ジュニアーズ(アルゼンチン)とベンフィカ(ポルトガル)という古豪が16強入りの戦いに絡むと予想されます。グループDはチェルシー(イングランド)に、CRフラメンゴ(ブラジル)などのライバルがどこまで立ちはだかるか。蔚山HD(韓国)がボルシア・ドルトムント(ドイツ)、フルミネンセFC(ブラジル)といった強豪を相手にするのがグループF。期待されながらも今シーズンは無冠に終わったグループGのマンチェスター・シティ(イングランド)、ユベントス(イタリア)は、何としてもタイトルを持ち帰りたいところ。クラブワールドカップ優勝が最多5度を誇り、キリアン・エムバペ(フランス)がエースのレアル・マドリード(スペイン)は、グループHで頭一つリードする存在といえるでしょう。


5度のクラブワールドカップ優勝を誇る名門レアル・マドリード(写真は1998年にトヨタカップを制したときのもの)

新しいフォーマットになった大会で、各クラブがどのような戦いを見せるか注目です。

https://www.fifa.com/ja/tournaments/mens/club-world-cup/usa-2025

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