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アフリカ王者に3得点で勝利。浦和レッズが世界5位で大会を終える~FIFAクラブワールドカップUAE2017~

2017年12月13日

アフリカ王者に3得点で勝利。浦和レッズが世界5位で大会を終える~FIFAクラブワールドカップUAE2017~

浦和レッズが世界5位に輝きました。日本時間12月12日(火)23時、浦和はFIFAクラブワールドカップの5位決定戦でモロッコのウィダード・カサブランカと対戦し、3-2で勝利しました。

クラブとして10年ぶりの大会出場、海外で行われるFIFAクラブワールドカップに日本勢として初めて出場した浦和は、準々決勝で開催国・UAEのアルジャジーラに敗れてしまいましたが、モチベーションを失うことなく5位決定戦に臨みました。

アルジャジーラ戦から先発メンバーを3人入れ替え、マウリシオ選手、森脇良太選手、長澤和輝選手が先発出場。マウリシオ選手がセンターバック、森脇選手が右サイドバックに入り、アルジャジーラ戦はセンターバックだったDF槙野智章が左サイドバックでプレー。長澤選手は矢島選手に代わってインサイドハーフに入りました。

一方、ウィダードカサブランカは準々決勝のパチューカ戦から先発メンバーを8人入れ替え、フレッシュなメンバーで5位決定戦に臨みました。

浦和は、立ち上がりからボールを支配しながら攻撃を展開。守備でも前線や中盤から積極的にプレッシャーを掛けてボールを奪い返していきます。そして、浦和が主導権を握る展開になると18分、スローインの流れから、中央でボールを受けたマウリシオ選手が放った豪快にミドルシュートがゴール右に突き刺さり、先制に成功しました。

その3分後にはFKから失点を喫してしまいましたが、26分には長澤選手のパスを中央のFW興梠慎三選手がワンタッチで左後方に落とすと、武藤雄樹選手が再びワンタッチで縦へ。これをペナルティーエリア左で受けたラファエル・シルバ選手がトラップで相手を置き去りにしてクロスを上げると、ファーサイドに飛び込んだ柏木陽介選手がゴール。少ないタッチで複数の選手が絡む、浦和らしい鮮やかなコンビネーションで再びリードを奪いました。

後半に入っても攻撃の手を緩めなかった浦和は、59分に追加点を挙げます。柏木選手がFKからゴール前に上げるのではなく縦にスルーパスを出すトリッキーなプレーを見せると、興梠選手のクロスは相手に跳ね返されましたがこぼれ球をマウリシオが押し込み、これで2点のリードを奪いました。

その後は2点を追いかけるカサブランカに押し込まれる時間帯が増えましたが、ファインセーブを見せた西川周作選手をはじめチーム全体で最後まで集中を切らしませんでした。アディショナルタイムには、この大会で導入されているビデオ判定によってPKを与え、カサブランカに1点を返されましたが、3-2で試合は終了しました。

浦和は今大会かつチームにとっても今季最後となる試合を勝利で飾り、プレイヤー・オブ・ザ・マッチには柏木選手が選出されました。

監督・選手コメント

堀孝史 監督(浦和レッズ)
今日のゲームは、選手たちが狙いとしているものを存分に出してくれましたし、先制点が取れたことが大きかったと思います。いくつかピンチもありましたが、しっかり集中して防いでくれたことが大きかったです。

GK #1 西川周作 選手(浦和レッズ)
勝って終わることは大事でしたし、チームとして気持ち良く帰れるんじゃないかと思います。結果は5位でしたけど、考え方を変えればもっとできたかもしれないし、アフリカ王者に素晴らしい試合をして勝って5位で終えられたことはチームとしてもポジティブなことだと思います。ここ最近、自分たちもリーグ戦を含めて勝てていなかったので、1年を締めくくるという意味でも勝って終わることは大切でした。結果は良かったと思います。

DF #2 マウリシオ 選手(浦和レッズ)
先制点のシュートはミートすることを特に意識しました。トラップをした瞬間に狙うしかないと思っていました。自分が狙ったところに行ってくれて良かったと思いますし、本当はもうちょっと綺麗な形で入れば良かったですが、しっかりとゴールになったことが一番嬉しいです。

MF #8 柏木陽介 選手(浦和レッズ)
最後は良いゲームできて終わったから満足していると言うとおかしいですが、前回の試合を踏まえて考えたら良いゲームができたと思います。個人的にも最後まで走りきりましたし、良いプレーができたかなと思います。(プレイヤー・オブ・ザ・マッチについて)今年はそういう賞をたくさんもらうことができました。今日はもらってもいいかなって自分でも思ったぐらいのプレーはできていました。

MF #15 長澤和輝 選手(浦和レッズ)
相手は体が大きいしフィジカルの能力も高いですが、自分たちの良さである距離感が近いというか、自分たちの距離感でパスをつないでいければ得点のチャンスもあるかなと思っていました。後ろでもらうこともありましたが、前に人数を掛けて攻撃していこうということは意識していました。守備をしっかりやることは当たり前ですが、自分たちがボールを保持できるチャンスがある相手に対しては主導権を握っていくシーンが増えてもいいかなと思っていました。

FW #8 ラファエル・シルバ 選手(浦和レッズ)
第2戦をどう戦っていこうか、モチベーションの意味では非常に難しいものはありましたが、日本に帰る上で勝利が一つもない状況では情けないと思いましたし、チームとしての力を最後まで出すべきだったので、みんなが同じ気持ちでいてくれてよかったし、こういう結果で終えることができてよかったです。

FW #30 興梠慎三 選手(浦和レッズ)
勝てて良かったということと、良い崩しもできましたし、良い形で得点も取れましたし、やっていて楽しかったです。初戦で負けたことは凄く悔しくて、みんながなかなか立ち直ることができませんでしたが、最後の試合なので勝って帰ろう、ここまで来られたのでこの試合で勝って胸を張って帰ろうということをみんなで言っていたので、そういうふうになって良かったです。

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