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第96回天皇杯 準決勝進出チームが決定
2016年12月25日
第96回天皇杯全日本サッカー選手権大会の準々決勝が12月24日(土)、各会場で開催され、準決勝に進むチームが出そろいました。
ピックアップマッチ1
横浜F・マリノス 2-1(前半0-0、後半2-1)ガンバ大阪
日産スタジアムでは、3年前の第93回大会を制した横浜F・マリノスと、大会初の3連覇を狙うガンバ大阪が対戦しました。ともにGKに弾かれたものの、ボックス内に持ち込んでの前田直輝選手の一撃、ゴール右隅を突く天野純選手のFKと、横浜FMは序盤から相手ゴールを襲います。G大阪もボールを縦に出し入れしてチャンスをうかがいますが、サイドや富樫敬真選手のスピードを生かす横浜FMが、優勢に前半を進めました。
前半からキレの良さを披露し、ボールが多く集めていた横浜FMの齋藤学選手が、63分に試合を動かします。相手DFからボールを奪うとそのまま持ち上がり、ボックス内で倒されてPKを獲得。これを自ら決めて、先制点をもたらしました。
後半開始から布陣を変えて相手を押し込もうとしていたG大阪は攻勢を強め、ついには87分、CKから今野泰幸選手が蹴り込んで追いつきます。延長戦も見えてきましたが、ドラマはさらに続きました。G大阪は89分、さらにアディショナルタイムにも惜しいシュートを放ちます。
しかし、最後に笑ったのは横浜FMでした。96分にカウンターに移ると、交代出場していた中村俊輔選手が右サイドに展開。エリア右からボックス手前に戻したボールを、最後は天野選手が左足で豪快にゴールへ突き刺しました。この一撃が決勝点となり、横浜FMが準決勝へ進みました。
ピックアップマッチ2
FC東京 1-2(前半0-2、後半1-0)川崎フロンターレ
味の素スタジアムでは、FC東京と川崎フロンターレが対戦しました。先に試合の主導権を握ったのは川崎F。開始わずか20秒で大久保嘉人選手がシュートを放つなど、得点意欲をのぞかせます。均衡を破ったのも大久保選手でした。20分、エウシーニョ選手、中村憲剛選手とつないで右サイドに展開すると、これを受けた田坂祐介選手のクロスに大久保選手が合わせ、川崎Fに先制点をもたらします。
川崎Fはリードした後も、シュートパス主体のサッカーでFC東京陣内へと切れ込んでいきます。28分には、左サイドから登里享平選手とエドゥアルド・ネット選手と素早くパスをつなぎ、最後はエウシーニョ選手が左足での狙いすましたシュートを沈め、リードを2点に広げます。
2点を追うFC東京も後半、攻勢を強めるべく小川諒也選手、平山相太選手を次々に投入。サイド攻撃から1点を狙います。しかし、68分に大久保選手にゴールポストを強襲する一発を許すなど、パスを奪われ、カウンターアタックからピンチを招く場面も目立ちました。
FC東京は90+1分、小川選手のFKに平山選手が頭で合わせて一矢報いましたが、反撃もむなしくホームで敗戦。一方の川崎Fは、充実した試合内容で準決勝へと駒を進めました。
監督・選手コメント
長谷川健太 監督(ガンバ大阪)
決勝が市立吹田サッカースタジアムで行われることもあり、天皇杯がここで終わるのは非常に悔しいです。前半はなかなか自分たちの時間をつくれませんでした。後半はリズムを生むために遠藤保仁選手をアンカーに下げました。狙い通りチャンスは多くつくりましたが、ゴール前での精度を欠くと、こうなってしまいます。ただし、リスクを管理しきれなかったのは私自身の責任です。失点の場面でも選手はしっかりと自陣に戻っていたので、天野選手のシュートを褒めるべきかと思います。今シーズンの反省、悔しさを来シーズンにぶつけなければいけないと、あらためて思いました。
天野純 選手(横浜F・マリノス)
試合を通じて左足にしっかり体重が乗っていて、シュートを打てば入るという感覚がありました。得点につながらなくても流れは自分たちにあったので、またチャンスは来るだろうと思っていました。実際に、最後のチャンスではトラップが完璧に決まり、あとはゴールに流し込むだけでした。2試合連続でアディショナルタイムにゴールを決めていますが、そこまでパワーを残せるというのは、試合に出続けたことで得たものがあるからだと思います。成長を肌で感じることができているので、この感覚を忘れずに準決勝に挑みたいです。
風間八宏 監督(川崎フロンターレ)
セットプレーから失点しましたが、それ以外はうまく試合をコントロールすることができました。久しぶりの公式戦とあって、難しい試合になるかと思っていましたが、実際は選手たちが立ち上がりから良いプレーをしてくれたと思います。課題は後半、相手が点を奪いにきたときに(逆襲から)ゴールを決め切れなかったところ。そこは少し残念ですが、選手たちは終始、練習通りの動きを見せてくれました。選手たちは、(チャンピオンに)なってもおかしくないプレーをしていると思っています。一番上までいきたいと思います。
大久保嘉人 選手(川崎フロンターレ)
立ち上がりに気をつけて試合に臨んだ中で、膝でのシュートが決まりました。「いけるところまでいこう」と思ってプレーし、前半から飛ばしました。チームとして約1カ月の中断期間でよく休んだからか、中盤の選手もよく攻撃に顔を出して、複数の選手が絡んだフロンターレらしい攻撃を最初から最後まで実践することができたと思います。ドリブル突破やワンツーパスなど多彩な攻撃に徹することができて、やっていて楽しかったです。
準決勝 (12/29開催)
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vs |
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12月29日(木)13:05キックオフ(予定) ヤンマースタジアム長居 |
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vs |
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12月29日(木)15:05キックオフ(予定) 日産スタジアム |
第96回天皇杯全日本サッカー選手権大会
2016年8月27日(土)〜2017年1月1日(日・祝)
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