JFA第5回全日本U-18フットサル選手権大会が8月2日(木)に開幕します。今回は開催地仙台のFリーグクラブ、ヴォスクオーレ仙台でプレーし、フットサル日本代表候補にも選出されている堀内迪弥選手にフットサルの魅力や、出場選手に期待することなどを聞きました。

――高校3年間は振り返ってどんな時期でしたか。

堀内　滋賀県の草津東高校ではサッカーをしていました。練習はきつかったですね。チームメイトとの絆であったり人間関係、礼儀であったり、社会に出て行くために必要なことを多く教わった時期でした。

――フットサルを始めたきっかけを教えてください。

堀内　高校卒業後、消防士を目指していて、趣味で社会人サッカーと社会人フットサルを両立しながら学生をしていました。フットサルをやっていくうちに楽しくて本気でやりたいと思うようになり、シュライカー大阪サテライトのセレクションを受けに行きました。

――フットサルの魅力、面白さは何でしょう。

堀内　フットサルは狭いコートで展開の早い中でプレーしなければいけませんし、止める蹴るの技術も必要で、個人戦術や状況判断の部分が面白いと思いました。相手の顔を見て判断し、考えてプレーすることが魅力です。結果よりも行程が大事で、こちら先手を取れるようなポジショニングやパスを連続することで勝利につながる部分がとても面白いです。勝つために体の向きなど細かいところ、個人戦術を突き詰めるのが醍醐味です。

――2016/17シーズン途中からヴォスクオーレ仙台でプレーされていますが。

堀内　厳しいことを言うと、まだ結果を出せていません。プロは結果の世界ですし、まだまだこれからのクラブです。それでも2年半前、仙台に来た時、チームは最下位でしたが、少しずつ順位が上がってきて、関わってくれる人も増え、クラブの状況は少しずつ良くなってきていると思います。東日本大震災をきっかけに立ち上がったクラブで、震災復興も兼ねての活動をしていますので、いろんな人の思いを背負ったクラブです。仙台の地を元気づけられるようにという思いはみんな持ってやっています。

――今後の個人とチームの目標を教えてください。

堀内　僕はヴォスクオーレ仙台に移籍した翌年、消防士の試験を受けられる年齢制限が来て、悩んだ末に一度クラブを離れたのですが、再契約を結んでいただきすごく感謝しています。震災復興活動をしているクラブからフットサル日本代表選手が出てワールドカップに出場というニュースが出たら、仙台にとってもクラブにとっても明るいニュースになります。自分としても世界でトップの大会でプレーする以上の幸せは無いので、FIFAフットサルワールドカップに出ることが最大の目標です。チームとしての目標はFリーグ5位以内です。上へ行くためにも、監督の細かい戦術や思いにもっと応えて、自分の特長である得点力を生かして、目に見える形、勝利をサポーターに見せたいと思います。

――今回の大会に期待することはありますか。

堀内　僕らが高校生の時には無かった大会ですが、サッカー部にはフットサル向きのテクニックを持っていながら、試合に出ていない選手もいるかと思います。フットサルをしながらサッカーとフットサルどちらに向いているのか、などいろんなことに気づき、楽しみながら高いレベルで勝負できるのは良いことだと思います。進路で悩んでいる選手もいると思いますが、今はFリーグというフットサルのトップリーグもできています。前向きに夢に向かえるきっかけになれば良いと思います。

――最後に本大会に出場する選手たちにメッセージをお願いいたします。

堀内　皆さん、若い力がありますので、見ている人も熱くなれる素晴らしいプレーに期待しています。この大会を通じて、サッカーやフットサルのトップリーグでプレーするような選手が出てきてくれることを期待しています。高校3年間はあっという間です。自分の目標や夢に向かって一日一日、一生懸命頑張ってください。

JFA-TVにてインターネットライブ配信！（予定）
大会1日目、2日目 ゼビオアリーナ仙台で行う12試合、決勝ラウンドの全8試合のインターネットライブ配信を行います。
※回線の状況や閲覧環境により、一部ご覧いただけない場合がございます。予めご了承ください。

大会期間：2018年8月2日(木)～2018年8月5日(日)
大会会場：宮城県／ゼビオアリーナ仙台・カメイアリーナ仙台（仙台市体育館）
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