JFA 第11回全日本U-15女子フットサル選手権大会は11日(月・祝)に決勝ラウンドを行いました。大会初出場の白岡SCL（関東／埼玉）が、見事に初優勝を飾りました。

午前9時半にキックオフされた準決勝で白岡SCLは、2大会連続3位となっているAICシーガル広島レディース（中国／広島）と対戦しました。開始1分に小島爽選手のゴールで先制した白岡SCLは、その後もコンスタントに得点を取り続けると、高橋亜優選手のハットトリックを含む、大量7得点を挙げて7-2で勝利しました。

準決勝のもう一試合では、FCストーリー徳島メニーナ（四国／徳島）と名古屋FCルミナス（東海／愛知）が対戦しました。徳島は流動的なフットサルを展開し、3度リードを奪いますが、名古屋FCルミナスもその都度、追いつく粘り強さを見せます。第2ピリオドを終えて3-3と決着のつかなかった試合を、PK戦の末に名古屋FCルミネスが4-2で制し、初の決勝進出を決めました。

どちらが勝っても大会初優勝となる決勝戦は僅差の試合となりました。前半は白岡SCLがキックインからの攻撃で2点を奪って、2-1とリードします。しかし、後半に入ると名古屋FCルミナスも反撃を見せ、17分に中村なつみ選手のゴールで同点に追いつくと、その1分後には再びゴール前に攻め込み、オーライリー詩奈選手が逆転ゴールを決めました。

逆転を許した白岡SCLでしたが、試合時間が残り1分を切ったところで木綿彩芭選手のミドルシュートで同点に追いつきます。さらに、その16秒後には小島爽選手がゴール前のこぼれ球をゴールに押し込み、再逆転しました。結局、このゴールが決勝点となり、白岡SCLが4-3で勝利し、初優勝を成し遂げました。

監督・選手コメント

小島哲広 監督（白岡SCL）
初出場で初優勝というのは、フットサルをよく分からないままやっていたので、びっくりな結果です。年に一度、この大会にだけ参加するようになって5年目ですが、ルールが分からないところもありながら、優勝まで辿り着きました。やっていく中で楽しさを知ることができたので、来年もまた出場したいなと思います。ロングボールが多かったのも、戦術が分からないので、あれしかなかったんです。サッカーに生かせるものがあると思うので、さらにフットサルを勉強していきたいなと思います。

FP #36 木綿彩芭 選手（白岡SCL）
優勝は自分の力だけではないので、背中を押してくれたみんなに感謝します。今大会が始まるまでは主力ではなく、試合に出られるか分からない不安もありましたが、できることはやってきたので自信をもってやりました。まだ優勝の実感はありません。サッカーで悔しい思いをしましたが、それをばねにしてやれた経験が、この結果につながったと思います。3年間、サッカーの基礎を積み重ねてきた成果が出せましたし、私は前橋育英高校でサッカーを続けるので、今度はみんなと対戦できる日が来るのを楽しみにしています。

FP #9 オーライリー詩奈 選手（名古屋FCルミナス）
決勝では負けてしまいましたが、ここまで来られると思っていなかったのでうれしい気持ちが強いです。準決勝に勝てたことがすごくうれしかったので、やり切ったなと思います。決勝は、最後の最後にやられてしまったので、悔しい気持ちもあります。相手は体も強かったですし、プレッシャーも速かったです。個人的にシュートを決め切れなかったことが、課題に残りました。後輩たちには、私たちの記録を更新してほしいですし、また決勝まで来て頑張ってほしいです。

FP #10 宮崎愛 選手（FCストーリー徳島メニーナ）
これまでの2年間は悔しい思いばかりして、今回が初めての全国大会でした。私たちのセットは、フットサルを長年やってきたので自信もありました。自分たちのペースで試合ができたのは満足でしたし、とても楽しかったです。準決勝では負けてしまいましたが、もっとゴールへの積極性が必要だったと思います。ほかの選手たちは県外でサッカーをやりますが、私は徳島に残って今後もフットサルを続け、男子チームに入って全日本U-18フットサル選手権大会の出場を目指し、将来的にはフットサル日本女子代表に入りたいと思います。

大会期間：2021/1/10(日)～2021/1/11(月・祝)
大会会場：三重県営サンアリーナ（三重県伊勢市）

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