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「フットサルで最後まで諦めないことを学んだ」晴山岬選手(FC町田ゼルビア)インタビュー前編 JFA 第26回全日本U-15フットサル選手権大会
2021年01月06日
JFA 第26回全日本U-15フットサル選手権大会が1月9日(土)に開幕します。ここでは、全日本ユース(U-15)フットサル大会(現JFA 全日本U-15フットサル選手権大会)で2度優勝を経験、JFA 第5回全日本U-18フットサル選手権大会でも日本一や大会MVPに輝き、高校時代には全国高等学校サッカー選手権大会でも活躍した晴山岬選手(FC町田ゼルビア)に、中学時代や大会についての思い出を語ってもらいました。
オンライン取材日:2020年12月22日
――サッカーを始めたのはいつですか。
晴山 3歳か4歳くらいの時ですね。きっかけは父がサッカーをやっていたからですが、僕が長岡に引っ越した年に、ちょうど長岡JYFCができたんです。そこに幼稚園クラスがあったので、新しいクラブということもあり入りました。
――フットサルとの出合いはいつだったのでしょうか。
晴山 長岡JYFCに入った年ですね。新潟では夏場から秋にかけてはサッカーをするのですが、冬になると雪が積もるので、体育館の中でフットサルをするんです。ただ、フットサルをやるというよりも、室内でサッカーをする感覚でしたね。でも、だんだん、フットサルの試合を見る機会も増え、屋内でするのはフットサルだと知り、年を重ねるごとにサッカーとフットサルの違いを理解していきました。
――長岡JYFCは、サッカーとフットサルに通じるフットボールスキルを高める印象があるのですが、どのような練習をしていましたか?
晴山 基本的にはずっとボールを触るようなトレーニングをしていました。シンプルな4対2、3対1をするのですが、特徴的なのはサッカーの時でも距離感が狭いんです。狭いところでどれだけボールを持てるか、パスをつなげるか。それはサッカーでも、フットサルでも、変わらないモットーでした。他にも質の高いプレーをできるように、マーカーを並べて、ドリブルの練習をしたり、ボール回しをしたり、パスの練習をしたりしていました。
――普段はサッカーをメインでプレーしていましたが、中学、高校とフットサルの大会で優勝して日本一になりました。ルールをはじめ、いろいろな違いがあったと思うのですが、なぜ優勝できたのでしょうか。
晴山 チームメートの中にも、「フットサルのルールを知らない」っていう人がいました。実は僕も高校2年の時に出た全日本U-18フットサル選手権の決勝の試合中に、フウガドールすみだの選手に「それ、ダメだよ」と言われたんです。ルールをきちんと理解していない状態でした。
――話し合いの結果、どのような答えが出たのでしょう。
晴山 僕たちはサッカーで勝つために取り組んでいて、フットサルの練習も、サッカーで使える練習にしようという感覚でやっていました。そうして高めたサッカーの質が、フットサルでも出せていたのだと思います。僕たちの場合、フットサルの目線とサッカーの目線、両方の目線を持っていて、どちらの競技でも使えるプレーができたから勝てたのだと思います。
――U-15フットサル選手権には2年の時、3年の時と2回出場して2連覇していますが、どんな思い出がありますか?
晴山 中学2年生の時は、3年生の先輩たちと仲が良くて、僕と矢尾板(岳斗)が上の年代でも試合にも出させてもらっていました。「最後に先輩たちと優勝したい」「優勝して3年生を送り出してあげたい」という気持ちでした。また、個人でも、日本一になったことはなかったので、なんとしても日本一になるという気持ちは強かったです。サッカーでも、フットサルでも、日本一にはこだわっていましたし、この大会で日本一になりたいと思っていました。
――そして3年生の時には、U-15フットサル選手権を連覇しました。決勝は残り1分を切って1点ビハインドでしたが、そこから晴山選手が2点を挙げて逆転優勝を果たしました。
晴山 この時は「連覇しないといけない」という使命感が強かったですね。残り何秒で負けている時も、「これは負けられないな」と思っていました。あの試合はすごかったですよね。最後に点を取って勝った試合はほかにもありますが、負けている状態から逆転した試合は、あの試合だけです。やっぱりサッカーだと、負けていて残り1分で2点を取ることは現実的に厳しいと思うので。フットサルを本気でやれている間に、そういう経験ができたことは、サッカーでも諦めない姿勢としてつながっていると思います。あの優勝でなおさら強く植え付けられましたね。
大会期間:2021年1月9日(土)~11日(月・祝)
大会会場:三重県/三重県営サンアリーナ
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