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シズナンFCが初の日本一に輝く JFA 第25回全日本U-15フットサル選手権大会
2020年01月14日
JFA 第25回全日本U-15フットサル選手権大会の決勝ラウンドが13日(月・祝)に開催されました。準決勝2試合と決勝が行われ、全国大会初出場のシズナンFC(東海/静岡)が初の日本一に輝きました。
前後半15分ハーフで、2面同時開催の準決勝は、共に激しい点の取り合いとなりました。ピッチAではライツ長岡FC(北信越/新潟)とスリーエスジュニアユース(北海道)が対戦しました。2分にFP番場聖選手のシュートで先制したライツ長岡は、一度は追いつかれるものの、8分に再びFP南星楽選手のゴールで勝ち越します。しかし、ここからスリーエスジュニアユースも反撃を見せて、前半のうちに4-2と逆転しました。後半、ライツ長岡FCはFP笠井冠晟選手が2連続ゴールで再び試合を振り出しに戻します。しかし、スリーエスジュニアユースの勢いは衰えず、3連続ゴールでライツ長岡FCを突き放しました。その後の反撃を1点に抑え、スリーエスジュニアユースが決勝進出を果たしました。
ピッチCで行われたシズナンFCとセイザンFC U-15(中国/山口)の試合は、FP寺裏剣選手のゴールでシズナンFCが先手を取ります。しかし、セイザンFC U-15もFP内田和輝選手、坂田真己翔選手のゴールなどで前半のうちに4点を挙げて、4-2とリードしました。後半も1点ずつを取り合い、セイザンFCが5-3とリードしたまま終盤を迎えます。ここからシズナンFCは、FP鈴木新選手と寺裏選手が持ち前の個人技を発揮し、セイザンFCのゴールをこじ開けます。寺裏選手、鈴木選手のゴールで5-5に追いついたシズナンFCは、試合終了2分を切ったところで寺裏選手がこの試合3点目のゴールを挙げて6-5と勝ち越し。結局、このゴールが決勝点となり、シズナンFCが決勝に駒を進めます。
スリーエスジュニアユースとシズナンFCによる決勝も、シーソーゲームとなりました。3分に右サイドから仕掛けたFPディアロ航選手のゴールで、スリーエスが先制します。シズナンFCは寺裏選手にボールを集め、ゴールへの道筋を探ります。スリーエスの守備に苦しめられたシズナンFCでしたが、寺裏選手が倒されて得たFKを自ら直接決めて、1-1に追いつきます。その1分後には鈴木選手が相手の縦パスをカットし、ドリブルで相手選手をごぼう抜きし、ゴールネットを揺らしました。
スリーエスFCもチャンスを迎えますが、FP渡辺健斗選手のシュートが何度もゴールマウスに嫌われるなど、あと一歩で得点を挙げられません。それでも今大会、ゴールを量産しているGK小林龍人選手の攻撃参加を交えながら、同点ゴールを目指し続けると、26分にはセットプレーからFP桜庭平良選手がついに得点を決めて2-2に追いつきました。前後半を終えても決着はつかず、試合は3分ハーフの延長戦にもつれ込みます。その延長前半残り11秒で、シズナンFCはキックインを受けた寺裏選手が右足でシュートを決めて再逆転します。その後、スリーエスFCも反撃に出ましたが、得点を挙げることはできずに試合終了。シズナンFCが史上初の日本一に輝きました。
監督・選手コメント
牧野進 監督(シズナンFC)
選手たち自身の判断、アイデア、それがアドリブで決まったことが今大会で優勝できた要因だと思います。今回がフットサル大会の初優勝ですが、基本的に私たちはサッカーチームです。フットサル大会の前にはフットサルも取り組みますが、サッカーがうまくなるためにフットサルをやるスタンスです。今年は寺裏剣、鈴木新の2人がドリブル力があり、どうしても勝ちたかったので全国大会にも出ている指導者の方にアドバイスをいただき、フットサルの戦術も取り入れました。セットプレーなども勝負所で決まるように、いろいろな方のアドバイスをいただいたことで、優勝できたのだと思います。
FP #11 寺裏剣 選手(シズナンFC)
つらい練習もいっぱいやってきたので、とにかくうれしいですね。市予選、県予選、東海予選でも僕たちは勝ってきました。負けたチームの分も勝ちたかったですし、自分にとっても全国大会で優勝するのは夢だったのでうれしいです。監督たちからは「とにかく楽しんで来い」と言われていました。日々のトレーニングの積み重ねが結果に出たと思います。サッカーのためにフットサルをやっていたので、高校ではサッカーを頑張ろうと思います。
FP #12 鈴木新 選手(シズナンFC)
優勝できたのはうれしいです。チームは県大会も、東海大会も、全国大会も優勝は全て初めてだったので、その歴史をつくれたことがうれしいですね。最初の頃は、僕と寺裏剣のドリブルが中心でしたが、試合を重ねていくにつれてチーム力がついたことが優勝につながったと思います。ただ、個性的な選手が多いので、まとめるのは大変でした(笑)。個人的には今大会はドリブルだけではなく、パスカットも結構できました。前の選手たちが追い込んでくれた時、パスコースが縦一本になった時は狙うようにしています。高校に進学しても、今回のように全国大会の決勝まで勝ち上がり日本一になりたいと思います。
準決勝 ライツ長岡FC vs スリーエスジュニアユース
準決勝 シズナンFC vs セイザンFC U-15
決勝 スリーエスジュニアユース vs シズナンFC
大会期間:2020年1月11日(土)~13日(月・祝)
大会会場:三重県/三重県営サンアリーナ
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