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第28回全国レディースサッカー大会 3年ぶりの全国大会へ、仲間と共に頂点を目指す坂下亜実選手(小平サッカークラブ)
2017年03月17日
第28回全国レディースサッカー大会が3月18日(土)から時之栖スポーツセンター裾野グラウンド(静岡県)で開幕します。今回は、2014年大会の準優勝チーム・小平サッカークラブのキャプテン・坂下亜実選手に大会の醍醐味や意気込みを聞きました。
――2014年大会では、初出場で準優勝を果たしました。大会を通じて感じたことは。
「勢いに乗れましたし、大会を通じて成長できました。私はキャプテンとして勝手に一人で気負っていたのですが、大会を通じてチームメイトのすごさを知ることができました。『チームになる』とはこういうことなんだと知ることができた大会でもあります。もう一つは、全力で戦うことがチームや個人を成長させてくれるということです。目の前の一戦に全力を注ぎ過ぎて毎試合のように大量得点を取り、大会全体を通しての流れをあまり読めていなかったともいえますが、体力を消耗した中でこそ得られるものもあったと思います。最近、東京都女子サッカー1部リーグの入れ替え戦があり、負けたら終わりという難しい試合で、全力でプレーすることの大切さを再確認できたので、今大会も初戦から全力で臨みたいと思います」
――全国大会の醍醐味は。
「初めて対戦する相手がほとんどなので、どのようなプレーをしてくるか予測ができません。だからこそ自分たちに何ができるのか、自分たちのサッカーが大事になると思っています。私たちには輝かしい経歴もありませんし、技術面もそんなに高いわけではありません。だからこそ気持ちで負けないようにしたいです。どこまで行けるかは自分たち次第というところはこの大会の面白いところだと思います」
――決勝はPK戦の末、5-6で敗れました。
「そこまで力の差はなかったと思いますが、相手のDF陣は経験があって、FWである自分として簡単にゴールは奪えないと思いました。加えて、試合中にPKを獲得して、それを外してしまいました。今思えば、気持ちの面では負けていたのかもしれません。私も含めて、全国大会が初めてという選手がほとんどだったので、経験という面でも相手のほうが一枚上だったと思います」
――3年前と変わったところは。
「日々の積み重ねですから、特にないと思っています。ただし、3年前の決勝での敗退は、チームにとっての転換点になったと思います。そこから本気になりましたし、今一緒にプレーできる仲間とチームをつくっていこうという流れになりました。あの決勝が今のチームをつくったと思います。決勝までは本当に楽しくプレーしていたのですが、決勝は全く違いました。自分たちでプレッシャーを掛けていた部分もありますが、全国大会の決勝の独特な雰囲気を味わえたことは良い経験だったと思います。そのように気持ちを整理できずに悔しさを引きずって、この2年間は全国大会から遠ざかっていました。2年連続で関東予選2回戦敗退していましたから、満を持してではないですが、心身ともにようやく全国へ行ける準備ができたと思っています」
――改めて坂下選手にとって家族の存在とは。
「いつも自由にやらせてもらっていますが、家族がいるからこそオンとオフができていると感じます。サッカーをやるときは全力でやるし、普段の生活は親としてやるべきことをする。何かを抱えながらサッカーをしても、メンタル面で不安定な部分が出てきてしまいます。そういう意味では、若いときとは全く違いますね。あの頃はその時々の気持ちに左右されていましたから。今はブレずに、楽しくサッカーができていると思います」
――最後に今大会に向けての意気込みを。
「前回出場したときは相手チームのことを意識していましたが、今回は自分たちが積み上げてきたことでどれだけできるかという発表会だと思って臨みたいと思います。関東予選で負けた2年間はリベンジしたいと思っていましたが、今となってはリベンジというよりも、また一からのチャレンジだと思っています。3年前に準優勝したチームというおごりはありません。ただ、もう一度あの決勝の舞台に行きたい。あの緊張感の中で何ができるかというのは知りたいです」
第28回全国レディースサッカー大会
2017/3/18(土)~2017/3/20(月・祝)
時之栖スポーツセンター 裾野グラウンド(静岡県裾野市)
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