フットサルの日本一を決定するJFA 第24回全日本フットサル選手権大会が、3月2日(土)に開幕します。今回から大会方式が大きく変わり、出場チーム数は24チームから32チームに増加。これまでは4チームずつに分かれて総当たりの1次ラウンドを行い、上位チームがノックアウト方式の決勝ラウンドに進出していましたが、今大会からはサッカーの天皇杯や皇后杯と同じく、1回戦から一発勝負のノックアウト方式で開催されます。

また、Ｆリーグ・ディビジョン2が創設されたことから、Ｆリーグクラブはディビジョン1の11クラブ（Ｆリーグ選抜を除く）に加え、ディビジョン2の7クラブ（出場プレーオフで敗れたポルセイド浜田を除く）で、過去最多となる計18クラブが参加します。Ｆリーグ以外では、9地域サッカー協会から各1チームに加え、前回大会予選参加チーム数に応じて配分された5チーム（関東2、東海1、関西1、九州1）の計14クラブが加わり、日本一を競います。

大会がノックアウト方式で開催されることになり、これまで以上にジャイアントキリングが起こりやすい状況になりました。組み合わせ抽選会の結果、Ｆリーグ・ディビジョン1の全クラブが地域代表チームと対戦することになり、普段は対戦することのないチーム同士の対戦が注目を集めます。

今大会、注目を集めるのが、高校のチームとしては第3回大会の旭川実業高校以来21大会ぶりの出場を決めた岡山県作陽高校（中国）です。サッカーの名門校として知られる作陽高ですが、これまで5回開催されたJFA 全日本U-18フットサル選手権大会に毎年に出場するなど、フットサルにも力を入れています。作陽高は、1回戦でＦリーグ・ディビジョン1のバルドラール浦安と対戦します。高校年代のチームが、日本のトップカテゴリーで戦うクラブを相手に、どのような戦いを見せるか注目です。

Ｆリーグ・ディビジョン1で2年連続11度目の優勝を果たした名古屋オーシャンズは、関東第1代表のゾット早稲田フットサルクラブ（東京）と対戦します。フットサル日本代表に選出歴のあるGK渡邊博之選手や昨年12月のAFC U-20フットサル選手権予選に出場したFP大澤雅士選手らを要するゾットが、どれだけ渡り合えるかは、関東のフットサルクラブの力を図る意味でも価値ある一戦となります。また、Ｆリーグ・ディビジョン2の初代王者となり、Ｆリーグ・ディビジョン1への参入を決めたボアルース長野は、1回戦で2大会連続出場を果たしたフウガドールすみだバッファローズ（関東3／東京）と対戦します。ボアルースにとっては、Ｆリーグ・ディビジョン1のフウガドールすみだの下部組織を相手に、トップチームの力を示せるか問われる戦いになります。

そのほかにも、5年連続でこの大会に出場している名古屋オーシャンズサテライト（東海1／愛知）、女子チームが日本一にも輝いた実績のあるSWHフットサルクラブ（関西1／兵庫）といった実績あるクラブに加え、元Ｆリーグ選手が多く集まったフエルテ大阪（関西2／大阪）、クレセールフットサルクラブ（九州1／福岡）なども下克上を起こせる可能性は十分。日本フットサル界、全体の勢力図を知ることのできる大会になるでしょう。

大会は3月2日(土)と3日(日)にエコパアリーナ、武田テバオーシャンアリーナ、岸和田市総合体育館、兵庫県立総合体育館で1回戦と2回戦が行われます。翌週の8日(金)、9日(土)、10日(日)には、駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場で、準々決勝以降の戦いが繰り広げられます。果たして平成最後の全日本選手権を制すのはどのチームか。注目の戦いは間もなく幕を開けます。

1回戦・2回戦
大会期間：3月2日(土)・3日(日)
会場：静岡県/エコパアリーナ、愛知県/武田テバオーシャンアリーナ、大阪府/岸和田市総合体育館、兵庫県/兵庫県立総合体育館

準々決勝～決勝
大会期間：3月8日(金)～3月10日(日)
会場：東京都/駒沢オリンピック公園総合運動場 屋内球技場

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