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第22回全日本フットサル選手権大会 すみだと大阪が決勝進出
2017年03月20日
第22回全日本フットサル選手権大会の準決勝が3月19日(日)に国立代々木競技場第一体育館で行われ、フウガドールすみだとシュライカー大阪が決勝進出を決めました。
準決勝の第1試合は、府中アスレティックFCとすみだという東京の2チームの対戦となりました。序盤から両チームが積極的に仕掛けた一戦で先制点を挙げたのは、すみだでした。7分にセットプレーの流れから府中の完山徹一選手が放ったシュートをブロック。こぼれ球を拾った西谷良介選手がドリブルでボールを運び、GKクロモト選手との1対1を確実に制して1点をリードしました。府中もその2分後、皆本晃選手がミドルシュートを決めて同点に追いつきます。
1-1で迎えた後半は、すみだが攻勢に試合を進めていきました。30分には、ゴール前の混戦から西谷選手がシュートを決めて、再びすみだが1点をリードします。さらにその直後にもすみだはボールを奪った西谷選手を起点にカウンターを仕掛け、最後は清水和也選手がゴールを決めて、点差を2点に広げました。追う府中も終盤に反撃を見せて、35分には柴田祐輔選手がドリブルですみだの守備を崩し、流れたボールを皆本選手がゴールに押し込み、1点差に詰め寄ります。終了間際に府中はパワープレーを仕掛けましたが、同点ゴールを決められずに試合は終了。すみだが2013年以来、4大会ぶりの決勝進出を決めました。
第2試合のデウソン神戸と大阪による関西ダービーは、新Fリーグ王者の大阪が強さを見せつける試合になりました。2分、大阪はアルトゥール選手のキックインを小曽戸允哉選手がボレーで合わせます。ゴール前を横切ったボールに、最後はチアゴ選手が左足で合わせてゴールしました。さらに9分にもアルトゥール選手のフリーキックから小曽戸選手が追加点を決めて2-0と点差を広げます。神戸も11分、アルトゥール選手からボールを奪った原田浩平選手が右サイドを突破し、チャンスをつくります。最後は岡崎チアゴ選手がシュートを決めて1点差にしました。しかし、15分にアルトゥール選手が立て続けに2ゴールを決め、大阪が4-1とリードして試合を折り返しました。
後半に入ると、メンバーを入れ替えて戦う大阪は神戸に押し込まれる時間が長くなります。それでも、GK柿原聡一朗選手を中心とした守備で神戸にゴールを許しません。すると32分にチアゴ選手がGKを含めた相手選手を抜き去り、追加点を記録。その直後にもチアゴ選手はパワープレーを仕掛け、無人となっていた神戸のゴールにロングシュートを決めてハットトリックを達成しました。その後の神戸の反撃を稲田瑞穂選手の1点に抑えた大阪が、6-2で快勝。優勝した2012年大会以来5大会ぶりの決勝進出を決めています。
20日(月・祝)の大会最終日には、3位決定戦と決勝が行われ、日本一のチームが決まります。
選手コメント
西谷良介 選手(フウガドールすみだ)
カウンターを決めきることは、リーグ戦終盤から今大会にかけて、見つめ直してきた自分たちの良さでした。先制点、2点目ともにカウンターを決めきることができて、相手の攻撃にもダメージを与えられたと思いますし、良かったです。2年前、すみだに加入したときから、ずっと在籍していたかのように迎えてくれました。チームにも、ファン・サポーターにも愛されていることを実感しています。最後にフウガドールすみだの一員として優勝したいですし、悔いのないように全力を出し切りたいと思います。
皆本晃 選手(府中アスレティックFC)
決勝が遠いですね……。でも、これが実力です。2失点目、3失点目をしないようにしないといけませんでした。今日の悔しさを今だけではなく、1年間持ち続けないといけません。負けた直後は、誰だって悔しいものですし、変わろうと思います。でも、時が経つと、そのままになるというか、甘さが抜けきらないと思います。クラブ全体に生ぬるさがあると思うので、そういうところから変えていかないといけません。
柿原聡一朗 選手(シュライカー大阪)
みんなの守備の意識が高まってきていて、ディフェンス力がすごく上がっています。シュートしかないという状況をつくり出してくれているので、僕もシュートに集中して守ることができています。各チームに、それぞれのストーリーがあると思いますが、大阪にも決勝を最後に、村上哲哉選手、奥田亘選手のように引退する選手がいます。その選手たちを一つでも多くのタイトルとともに送り出したいですし、胴上げしたいです。守備でも、攻撃でも全員で一丸となり、リーグ戦に続くタイトルを獲得できるように決勝も戦いたいと思います。
稲田瑞穂 選手(デウソン神戸)
昨年まで在籍していた古巣である大阪との対戦でしたし、一緒に戦ってきた村上哲哉選手、奥田亘選手、水上洋人選手と戦えるのも最後でした。神戸も鈴村拓也選手が引退しますし、原田浩平選手も退団することになって、いろいろな思いがありました。勝つことで彼らに感謝を示せると思っていたので、勝てなかった悔しさでいっぱいです。大阪は個の力もありますし、チームとしての引き出しも多く、すごく良いチームでした。明日の3位決定戦に勝ち、「ベスト4」ではなく、「3位」で大会を終えたいと思います。
第22回全日本フットサル選手権大会
決勝ラウンド:
日程:3月18日(土)~20日(月・祝)
会場:東京都/国立代々木競技場第一体育館
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