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鹿島、広州恒大にアウェイゴールで敗れて8強で敗退 ~AFCチャンピオンズリーグ2019~
2019年09月19日
鹿島アントラーズのアジア連覇の夢が消えました。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2019の準々決勝第2戦が9月18日(水)に行われ、鹿島はホームで広州恒大(中国)と1-1で引き分けて2戦合計が1-1となり、アウェイゴールで敗れて準決勝進出はなりませんでした。
3週間前の広州での第1戦でスコアレスドロー0-0を演じていた鹿島は、勝てば無条件で優勝した昨年に続く4強入りが決まります。
14日(土)のJリーグのFC東京戦の先発から、負傷したMF三竿健斗選手とMF白崎凌兵選手の2人に代えてMF永木亮太選手をボランチ、MF名古新太郎選手を左MFに起用して臨みました。
両者は広州がアウェイゴールで勝ち抜けた2017年のラウンド16以来の顔合わせで、鹿島は「慎重に入りながら得点して、相手をこちらの土俵に引きずり込む」(大岩剛監督)というプランで試合に入り、序盤は鹿島がチャンスを作ります。
開始4分でFW伊藤翔選手がクロスに頭を合わせ、10分後にはMFレオ・シルバ選手がペナルティエリアの外からシュートを放ち、32分にはFKからの流れでMFセルジーニョ選手が相手ゴールを脅かします。
国内リーグで首位を走る広州は、ブラジル人FWタリスカ選手や、この夏の移籍で上海上港から復帰したブラジル出身のFWエウケソン選手を中心に攻撃を仕掛けますが、鹿島は守備を固めて対応します。
しかし、徐々に鹿島は中盤で相手にボールを奪われる機会が増え、39分には中国代表MFジャン・ジー選手にカウンター攻撃で左サイドからペナルティエリアに切り込まれてゴール前で混戦になり、鹿島はCKに逃れます。
そして、このCKから失点を許してしまいます。MFファン・ボーウェン選手の左CKに、マークを外してニアサイドに入り込んだタリスカ選手が頭で合わせ、ゴールネットを揺らしました。
アウェイゴールを与えて、2得点以上の勝利が必要になった鹿島は、後半開始6分、左サイドからペナルティエリアに切り込んだレオ・シルバ選手が右足を振り抜くと、鋭いシュートがセルジーニョ選手に当たってゴールに吸い込まれ、同点に追いつきました。
追加点が欲しい鹿島は、59分には名古選手のクロスに伊藤選手が、68分にはFW土居聖真選手がゴールを狙い、75分にはセルジーニョ選手のシュートがクロスバーを叩く場面も作ります。
鹿島はFW相馬勇紀選手、FW上田綺世選手、FW山口一真選手を次々と投入し、攻撃を続けますが、人数をかけて中央を固める広州に阻まれます。
試合終了直前には、セルジーニョ選手からパスを受けたレオ・シルバ選手が左サイドからペナルティエリアに持ち込んでシュートを放ちましたが、相手DFに当たってゴールはならず、試合は1-1で終了。2連覇を目指した鹿島は8強で大会を後にしました。
広州は1本のアウェイゴールで次に駒を進めました。広州の4強進出は優勝した2015年以来です。
準決勝は、2007年、2017年にアジア制覇を経験している浦和レッズとの対戦で、2度の優勝経験チーム同士の対戦となりました。試合は10月2日(水)に浦和のホーム、23日(水)に広州で行われます。
なお、西地区では、アウェイでの第1戦をアルナスル(サウジアラビア)に1-2で敗れたアルサッド(カタール)が、ホームで3-1と挽回して2戦合計で4-3の逆転勝ち。アルヒラル(サウジアラビア)は、アルイテハド(サウジアラビア)とアウェイを0-0で終えた後、ホームで3-1の勝利を収めてベスト4へ進出しました。西地区準決勝は10月1日(火)と22日(火)に行われます。
監督・選手コメント
大岩剛 監督(鹿島アントラーズ)
敗退に非常に責任を感じますし、サポーターの皆さんを悲しませる結果となって非常に痛みを感じます。前半は少し消極的で、そういう姿勢が相手に勢いを生ませてしまったかと思いますが、選手たちが後半見せた姿勢やアクションは評価できる内容で、広州恒大の強さを自分たちが覆す寸前までいきました。
グループステージから去年のチャンピオンとして相手に研究分析されていると感じていましたが、そういう難しさは予想の範囲内でした。日程を含めてベストな状態を保つことやホーム・アンド・アウェイの難しさも、昨年の経験と今年の現状を踏まえて準備してきました。その中で次へ進めませんでした。その現実をしっかりと受け止めて、次の天皇杯へ準備したい。選手たちには、このゲームをしっかりと自分たちの糧にして次に向かおうと話しました。
MF レオ・シルバ 選手(鹿島アントラーズ)
難しい試合になると予想していました。先に失点してしまい、得点して同点にした後に、多くチャンスを作りましたが決められずに、次に進めませんでした。ただ、チームとして見せた姿勢は、胸を張っていいと思います。後半最後のシュート場面、セルジーニョ選手とワン・ツーで中に入ったのですが、あそこで相手の足が出ていなければ、ゴールが決まって次のラウンドへ進めていたと思います。広州にはおめでとうと言いたいです。
MF 犬飼智也 選手(鹿島アントラーズ)
この大会は今季が始まった時から目標にしていたので、敗退は悔しいです。試合が始まる前からセットプレーがキーになると警戒していたのにやられてしまったので、反省しなければなりません。点を取られても2点を取って勝てばいいと思っていましたし、獲れていたと思うので、もったいなかったです。ACLは自分たちで終わらせてしまったので、天皇杯に切り替えて、この悔しさをぶつけるしかありません。
ファビオ・カンナバーロ 監督(広州恒大)
選手たちは素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。我々の守備陣は時々集中を欠くことがあるので、今日は100%の集中を95分間続け、もっとファイトすることを伝えていました。前半から良いスピリットと集中力を持って入れて、とても良かったと思います。第1戦を受けてタリスカ選手を中央、パウリーニョ選手を左に置く方が相手に脅威になると考えて配置を変えましたが、多くのチャンスを作れました。鹿島はとても強く、技術的にも戦術的にも非常に優れていてクオリティも高かった。私は自分の選手たちを誇りに思います。今日の試合を経てACL優勝に、より自信を持ちました。ベストを尽くします。
大会期間:
プレーオフ:2019年2月5日(火)~19日(火)
グループステージ:2019年3月4日(月)~5月22日(水)
ラウンド16:2019年6月18日(火)~8月13日(火)
準々決勝:2019年8月27日(火)~9月18日(水)
準決勝:2019年10月1日(火)~10月23日(水)
決勝:第1戦/2019年11月9日(土)、第2戦/2019年11月24日(日)
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