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浦和、ホームで蔚山に痛い逆転負けで第1戦を落とす ~AFCチャンピオンズリーグ2019ラウンド16~
2019年06月20日
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2019は6月19日(水)にノックアウトステージ ラウンド16第1戦が行われ、浦和レッズがホームで韓国の蔚山現代に1-2の逆転負けを喫しました。第2戦は6月26日(水)にアウェイで行われます。
2年ぶり通算3度目の優勝を狙う浦和は、2位突破したグループステージ終了後の5月下旬にJリーグでの成績不振で指揮官が交代。オズワルド・オリベイラ監督の後任に就いた大槻毅監督の下、これがACL初戦となりましたが、ミスが響いて痛いアウェイゴール2点を献上。8強入りへ厳しい状況になりました。
浦和は前半、ボールを支配してほとんど相手陣内でプレー。守備を固める蔚山に対して、我慢強くパスを回して攻めの糸口を探り、ここというタイミングで縦に仕掛けを試みます。
先制は37分、FW興梠慎三選手からパスを受けて中盤を持ち上がったMF青木拓也選手がクロスを入れると、走り込んだFW杉本健勇選手が頭で合わせてゴールネットを揺らしました。今年3月のリーグ戦以来16試合ぶりの先発だった杉本選手は、これが浦和移籍後初のACLでの得点です。
しかし、浦和の歓喜は長く続きません。
先制から5分後、中盤ボランチの位置での横パスを相手に奪われ、左サイドの蔚山FWイ・グノ選手にボールが渡り、クロスを入れられます。するとファーサイドに入った長身のFWチュ・ミンギュがヘディングで決めました。
1-1で折り返して後半に入ると、元韓国代表FWキム・ドフン監督の下、グループHを1位で突破した蔚山がアウェイゴールを狙って攻勢を強めます。
前半のロングボールを主体にしたプレーから、細かいパスでつなぐようになり、セカンドボールへの反応も鋭く、ボールを奪うとドリブルでゴール前まで持ち込む場面が増えます。61分にはイ選手、その10分後にはMFキム・ポギョン選手がシュートでゴールに迫ります。
浦和は右ウイングバックの森脇良太選手からアーリークロスを入れる組み立てを展開。ゴール前で杉本選手や興梠選手が合わせる形を作りますが、最後のタッチに精度がなく、ゴールを割ることはできません。
蔚山はFWファン・イルス選手、FWジュニオール・ネグラン選手らを次々に投入。81分、ハーフウェーライン付近でキム・ポギョン選手が粘ってファン選手にパスを出すと、ファン選手は対応の遅れた浦和DFを置き去りにしてドリブルで攻め上がります。そのまま右足を振り抜いて2-1としました。
浦和は1点を追って、MFエヴェルトン選手や途中出場のFW汰木康也選手がゴールを狙いますが、相手GKに阻まれます。
浦和は90分で蔚山の6本に対して16本のシュートを打ちながら、プレー精度を欠いて得点機をゴールにつなげられず、過去のノックアウトステージでは8勝1分1敗と強さをみせていたホームで敗れました。
浦和は、来週の第2戦で最低でも2-0で勝てば8強進出できますが、1-0では敗退となります。90分を終えて2-1の場合は2戦合計で同点となるため延長戦を実施。決着がつかない場合はPK戦が行われます。
なお、この日行われた他会場での試合では、過去2大会優勝の全北現代モータース(韓国)がアウェイで上海上港(中国)と1-1で引き分けました。
西地区のラウンド16は8月5、6日に第1戦、12日、13日に第2戦が行われます。
監督・選手コメント
大槻毅 監督(浦和レッズ)
得点できたところの形や、その前の(得点機を)作っていこうというところはありましたが、90分のなかでのゲームコントロールという点では、まだまだやらなくてはいけないことが多いという点が見えました。後半の1試合があるのでそれに向けて、また頑張りたいと思います。(試合後にサポーターから応援の歓声があって)敗戦の後でも後押ししてくれて本当に感謝したい。2戦目へ、後押しを受けて我々がどういう取り組みをするかが大事だと思うので、その取り組みでサポーターの気持ちに応えて返していきたいです。
GK #1 西川周作 選手(浦和レッズ)
自分たちがボールを持てることは想定内でした。2失点目は2017年に対戦した済州にいた選手で特長は把握していましたが、カウンターで人数はいたけどやられてしまいました。1失点目も自分たちのミスから最後まで持って行かれて、相手というより自分たちで試合を難しくしてしまいました。修正できるポイントですし、アウェイでは自分たちがやり返す番です。2017年もそうでしたが、ミラクルを起こさなければ優勝はできない。これは一つの試練だとポジティブにとらえています。
DF #5 槙野智章 選手(浦和レッズ)
今日はしっかりと勝たなければいけない試合でした。ポゼッションやシュート数なども自分たちが上回っていただけに、こういう展開はいただけません。1つ1つズレが生じたりミスが重なっての失点だったと思うので、そこはDFリーダーとして直さなくてはいけないポイントの一つだと思っています。次は点を獲らなければいけないのは分かっていますが、焦らずしっかりと落ち着いてゲームを運ぶことが大事だと思います。
FW #14 杉本健勇選手(浦和レッズ)
ゴールは青木選手が素晴らしいボールをくれました。要求していた部分でもあったので、そこは良かったと思います。相手は引いてカウンターを狙っていて、2失点目はそのカウンターでやられ、1失点目はボールの失い方が悪かった。非常に悔しいですが、攻撃はあと1歩のところで合っていたらもっと入ったと思うので、ネガティブにならず、この1週間でしっかり合わせていきたいです。
キム・ドフン 監督(蔚山現代)
難しい試合は予想していましたが、その中でも選手たちが最後までアグレッシブに戦ってくれたおかげで、逆転できました。前後半で戦術を変えたのですが、選手たちがしっかり適応してくれて、私が求めていたものを出してくれました。しかし、まだ1試合の半分が終わっただけです。この良い雰囲気を持ち帰って、ホームで勝って8強に進みたいと思います。
MF #14 キム・ポギョン 選手(蔚山現代)
アウェイで勝点3を獲ってホームに持ち帰れるので良かったです。戦術的にもポジティブな点は多かったですし、この雰囲気を維持してホームでも全力を尽くしたいと思います。
大会期間:
プレーオフ:2019年2月5日(火)~19日(火)
グループステージ:2019年3月4日(月)~5月22日(水)
ラウンド16:2019年6月18日(火)~8月13日(火)
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