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鹿島が今大会初黒星で2位に後退、浦和は2連敗に~AFCチャンピオンズリーグ2019~

2019年04月25日

鹿島が今大会初黒星で2位に後退、浦和は2連敗に~AFCチャンピオンズリーグ2019~

AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2019は4月24日(水)にグループステージ第4節が行われ、前回優勝の鹿島アントラーズはホームで慶南FC(韓国)に0-1で敗れて今大会初黒星で2位へ後退。グループG浦和レッズはアウェイで全北現代モータース(韓国)に1-2で敗れて、痛い2連敗となりました。

鹿島、後半に失点

前節4月9日(火)のアウェイでの慶南戦を試合終了間際の2得点で3-2と逆転勝ちし、首位をキープしていた鹿島でしたが、ホームでの再戦は主力の出場停止や負傷離脱が響く形となりました。
鹿島は前節の対戦から先発4人を変更。前節退場となったDF犬飼智也選手と累積警告のDF町田浩樹選手の両センターバックを欠いて、日本代表MF三竿健斗選手と今季加入の高卒ルーキーのDF関川郁万選手を代役に起用。左MFには20日(土)のJリーグで移籍後初出場し、ACLは初出場のMF白崎凌兵選手、右DFには小田逸稀選手を採用しました。
鹿島の大岩剛監督が「急造DF」と認める構成でしたが、元福岡のMF邦本宜裕選手や左サイドのFWネゲバ選手を中心に仕掛ける相手の攻撃によく対応し、前半は相手に大きな決定機を作らせません。しかし、攻撃面では慶南のプレッシャーを受けてミスも多く、プレーの精度を欠いて、攻撃のリズムがでないまま時間が過ぎます。
それでも、鹿島はハーフタイム前にはMF遠藤康選手からパスを受けたMF名古新太郎選手がシュートを放ち、前半終了直前には左サイドから切り込んだFW金森健志選手の折り返しに遠藤選手が左足を合わせましたが、枠を捕えることはできません。

0-0で折り返した後半、最初に動いたのはACL初出場で、16強入りに勝点3が必要な慶南でした。
61分に攻撃的MFペ・ギジョン選手とDFイ・カンジン選手をベンチから送り出すと、ペ選手を右MFに置き、センターバックを務めていた長身のDFイ・グァンソン選手を前線に出して、邦本選手をボランチから左MFへシフトするなど、選手のポジションを大きく入れ替えます。
するとその2分後でした。ぺ選手からパスを受けたMFジョードン・マッチ選手がクロスを上げると、クリアを試みた鹿島GKクオン・スンテ選手の手の先を抜け、走り込んできた邦本選手へ。「クロスが超えて来るような気がした」という浦和ユース出身の21歳MFが左足で合わせて、慶南が均衡を破りました。
鹿島は直後の63分にMF安部裕葵選手、その後もFW山口一真選手、FW伊藤翔選手を投入して反撃を試みますが、守備を固める慶南をなかなか崩せず、最後まで1点が遠いまま、0-1で試合を終えました。

同組の山東魯能(中国)はアウェイでジョホール・ダルル・タクジム(マレーシア)を1-0で下して勝点を8とし、鹿島を抜いてグループ首位に浮上。2位に後退した鹿島との勝点差は1です。
3位の慶南はACL初勝利で勝点を5とし、次節、鹿島がホームで対戦するジョホールDTは勝点1で、2試合を残すもグループステージ敗退が決定的となりました。

浦和、全北に2連敗

浦和は、前節ホームでの0-1の負けの雪辱を期してアウェイへ乗り込みましたが、韓国強豪でグループG首位の全北現代の猛攻に、2連敗を喫しました。
浦和は全北の激しく素早いプレスに手を焼き、前半12分、MFリカルド・ロペス選手にパスを奪われてドリブルで持ち込まれ、そのまま右足を振り抜かれて先制を許します。
その後、押し込まれて劣勢となるものの、なんとか1失点で前半を終えますが、反撃に出たい後半に入ると、開始3分で再びゴールを許してしまいます。パスミスからカウンター攻撃を仕掛けられ、ロペス選手の上げたクロスを、FWキム・シヌク選手にヘディングで合わせられて2点目を決められます。
浦和は58分にFW興梠慎三選手がMF森脇良太選手のクロスを受けて1点を返します。しかし、その後再び得点を奪うことはできず、1-2で終了。勝点を奪えませんでした。
全北が勝点を9に伸ばし、北京国安(中国)がホームでブリーラム・ユナイテッド(タイ)を2-0で下して2連勝で勝点を7として2位に浮上。勝点4の浦和は3位へ後退です。勝点3のブリーラムの4位は変わりません。
次の東地区のグループステージ第5節は5月7日(火)、8日(水)に行われます。

監督・選手コメント

大岩剛 監督(鹿島アントラーズ)
非常に残念なゲームになってしまいましたが、関川選手や代わりに入った三竿選手は非常に良いパフォーマンスをしたと思います。場面、場面でもう少し改善しなくてはいけないところが守備でも攻撃でもありました。最後のところで、なかなか相手の守備を崩せず、相手のウィークポイントをつくところができていなかったので、個人的な技術やコンビネーションのところ、攻撃のポジショニングや走るコースやタイミングなど、もう少し整理する必要があります。相手が交代でポジションが変わることは分析済みで、選手たちにも伝えてありましたが、失点場面は自分たちのジャッジが悪かったと言わざるを得ないような判断でした。そこはしっかりと改善しなければなりません。次のJリーグ、ACLの試合へ向けて、しっかりと気持ちを切り替えなければいけないと選手たちに伝えました。

DF 関川郁万 選手(鹿島アントラーズ)
相手DFが前線に入ってきて、パワープレー要員だと思ったので、大きい選手でも跳ね返せば相手の攻撃がなくなると思っていたのですが、そこをやらせてくれないのがプロで、高校レベルとは違うと感じました。相手のブラジル人選手は、足が伸びてくると聞いていた通りでしたが、試合中に改善してやれたのは良かったと思います。次に向けて、日々練習する課題が見つかりました。

キム・ジョンブ 監督(慶南FC)
鹿島は前回王者ですし、アジアでの経験も豊富です。センターバックを累積警告で失いながらもいい試合をしたので、我々には苦しい試合になりましたが、勝ててよかったです。邦本選手とマッチ選手をボランチに置いてビルドアップを狙ったのですが、チームが緊張していて前半はうまくいきませんでした。後半、昨季から邦本選手がサイドや攻撃的位置に入って良いプレーをしていたので、今日もその位置に変更し、得点もそこから生まれました。ACLは初めての経験で、日本のチームはビルドアップや試合運びがうまいので、前からプレッシャーをかけることを心掛けましたが、それができたのは、リーグ戦からのターンオーバーが良かったと思っています。

MF 邦本宜裕 選手(慶南FC)
個人の能力は鹿島の方が上でしたが、気持ちの面で少し鹿島に勝てたのが勝利につながったと思います。前節は全部左サイドから崩されて失点したので、今回は自分もサイドに戻るようにして、そこはチーム全体で意識してできていました。前回とは違うところを見せられたかと思います。今日勝ててノックアウトステージへの望みがまだあるので、残り2試合、勝って進みたいです。個人的には日本の皆さんに今の自分の姿を見てほしいと、いつも以上に気持ちが入っていました。チームに拾ってもらって、今はサッカーすることしか頭にありません。久しぶりに勝てて無失点で、(出身の)北九州から友達が来てくれて大きな声で応援してくれて、うれしくて涙が出ました。

大会期間:
プレーオフ:2019年2月5日(火)~19日(火)
グループステージ:2019年3月4日(月)~5月22日(水)

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