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鹿島ホームで白星発進も広島はアウェイで敗れる~AFCチャンピオンズリーグ2019~
2019年03月06日
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2019の東地区でのグループステージが3月5日(火)に始まり、昨年大会優勝の鹿島アントラーズはホームでマレーシアリーグ王者のジョホール・ダルル・タクジムに2-1で勝利して白星スタートを切りましたが、サンフレッチェ広島はアウェイで中国強豪の広州恒大に0-2で敗れました。
昨年優勝した鹿島ですが、ホームでのグループE初戦を前にFW鈴木優磨選手やDF山本脩斗選手など負傷者を多く抱え、この日は1日(金)のリーグ戦から先発5人を変更。MF平戸太貴選手を右サイドバックで起用して臨みました。
マレーシアリーグ5連覇中ながらもACLには初出場のジョホールは、積極的に攻める姿勢を見せ、ボールを奪うと昨季タイリーグ得点王のブラジル人FWジオゴ選手に合わせて、得点機会を探ります。前半9分にはCKのクリアボールの浮き球にジオゴ選手がオーバーヘッドで合わせる場面を作ります。
鹿島は15分、ペナルティエリアに攻め込んだセルジーニョ選手が倒されてPKを得ますが、セルジーニョ選手のキックは相手GKに止められて得点はなりません。
その後も鹿島はパスをつなぎ、平戸選手が攻め上がるなど、攻撃を仕掛けますが、日ごろと異なる顔ぶれや異なるポジションでのプレーで、なかなかうまく連携が取れません。
35分にはジョホールに左FKからファーサイドでDFコービン・オング選手にフリーでヘディングを狙われる場面を作られます。
しかし、鹿島は43分に左CKの流れから平戸選手が相手クリアボールを左サイドで拾い、ゴール前へクロスボールを送ると、ボールはそのままゴールに吸い込まれて、鹿島が先制しました。
鹿島は後半開始早々にも、DF安西幸輝選手のドリブル突破からペナルティエリアに攻め込み、FW金森健志選手とセルジーニョ選手が続けざまにシュートを放ちますが、相手GKに阻止されてゴールを割れません。
しかし56分、セルジーニョ選手が中盤で相手ボールを奪って攻め上がり、ペナルティエリアの外から左足を振り抜きます。シュートはクロスバーの内側を叩いてゴールに入り、鹿島が2-0のリードを奪いました。
ジョホールは80分にFKからMFハリス・ハルン選手がシュートを放ち、ゴール前でジオゴ選手が触ってコースを変えて1点を返し1点差とします。さらに、アディショナルタイムにもカウンターから交代出場のMFアヒアル・アブドゥル・ラシド選手が左足で同点ゴールを狙いますがシュートは枠を外れて試合終了。鹿島が2-1で勝点3を手にしました。
広島はアウェイで黒星スタートに
アウェイに乗り込んだグループFの広島は3年ぶりのACL出場で、2013年と2015年に優勝している広州恒大と対戦しましたが、ブラジル代表MFパウリーニョ選手らを擁する中国強豪に苦しい戦いとなりました。
広島は1日(金)のJリーグ磐田戦から先発メンバー全員を入れ替えて、MF野津田岳人選手はベンチスタート。FWパトリック選手はメンバー外で、新加入のブラジル人FWドゥグラス・ヴィエイラ選手をスタートから起用しました。
立ち上がりから広州に押され、19分に左サイドを崩されて、ゴール前で新加入のブラジル人FWタリスカ選手に頭で合わされて先制を許します。さらに、7分後には左CKの流れからパウリーニョ選手に押し込まれ、2-0ビハインドとなります。
広島は後半開始から野津田選手を投入。さらに58分にMF松本泰志選手を送り出すと相手ゴールに迫る場面も増えますが、最後までゴールは奪えず、初戦を落しました。
次節3月12日(火)はホームに元日本代表MF本田圭佑選手の所属するメルボルン・ビクトリーを迎えます。メルボルンは5日(火)のアウェイでの初戦で大邱FC(韓国)戦に1-3の逆転負けを喫しています。
また、西地区ではアルドゥハイル(カタール)がエステグラル(イラン)とホームで対戦し、日本代表MF中島翔哉選手が1得点を演出する活躍でチームは3-0で勝利。しかし、日本代表DF塩谷司選手のアルアインはホームでサウジアラビアのアルヒラルに0-1で敗れて、黒星発進となりました。
なお、6日(水)にはグループGの浦和レッズがホームでタイリーグ王者のブリーラム・ユナイテッドと、また、グループHの川崎フロンターレは中国リーグ初制覇の上海上港とアウェイで対戦します。
監督・選手コメント
大岩剛 監督(鹿島アントラーズ)
ACL初戦でしたが、勝点3を獲っただけでした。ACLの試合では何が起こるか分かりません。プレーの選択やゲームコントロールなどで隙を見せてはいけないと、選手にも話をしましたが、そういう試合になりました。もっと良いサッカーを見せたかったのですが…。2点目を獲るまではまとまって、ボールもよく流れていたのですが、自分たちのミスで勢いを加速させることができませんでした。出場した選手たちは90分しっかり戦ったので、それを次の試合に活かしたいと思います。
DF 平戸太貴 選手(鹿島アントラーズ)
ゴールは自分のところにボールがこぼれてきて、そのまま流れても入るようなイメージで蹴りました。チームに怪我人が多い中、しっかりやれるところを見せかったですし、ACL初戦でしっかり勝ち切ることを考えてプレーしました。次は厳しい戦いになると思いますが、選手みんなで戦って勝ちたいと思います。
FW セルジーニョ 選手(鹿島アントラーズ)
ACLのような厳しい大会で初戦は難しいのですが、重要なのは勝つことです。その目的を達成できてよかったです。PKの失敗はサッカーではあることで、がっかりはしましたが、流れの中でゴールを決めることができました。最後まで集中を切らさずにプレーしたことでゴールにつながったと思います。
ベンハミン・モラ 監督(ジョホール・ダルル・タクジム)
初戦でアジア王者との対戦は我々には大きなチャレンジでした。難しい試合になると理解して、鹿島の試合も4~5試合分析して臨んだのですが、鹿島は別のレベルでプレーしていました。それでもアグレッシブに戦って1点を獲って、チームの目標の1つは達成できました。あの得点でチームの士気が上がったのですが、2点目を決められなかったのは残念です。暑さもあるジョホールでの試合で何ができるか考えてみたいと思います。
大会期間:
プレーオフ:2019年2月5日(火)~19日(火)
グループステージ:2019年3月4日(月)~5月22日(水)
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