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川崎Fは圧勝で8強入り、鹿島は逆転ならず ~ACLラウンド16~
2017年05月31日
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2017ノックアウトステージ1回戦にあたるラウンド16第2戦が5月30日(火)に行われ、川崎フロンターレがホームでタイリーグ王者のムアントン・ユナイテッドに4-1で快勝し、2戦合計7-2でベスト8に進出しました。川崎の8強入りは2009年大会以来で通算3度目です。
しかし、Jリーグ王者の鹿島アントラーズは、ホームで中国リーグ覇者の広州恒大に2-1で勝利して、第1戦の0-1と合わせて2戦合計を2-2としましたが、アウェイゴール・ルールにより広州が勝ち上がりとなり、9年ぶりの8強入りはなりませんでした。
準々決勝は8月21~23日と9月11~13日に行われ、対戦相手は6月6日(火)の組み合わせ抽選会で決まります。
川崎F、前半で3得点
先週のアウェイでの第1戦で3-1の勝利を収めていた川崎は、有利な状況でホームでの第2戦を迎え、「前半で決めよう」という鬼木達監督の指示通り、立ち上がりから積極的なプレーを展開します。
これ以上の失点を押さえて勝機を探りたいムアントンが守備のブロックを作って対応を試みますが、川崎はMF長谷川竜也選手やFW小林悠選手がスルーパスに反応して最終ラインの裏やセンターバックの間を突き、また、MF阿部浩之選手とMF家長昭博選手とのパスワークなどでサイドから崩しにかかります。
先制は31分。左サイドのクロスを受けた小林選手がドリブルで切り込み、相手DFをかわして右足でゴールネットを揺らします。
その1分後、小林選手は右サイドでペナルティエリアに切り込んで中央へパスを折り返すと、逆サイドで開いたスペースに長谷川選手が顔を出して左足で合わせて2-0とします。
さらにその8分後、右CKの流れからパスを受けた中村憲剛選手がファーサイドへクロスを上げ、MFエドゥアルド・ネット選手が頭で合わせ、10分で3得点を叩き出しました。
川崎は後半開始から阿部選手に代えてFWハイネル選手、さらに62分には中村選手に代えてMF狩野健太選手を投入。狩野選手から小林選手へのフィードや、家長選手のミドルシュートで相手ゴールに迫ります。
一矢を報いたいムアントンは、72分にMFチャナティップ選手とDF青山直晃選手を投入し、守備の隙をついてゴールに迫る場面を作ります。73分にはFWティーラシン・デーンダー選手がポストを叩き、FWモンコン・トサクライ選手がそのリバウンドに反応してシュートを放ちますが、DF奈良竜樹選手がゴールに飛び込んで阻止します。
しかし、ムアントンは89分にスローインからチャナティップ選手のクロスにティーラシン選手が合わせて1点を返しましたが、川崎が圧勝で試合を終了。今大会無敗で準々決勝進出を決めました。
鹿島、アウェイゴールに泣く
広州での第1戦を0-1で落として、2008年以来のベスト8進出には90分間で2点差以上の勝利が必要な鹿島は、28分にFWペドロ・ジュニオール選手がミドルレンジから右足を振り抜いて先制。前半を1-0リードで折り返します。
しかし後半に入ると、55分にブラジル代表MFパウリーニョ選手にMFアラン選手のポスト跳ね返りを押し込まれて、2度の大会優勝経験のある広州恒大に失点を許してしまいます。
鹿島は60分にMFレアンドロ選手に代えてFW金崎夢生選手を投入。その金崎選手が後半アディショナルタイムに右足を振り抜いて2-1とし、2戦合計で同点に追いつきます。しかし、あと1点が及ばず、鹿島は8度目のACL挑戦で、2011年大会に続いて通算3度目の16強敗退となりました。
なお、5月31日(水)には、浦和レッズがホームで済州ユナイテッド(韓国)と対戦します。
監督・選手コメント
鬼木達 監督(川崎フロンターレ)
アウェイで3-1で勝っていましたが、選手には気を引き締めて挑むように伝えて、「前半で決めよう」と送り出しました。選手が本当にその通りに取り組んでくれました。後半ももっとゴールに向かっていれば前半のようなプレーができたと思います。少しコンパクトさが無くなっていましたし、個人的な判断のところでボールを獲られるケースが増えていました。後半ももう少しコントロールできればよかったですが、我々の目標の一つである(ACLの)グループステージ、ラウンド16、8強とどんどんクリアして、今後も一つずつ積み重ねて勝っていきたいと思っています。
MF 登里享平 選手(川崎フロンターレ)
アウェイ戦の勝利のアドバンテージを活かしつつ、得点を決めて追加点も奪うという試合運びができたことはプラスだと思いますし、今後もこういう戦い方を続けていきたいです。ただ、最後の失点は課題なので次の試合へ向けて修正したいです。
MF 小林悠 選手(川崎フロンターレ)
最初に1点を獲れればと思っていて、すぐに追加点も獲れて、前半で3点獲れたのはすごく良かったと思います。チームとして上手くいっていると感じています。日本を代表して少しでも上へ行けるようにしたいですし、ACLでは国によって戦い方も変わるので、選手として成長できていると感じています。一喜一憂せずに目の前の試合に集中して戦いたいです。
MF 中村憲剛 選手(川崎フロンターレ)
第1戦の勝利があったので今日は優位に立てましたし、グループステージも粘り強くやれていたから今日があると思っています。まだ詰めなくてはいけないところもたくさんあるので、伸び代があると感じています。8年前の8強突破とはアジアのレベルも違うので別物です。チームとして8強は未知ですが、ここ(8強)でいいとは誰も思っていません。
トチタワン・シーパーン 監督(ムアントン・ユナイテッド)
この試合が簡単でないことは分かっていました。アウェイでの試合である上に、第1戦の結果を受けて3得点以上で勝たなくてはなりませんでした。川崎に対してリスベクトしていたが、リスベクトしすぎたのかもしれません。川崎はチーム全体でプレッシャーをかけてきていました。今大会で鹿島と川崎と戦いましたが、日本のチームはとてもプロフェッショナルで、タイは技術面でも戦術面でもまだ時間をかけて学ぶ必要があると感じました。
大会期間:2017年1月24日(火)~2017年11月25日(土)
ラウンド16 第2戦
2017年5月31日(水) 19:30キックオフ(予定)
埼玉スタジアム2002
浦和レッズ(日本) vs 済州ユナイテッド(韓国)
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