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G大阪がホームで大敗、川崎Fはアウェイで引分け ~ACLグループステージ第2節2日目~
2017年03月02日
AFCアジアチャンピオンズリーグ(ACL)2017は3月1日(水)、グループステージ第2節2日目が行われ、ガンバ大阪はホームで韓国の済州ユナイテッドに1-4で敗れて連勝はならず、川崎フロンターレはアウェイで香港のイースタンSCと1-1で引分け、初勝利はお預けになりました。
先週のグループステージ初戦をアウェイのオーストラリアでアデレード・ユナイテッドに3-0と大勝して好スタートを切ったG大阪でしたが、この日は「きっちりと抑えた中で自分たちの形を狙った」(長谷川健太監督)とシステムを変えて導入した3バックが機能せず、両サイドが引いて中盤に大きく空いたスペースを済州に使われて、前半から自陣に押し込まれてしまいます。
済州は今大会、全北現代モータースの出場停止を受けて繰り上がりで本戦からの出場になりましたが、昨季の国内Kリーグクラシックでの総得点はリーグトップタイを記録しています。今大会初勝利を狙って積極的に攻め、両ウィングが高い位置取りでFWマルセロ・トスカーノ選手、FWマグノ・クルス選手と共に4トップ気味になり、中盤でMFイ・チャンミン選手が試合を組み立ててプレッシャーをかけます。
なんとか耐えていたG大阪ですが、44分、DFチョン・ウン選手のFKをクリアしようと試みたMF遠藤保仁選手のヘディングがゴールに入って失点。さらに、前半アディショナルタイムにはロングボールのはね返りをイ選手に押し込まれて追加点を許してしまいました。
後半、反撃に出たいG大阪は開始からMF井手口陽介選手に代えてFW長沢駿選手を投入しますが、済州は攻撃の手を緩めず、51分にはCKの流れからDFオ・バンソク選手のシュート跳ね返りをトスカーノ選手が押し込んで3-0に。その後も早い出足でショートカウンターを展開し、54分にはトスカーノ選手がクロスバーを叩いてG大阪ゴールを脅かします。
G大阪はその直後にDF藤春廣輝選手に代えてMF初瀬亮選手を投入しますが、ボールを奪っても相手の守備ブロックに遭い、ミスも手伝って攻めあぐねてしまいます。72分にはイ選手にロングレンジから決められて4失点を喫してしまいました。
G大阪は76分に遠藤選手に代えてMF泉澤仁選手をベンチから送り出し、83分にはゴール前でDF金正也選手がCKに合わせてシュートを狙いますが、ゴールには至りません。
しかし90分、CKの流れで得たPKを、獲得したFWアデミウソン選手自身が決めて1点を返したものの、追加点はならず、ホームで痛い黒星を喫しました。
MF倉田秋選手は、「なにもさせてもらえなかった。悔し過ぎる。こういう試合をしていてはだめ」と悔しさと危機感をあらわにしました。
グループHのもう一つの試合では、江蘇蘇寧(中国)がアデレード・ユナイテッド(オーストラリア)を2-1で下して2連勝で首位に。済州は今大会初勝利でG大阪と勝点で並び、直接対決の結果で2位に。G大阪は3位に後退し、アデレードは2連敗で4位です。
川崎F、退場で苦戦
先週のACL初戦をホームで引分け、今回は初勝利を目指して香港に乗り込んだ川崎Fでしたが、25日のJリーグ開幕戦から先発選手10人を入れ替えて、FW小林悠選手やMF田坂祐介選手らはベンチ、MF中村憲剛選手は遠征メンバーから外して臨みましたが、前半13分にDF奈良竜樹選手が反則で一発退場に。このプレーで香港プレミアリーグ王者のイースタンにPKを献上して追いかける展開になります。
川崎は後半開始から田坂選手を投入。52分にはDF板倉滉選手が同点弾を決めて追いつき、68分には小林選手、82分にはMFエドゥアルド・ネット選手をベンチから送り出して立て直しと追加点を狙いますが、なかなか勝ち越しゴールを奪えません。後半アディショナルタイムにはFWハイネル選手が2枚目の警告を受けて退場になり、混乱のまま、引分けで終えました。
グループGではもう一つの試合で水原三星ブルーウィングス(韓国)が広州恒大(中国)と2-2で引分け、広州が勝点4でグループ首位。川崎は水原と同じ勝点2ですが、総得点で水原が2位、川崎が3位、ACLで初の勝点1を得たイースタンが4位です。
次節は3月14日(火)、15日(水)に行われます。
監督・選手コメント
長谷川健太 監督(ガンバ大阪)
選手は本当に良くやってくれました。負けは私の責任です。中2日で、きちっと抑えながら自分たちの形を出そうという狙いでシステムを変えて臨みましたが、セットプレー2発でやられました。特に2点目は、1点目を獲られて少し気落ちしているところだったので痛かったですし、後半早々の失点もショートCKで、集中力が散漫な時にこぼれ球を獲られました。そういう些細なところが勝負を分けます。ただ、最後まで気持ちをみせて1点を返せたところは次へつなげていかないといけません。済州と2戦目で対戦した時にはこの借りを返せるように、しっかりとチームとしても成長していきたいと思います。
MF 倉田秋 選手(ガンバ大阪)
ミスばかりで、球際でも相手の方が気持ちを込めて戦って来ました。過密日程という次元の話ではありません。良かったことは悪いところが全部出たこと。それをしっかり話し合ってやっていくだけです。
MF 遠藤保仁 選手(ガンバ大阪)
ボールを獲る位置も低く、前半は後ろに重心を置いてしまったのでそこを改善して、ポジショニングを修正すればだいぶ変わると思います。相手もある程度はめ込みに来ていて、そこでいなせなかった。チーム全員の意思統一がないとできないので、練習などで確認しながらやっていきたいと思います。
チョ・スンファン監督(済州ユナイテッド)
今日の試合で最高の結果を出せたのは選手たちの頑張りのおかげです。ベンチでは特別なことは何もしていません。ガンバはJリーグでも上位の、素晴らしい成績を収めているチームですが、今日は非常にタイトな日程の中での試合で、その影響があったかと思います。
大会期間:2017年1月24日(火)~2017年11月25日(土)
グループE
2017年3月14日(火) 19:00キックオフ(予定)
茨城県立カシマサッカースタジアム
鹿島アントラーズ(日本) vs ブリスベン・ロアー(オーストラリア)
グループF
2017年3月15日(水) 19:30キックオフ(予定)<現地時間>
上海体育場
上海上港(中国) vs 浦和レッズ(日本)
グループG
2017年3月14日(火) 20:00キックオフ(予定)<現地時間>
広州天河体育中心
広州恒大(中国) vs 川崎フロンターレ(日本)
グループH
2017年3月15日(水) 19:00キックオフ(予定)
市立吹田サッカースタジアム
ガンバ大阪(日本) vs 江蘇蘇寧(中国)
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