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ACL初戦、浦和は勝利、G大阪はドロー

2016年02月25日

ACL初戦、浦和は勝利、G大阪はドロー

AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2016グループステージは2月24日に開幕2日目を迎えて、浦和レッズはホームでオーストラリアのシドニーFCに2-0で勝利。ガンバ大阪は韓国で水原三星ブルーウィングスと0-0で引き分けました。

浦和は2008年以来となるグループステージ突破へむけて、初戦必勝で試合に臨みました。

負傷あけのMF柏木陽介選手を先発から外しましたが、MF武藤雄樹選手とMF梅﨑司選手が積極的に仕掛けて、1トップのFWズラタン選手と共に攻撃を組み立てます。

先制点は前半8分でした。右サイドから中へ切り込んだ梅崎選手が前線へ送ったパスに、武藤選手が反応してゴールネットに蹴り込みました。ズラタン選手が相手DFを引き連れてニアに入った動きに隠れるように、武藤選手がゴール前のスペースに入る動きから生まれたゴールでした。

バックラインに5人を並べて守備的に戦うシドニーに対して、浦和は武藤選手やDF森脇良太選手がゴールに迫りますが、追加点は奪えないまま、25分過ぎからは相手のCKやFKが続く時間帯になり、浦和は攻めがペースダウン。相手DF陣の裏へ入ろうとする前線の選手に、守備陣から思うようにボールが出ずに攻めあぐねます。

それでも40分にはCKからDF槙野智章選手がオーバーヘッドキックで相手ゴールを脅かしますが、相手選手がブロック。浦和は前半を1-0で折り返しました。

後半、動きが良くなって攻めのリズムが出始めた浦和は、60分過ぎにFW興梠慎三選手をベンチから送り出すと攻撃がペースアップ。交代出場から3分後の64分に、興梠選手がペナルティエリア内で相手選手に倒されてPKになります。1分後、これを興梠選手自身が決めて2-0としました。

シドニーは70分過ぎに交代で選手を2人替えて4-4-2にフォーメーションを変えると、終盤には交代出場のMFミロシュ・ニンコビッチ選手がミドルレンジのシュートを放ちます。これは浦和GK西川周作選手が好セーブ。さらに4本のCKから得点機を探りますが、浦和は選手が良く対応して無失点で試合を終えました。

武藤選手は、「球際など戦うところで負けていなかったので、しっかりリズムが作れた」と振り返りました。

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グループHのもう1試合で昨年の大会を制した広州恒大(中国)がホームで浦項スティーラーズ(韓国)と0-0で引き分けたため、初戦を終えて浦和が勝ち点3で首位発進になりました。

ガンバ大阪は水原と引き分け

アジア制覇を目指すG大阪は韓国に乗り込んで水原と対戦し、0-0で引き分けました。

元日本代表MF遠藤保仁選手をベンチに置き、ボランチにMF今野泰幸選手とMF井手口陽介選手配してスタート。アウェイでの戦いながらも、MF倉田秋選手やFW宇佐美貴史選手が動きを作り、13分にはFWパトリック選手がポストを叩く場面を作ります。その直後にFW宇佐美貴史選手のシュートが右ポスト外を流れるなど、相手ゴールを脅かします。

しかし水原もMFコ・チャンフン選手が何度となくG大阪ゴールに迫り、前半終盤にはポストを直撃するシュートを放ちます。

後半のG大阪の大きなチャンスは立ち上がり早々でした。宇佐美選手が相手守備陣の裏に抜け出してペナルティエリアに切り込んで鋭い一撃を放ちましたが、これはわずかにゴールポストの外に流れます。

その後、なかなか好機を作れず、水原には攻め込まれる場面も作られましたが、相手にゴールを割らせることなく0-0で試合を終えました。

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もう1つの試合では、メルボルン・ビクトリー(オーストラリア)がホームで上海上港(中国)に2-1で勝ち、グループG首位に立ちました。G大阪と水原が同率で続き、上海が4位になりました。

第2節は3月1、2日に行われ、FC東京とG大阪はホームで、広島と浦和はアウェイで戦います。

監督・選手コメント

ミハイロ・ペトロヴィッチ 監督(浦和レッズ)
どのチームもどのシーズンも初戦は難しいものですが、選手たちは勝利への強い気持ちや球際の強さをなど見せてくれて、私は満足しています。シーズン初戦としては評価できます。相手の監督は以前仙台を指揮していたこともあって、我々をよく研究していたので、先制後はサイド攻撃を思うようにできませんでした。初戦の勝利は自信になり、今後のACLとJリーグへポジティブな結果を生むと思うので、今日の勝ちは大きな意味があります。

FW 武藤雄樹 選手(浦和レッズ)
昨年のこともあったので、ホーム初戦で勝ち点3を取ることが大事でした。勝てて満足しています。相手のアーノルド監督は、仙台時代になかなか試合に出られないでいた僕を信頼して使ってくれて、それが自信になりました。今日の試合でゴールを決めると話していたので、実際に得点して結果を出せてうれしいです。

MF 宇賀神友弥 選手(浦和レッズ)
自分たちの時間ではない時に無理してやらないことが大事だと、みんなで感じながらやっていました。相手の監督はうちのやり方を分かっていたので、その中でしっかり耐えてプレーすることはできましたし、全員で我慢できたと思います。

グラハム・アーノルド 監督(シドニーFC)
勝つつもりで来ましたが、残念な結果になりました。浦和とは対等にやれたと思いますが、守備面でのミスで2ゴールと勝ち点3を相手に渡してしまいました。武藤選手は私が仙台で指導していたことがあるので、その後の彼の活躍を嬉しく誇りに思っています。うちの選手たちには彼は動きが速いし、ペナルティエリアでのリアクションが良く、フィニッシュできる力があるから気を付けろと伝えてあったのですが。ACLで重要なのはホームで勝つこと。ホームでの3試合に勝てば十分、チャンスはあると思います。

AFCチャンピオンズリーグ2016

2016/1/27(水)〜2016/11/26(土)

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