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広島とFC東京、ACL黒星スタート

2016年02月24日

広島とFC東京、ACL黒星スタート

AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2016は2月23日にグループステージが始まり、サンフレッチェ広島はホームで山東魯能(中国)に1-2の逆転負けを喫し、FC東京はアウェイで全北現代(韓国)に1-2で敗れて、両者ともに黒星スタートになりました。

J1リーグを制して2年ぶりにアジアの舞台に戻った広島は、勝利を収めた20日のFUJI XEROX SUPER CUPから先発メンバー6人を入れ替えて臨み、立ち上がりから積極的に動いて試合の流れを引き寄せようとします。

前半19分には右サイドの崩しからMF丸谷拓也選手がミドルシュートを放ち、38分にはFWピーター・ウタカ選手が中国代表GKワン・ダーレイ選手の隙をついてミドルレンジからゴールを狙い、さらにその2分後にはMF柏好文選手のクロスに頭で合わせましたが、いずれもシュートは枠外。45分には、ウタカ選手からのパスにFW浅野拓磨選手が浮き球でゴールを狙いましたが、GKワン選手に阻まれます。

山東は2月9日のプレーオフでアデレード・ユナイテッドに逆転勝ちしての出場で、元ブラジル代表のマノ・メネーゼス監督の下、FWジエゴ・タルデッリ選手とDFジウ選手の現役ブラジル代表2人を中心に、無理をせずに攻撃の糸口を探しながら試合を進めます。30分にはゴール前で間接FKの機会を得ましたが、広島がうまく対応してゴールを割らせませんでした。

試合が動いたのは後半でした。64分、DF塩谷司選手のクロスを中央でFW皆川佑介選手が繋いで左サイドに流すと、MF清水航平選手が胸で捉え、左足で相手ゴールに叩き込みました。

しかしその3分後、山東はカウンターからMFジュシレイ選手がシュート。これはGK林卓人選手がセーブしますが、その後2本目のCKでFWヤン・シュ選手がニアサイドに入って頭で合わせ、同点にします。さらに78分には、交代出場で入ったMFウー・シンハン選手がカウンターから右サイドを切れ込むと、ポスト脇から逆サイドにパス。これをノーマークでゴール前に走り込んだFWタルデッリ選手が右足で捉えて、勝ち越し点を決めました。

広島はFW野津田岳人選手を交代で投入して追い上げを図り、90分には右CKにDF千葉和彦選手が頭で合わせ、その3分後には交代出場のMF柴崎晃誠選手がミドルシュートを放ちますが、ゴールを割ることができません。広島は相手の倍の20本のシュートを放ちながら追加点を奪えず、1-2で試合を終えました。

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グループFのもう1試合ではFCソウルがタイでブリラム・ユナイテッドに6-0の快勝でした。この結果、広島はFCソウル、山東に次ぐ3位で初日を終えました。

FC東京対全北現代

一方、グループEのFC東京は韓国でKリーグクラシック王者の全北現代と対戦。プレーオフでチョンブリFCに大勝した勢いを活かしたいところでしたが、前半21分にDF駒野友一選手が負傷交代すると、39分にはFWコ・ムヨル選手に先制を許し、前半を0-1で折り返します。

反撃に出たい東京は、後半早い時間帯にMF東慶悟選手、MF米本拓司選手がシュートで相手ゴールを脅かすチャンスを作りますが、ネットを揺らすことはできません。後半半ばにはオーストラリア代表FWネイサン・バーンズ選手、攻撃的MF河野広貴選手をベンチから送り込み、得点機を探ります。

しかし、全北は83分に韓国代表FWイ・ドングック選手が決めて2点差にします。東京はその5分後にFW阿部拓馬選手が1点を返しましたが、追加点は奪えませんでした。

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グループEはもう一つの試合でベトナムのビン・ズオンがホームで江蘇蘇寧(中国)と引き分け、この結果、東京は全北現代、江蘇、ビン・ズオンに次ぐ4位スタートとなりました。

2月24日には浦和レッズがホームでシドニーFC(オーストラリア)と、ガンバ大阪がアウェイで水原三星ブルーウィングス(韓国)と対戦します。

監督・選手コメント

森保一 監督(サンフレッチェ広島)
ACL初戦でホームでの試合でしたが、勝てずに残念です。勝たなくてはいけない試合だったと思いますが、シュート20本打って内容も悪くなかったのですが、勝ちにつなげることが出来ませんでした。失点も得点直後で、私の選手交代のタイミングもあったかと思いますが、チームとしてリードして追加点を奪うことを構築していかなければなりません。まだシーズン初めで、選手はイメージしたことをプレーにしっかり出せていないところもありますが、体のコンディションが上がれば修正していけます。今日の試合を落として今後は厳しくなりますが、残り5試合あります。勝負強さを持って、今日のような戦いができれば、必ずグループステージは突破できると思っています。

MF 清水航平 選手(サンフレッチェ広島)
ゴールはしっかりコントロールできて振り抜くことができました。でもホームで初戦でしたし、しっかり勝ちたかったです。立ち上がりから球際で負けないことを考えて、しっかり入っていけましたし、勝ち点3を狙っていたので逆転負けは悔しいです。決めるところでしっかり決めて、もう少し点を獲ることと、失点ももう少し詰めていきたいと思います。まだ初戦が終わっただけなので、次に勝てるようにしたいです。

MF 青山敏弘 選手(サンフレッチェ広島)
初戦で非常に厳しい試合になることは分かっていましたが、うちらしくない逆転負けで、最低でも勝ち点1は欲しかったので残念です。前半から落ち着いてプレーして、リスクマネジメントもしっかりできていたと思います。ただ、最初の失点はメンバー代わってからでした。点を獲った後の戦い方はJリーグではできているので、アジアでもできるようにしたいです。下を向いている暇はありません。しっかり反省して、1週間後のアウェイでの試合では勝てるように皆で取り組みたいです。

マノ・メネーゼス 監督(山東魯能)
予想した通りの厳しい試合になりましたが、チームワークと組織プレーで勝ち点3を得ることができました。我々コーチ陣がチームに合流して約2ヶ月ですが、選手たちは素晴らしいパフォーマンスをしてくれています。ACL初戦の重要な試合で広島という強い相手から勝ち点3を獲れて、とてもうれしいですし、選手には自信になると思います。

AFCチャンピオンズリーグ2016

2016/1/27(水)〜2016/11/26(土)

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