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柏、ガンバ、ホームでの勝利でベスト8進出へ ~ACLラウンド16第2戦~
2015年05月25日
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2015は5月26、27日にノックアウトステージ1回戦にあたるラウンド16の第2戦を行います。先週の敵地での第1戦で勝利を収めた柏レイソルとガンバ大阪は、ホームでの第2戦で引き分け以上、負けてもスコア次第で8強進出が決まります。
柏の対戦相手は韓国の水原三星ブルーウィングスで、5月19日の第1戦は3-2で勝ちました。
水原での試合では開始早々に失点してしまいましたが、その後、素早く立て直したことで勝機を呼び込みました。12分にMF茨田陽生選手のゴールで追いつき、FWレアンドロ選手の29分のPKで勝ち越し、56分のレアンドロ選手の2点目のゴールで3-1としました。
しかしその後は相手に押し込まれる場面が続き、「精度やタイミングが独特」(MF大谷秀和選手)と警戒していた水原のMFヨム・ギフン選手を起点に、朝鮮民主主義人民共和国代表FWチョン・テセ選手に1点を返され、試合終了間際にもヨム選手に決められて3-2に詰め寄られますが、苦しい展開を凌いで勝利をものにしました。
ノックアウトステージから、同点の場合にアウェイでの得点を2倍扱いとするアウェイゴール方式が採用されるため、敵地での3得点で柏は第2戦を優位に迎えることができます。しかも、水原との通算成績は先週の第1戦での勝利を含めて2勝1分け負けなし、日立台での韓国のチームに対しての成績も3勝1分け負けなしと、準々決勝進出へ向けて好材料が揃っています。
とはいえ、第1戦1得点1アシストのヨム選手や交代出場でチャンスメイクしたFWレオ選手、チョン選手には警戒が必要で、水原は今季のACL7戦で1試合を除く全ての試合で得点を挙げています。しかも、週末の韓国Kリーグクラシックの試合がなく、十分な調整を経て、立ち上がりから猛攻を仕掛けてくることが予想されます。柏には粘り強い守備で、相手をできるだけ自由にさせないプレーも求められそうです。
2013年大会以来となるベスト8進出を懸けて、柏の吉田達磨監督は、「誰も勝ったとは思っていない」と話し、レアンドロ選手も「まだ半分しか終わっていない。次の試合も勝つという気持ちで臨みたい」と気を引き締めています。
ガンバ対FCソウル
一方、ガンバは韓国のFCソウルとの対戦で、5月20日の第1戦を3-1で勝利しました。
敵地では、前半から5バック気味に守備を固めて、韓国代表DFチャ・ドゥリ選手を起点としたカウンター狙いのソウルに対して、ガンバはよく集中して忍耐強く対応し、FW宇佐美貴史選手の63分の得点を皮切りに攻撃のペースを掴み、決定力を見せつけました。
1点目、2点目ともに左サイドで粘って攻め上がったDF藤春廣輝選手のクロスに、1点目は宇佐美選手、74分の2点目にはDF米倉恒貴選手が合わせて得点し、86分にはMF遠藤保仁選手のスルーパスに宇佐美選手が再びゴールネットを揺らしました。
終了間際に、この日交代出場したFWユン・ジュテ選手に得点を許してソウルに1点を返されましたが、柏同様、ガンバも勝利に加えて敵地での3得点でアウェイゴールの優位性を手にしました。
これでソウルとの対戦成績も通算2勝1敗になりましたが、第2戦では第1戦を累積警告で出場停止だったスペイン人DFオスマール・バルバ選手が戻り、守備の堅さとセットプレーでの高さが加わります。交代出場ながら攻撃のアクセントになるコロンビア人MFマウリシオ・モリーナ選手も危険な存在です。
しかも、ソウルは現役時代に勝利を求めてアグレッシブなプレーを見せていた元韓国代表FWのチェ・ヨンス監督が率いており、準優勝した2013年を含めて、出場したACLでは全てベスト8以上に進出している勝負強さがあります。水原同様に、ソウルも週末のKリーグクラシックの試合がなく、十分な切り替えと調整で大阪に乗り込み、敵地での逆転を狙っていることは間違いないでしょう。
ガンバは守備陣に負傷者を抱えている点が悩ましいところですが、長谷川健太監督は「韓国のチームとは球際の強さやスプリントの回数など、ベーシックな部分をしっかり戦えないと試合をさせてもらえない」と、闘う姿勢に変化はありません。また、宇佐美選手も「(第1戦の)ゴールに関係なく、次も受けに回ることなく、アグレッシブで攻撃的に戦いたい」と、意気込んでいます。
5月26日の柏対水原三星ブルーウィングス戦、同27日のガンバ大阪対FCソウル戦、はいずれも19:00キックオフの予定です。
AFCチャンピオンズリーグ2015
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