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ホーム > JFA Youth & Development Programme(JYD) > 【 JYD / Story 】東亜道路工業株式会社|JFA夢フィールド建設の先にある思い。東亜道路工業がスポーツインフラに力を入れる理由

STORY共創型アクティベーション事例

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東亜道路工業株式会社

JFA夢フィールド建設の先にある思い
東亜道路工業がスポーツインフラに力を入れる理由

日本サッカーを強くする一大拠点として、2020年1月に完成した高円宮記念JFA夢フィールド。この建設に携わったのが東亜道路工業株式会社です。

1930年に創立され、昭和から平成、令和と社会インフラ整備に関わる建設会社として地域社会に貢献し、昨年90周年を迎えました。これまでの道路建設事業の経験を活かし、スポーツ事業や環境事業など幅広い分野に活躍の場を広げています。

東亜道路工業は現在、日本サッカー協会(JFA)とグリーンプロジェクトパートナー契約を締結し、将来の活用法を見据えた様々なスポーツ施設づくりに取り組んでいます。

JFAとパートナーを組む理由や、東亜道路工業が抱くスポーツインフラへの思いについて、建設事業本部 企画開発部 部長の新田浩さんと、JFA 強化育成部 JFAナショナルフットボールセンター 島田信男グループ長にお話を伺いました。

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自らの意思と成長をもって、人々の生活を足元から支える

新田:東亜道路工業は道路建設事業を軸に6つのビジネスドメインを展開しており、スポーツ施設の建設は事業の重要なコンテンツのひとつです。社名からは想像できないと思いますが、今から60年以上前、全天候型テニスコート(ハードコート)を日本国内で初めて導入したのも東亜道路工業でした。

テニスコート以外にも、サッカー場、ラグビー場、陸上競技場、野球場、競輪場、ゴルフ場などスポーツの施設整備の実績をあげ、現在では日本の様々なスポーツシーンをハード面から支えています。 高円宮記念JFA夢フィールドの建設では、天然芝ピッチ2面、人工芝ピッチ2面のほか、施設全体の外構工事をさせていただきました。日本のトップ選手をはじめ、利用される皆さんが快適に利用できる最高の施設に仕上がったと自負しています。

画像天然芝ピッチ

東亜道路工業が進めるスポーツ事業の根底には、スポーツフィールドの基盤舗装や人工芝・天然芝などを整備するだけではなく、「スポーツ施設づくりを通して社会に貢献したい」という思いがあります。人々の生活に密着した事業を展開しているため、常に「社会に対して自分たちに何ができるのか」という視点を大切にしています。

島田:JFAも、公益財団法人として「全ての方に、サッカーを通じて価値を提供していきたい」と考えています。東亜さんも営利企業でありながら、社会的な使命を大切にされています。目指す方向に、近しいものがあるのではないかと感じました。

画像東亜道路工業株式会社 企画開発部 新田浩氏

スポーツの未来をハード面から支えていきたい

新田:「道路会社がスポーツ施設の建設に関わっている」ことはまだまだ知られていないと感じています。会社名からしても、想像できませんよね。

スポーツのハード面を支えていることを知っていただくために、「自分たちはこういう活動をしています」と東亜道路工業の企業理念や取り組みなどをなるべく多くの人に伝え続けてきました。最近では、企業イメージも変わってきたと感じています。そんな中、スポーツ事業を通じてJFAと出会い、グリーンプロジェクトパートナーの話をいただきました。サッカーの普及や選手の育成促進を目的としたJYDの活動に共感し、2019年9月からパートナーシップを結んでいます。

島田:僕自身も、東亜道路工業さんがスポーツ施設にかかわる事業をされているとは知りませんでした。でも、話を聞いているうちに「東亜さんなら、スポーツ施設作りへの方向性や思いが一致するから、選手のニーズに応えた施設が作れるのではないか」と思いました。

新田:JFAという誰もが知っている組織と一緒に活動できることは、弊社を知っていただくうえで、大きな助けとなっています。各都道府県のサッカー協会に訪ねる際も話題となり、『夢フィールドの建設は、東亜道路工業だったんですね』と信頼をいただくきっかけにもなっています。

先日、若手の営業社員がJYDに協賛していることを営業トークの中に交えていました。社員が誇りをもって自分たちの取り組みを説明している姿に直面し、私自身うれしく感じた瞬間でもありました。この取り組みを通じて、多くの方と知り合い信頼される企業になっていきたいと思っています。

スポーツ施設などの国内インフラがどんどん整備されていく中、スポーツの大会やイベントが終わってしばらくすると賑わいを失ってしまい、建設後の活用法のイメージがないまま、一時の必要性を満たすために建設されていた場所も少なくありませんでした。建設に関わる立場としては、そこに課題を感じていました。

「スポーツを楽しむ人々が快適に利用できる施設づくり」や「訪れた人が笑顔になり賑わいが続く場づくり」を今後も目指していきたいです。計画段階からどのように利用され、地域社会に必要とされるかをしっかり見据えた施設づくりに取り組んでいきたいと考えています。

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「ピッチ・カリオカ」最高のパフォーマンス発揮のために

新田:建設を担当させていただいた高円宮記念JFA夢フィールド内のビーチサッカーピッチ(愛称:ピッチ・カリオカ)が2021年6月に完成しました。日本のビーチサッカーフィールドとしてトップレベルの施設で、ビーチサッカー日本代表の活動拠点となっています。

構想段階からJFAさんと細部までこだわって作ったので、とても感慨深いですね。砂の質や排水口の場所など、細部までこだわりました。良いものを作るために、何度も話し合いましたね。

島田:担当された現場監督の方が他のビーチサッカー場を視察されていたのが印象的でした。「あそこはこういう砂質だった、こうした方が良いのでは」などと積極的に意見を出してくれていました。完成図をイメージをしながら共に最高のものを作り上げる過程は、とてもやりがいがありました。

現場に顔を覗かせても、皆すごくフランクに話してくださいました。「こういうところが難しくて、苦戦しているんです」などと。非常に良い距離感で、一緒に作り上げられたと感じています。

新田:われわれだけでは、どのようなピッチにすればプレーしやすいのか、理想の施設を作ることはできません。利用者目線から意見を多く取り入れ、利用者・施工者が一体となってビーチピッチを造り上げられたことは非常にいい経験だったと感じています。今後もグリーンプロジェクトパートナーとして、最高のパフォーマンスが発揮できる施設づくりを目指していきたいです。

画像ビーチサッカーピッチ「ピッチ・カリオカ」

新田:日本では、子どもたちがサッカーを楽しめるフィールドがまだまだ整っていません。トップレベルの施設だけではなく、未来ある子どもたちのためにサッカーができる環境を整えていきたいです。そのためには47都道府県のサッカー協会とも連携して、地域単位でのスポーツ施設づくりにも積極的に関わっていきたいと考えています。子どもも大人もサッカーが楽しめて、サッカー場が地域のシンボルになるような場所を増やしていきたいと思います。

東亜道路工業では、計画から完成後の活用方法まで一貫した施設づくりを提案しています。未来をしっかりと見据えたスポーツ施設を提案し、脱炭素化への対応やDX(デジタルトランスフォーメーション)を活用した先進技術による取り組みなど、時代に応じたインフラ作りにも取り組んでいきたいと思います。

今後は、SDGsに対応したインフラ作りが求められていくと感じています。例えば、弊社がフランスのColas社と取り組んでいる太陽光発電舗装もそのひとつです。道路面に太陽光パネルを敷き詰めて、電力供給に繋げる仕組みになっています。太陽光発電のパネル設置場所という課題を解消するだけでなく、今後普及すると考えられるEV(電気自動車)の給電システムの電源としても期待されています。将来的には、スタジアムやフィールドの駐車場にも取り入れ、施設内の電力を賄うなど環境に配慮したスポーツ施設づくりを構想していきたいと思います。

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太陽光発電舗装施工例

また、近年は官民連携事業にも力を入れています。スポーツ施設や公園のリニューアル事業、学校など公共施設の跡地利活用などに取り組む中で、環境やニーズに応じたスポーツ施設を提案しています。そこに人が集まり、楽しみ、笑い、学び、地域や人と共に成長するスポーツ施設を目指して、地域活性化に貢献したいと考えます。

道路の社会インフラ整備から始まった社会貢献活動への想いは、少しずつ色々な分野で花を咲かそうとしています。これからの東亜道路工業に是非ご期待ください。

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