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青森山田と柏の点の取り合いは引き分けに 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2022EAST第11節

2022年07月04日

青森山田と柏の点の取り合いは引き分けに 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2022EAST第11節

高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2022EASTの第11節が7月2日(土)と3日(日)に行われ、各地で熱戦が展開されました。青森山田高校グラウンドでは前年度のEAST王者である青森山田高校(青森)と、柏レイソルU-18(千葉)が対戦し、激しい点の取り合いとなりました。

ピックアップマッチ

青森山田高校 3-3(前半2-2、後半1-1)柏レイソルU-18

序盤から早々のゴールで優位に立ったのはホームの青森山田でした。DF渡邊来依選手(#2)のロングスローからのこぼれ球をDF多久島良紀選手(#5)が押し込んで先制点を奪います。前節に7カ月の長期戦線離脱から復帰したばかりのキャプテンのゴールにチームは勢い付きます。

16分には左サイドでボールを受けたDF西脇虎太郎選手(#3)が鋭いクロスボールを蹴り込むと、MF小栁一斗選手(#8)が左足で合わせて2点目を奪います。これで一気に試合の流れは傾くかと思われましたが、青森山田FW小湊絆選手(#10)は「逆にうまく行き過ぎた。心の余裕が悪いほうに出た」と振り返ります。

逆に柏のFW山本桜大選手が「焦りはまったくなかった」と語ったように、柏は落ち着いてボールを動かしながら、中央を固める青森山田に対してサイド攻撃に活路を見出しながら攻め立てます。29分にMFモハメドファルザン佐名選手(#10)のクロスボールからFW近野伸大選手(#18)が頭で合わせて1点差に詰め寄ると、前半のアディショナルタイムにも近野選手が決めて同点に追い付いて折り返します。

後半は相手にボールを持たれる中で後ろに下がり過ぎていた点を修正した青森山田が巻き返して内容を改善。60分にはセットプレーのこぼれ球を拾っての攻撃から、西脇選手がこの日2度目のアシストとなるクロスボールを入れて、最後は渡邊選手が頭で合わせて勝ち越し点を奪います。

しかし、ここからは柏の時間帯が続きます。青森山田の黒田剛監督が「急に暑くなり、青森では今年一番の暑さだったことに加えて、相手のパスワークとテクニックに翻ろうされる中でスタミナを削られていた」と振り返ったように、ボールを奪えずに押し込まれることとなりました。

この流れの中で相手を背負ってのポストプレーで何度もチャンスをつくっていた近野選手が85分にも大仕事。「近野選手なら絶対に出してくれると思った」と動き出したFW山本桜大選手(#9)にラストパスを通すと、「狙ったというより思い切り振り抜いた」シュートがゴールネットを揺らし、柏がまたも同点に追い付きます。

その後は青森山田に退場者も出てさらに厳しい流れとなりますが、小湊選手が「桐生第一戦は退場者を出したあとの戦い方に問題があったのでその反省を生かせた」と振り返ったとおり、割り切って守りを固めてスコアを維持することを選択。「最後に勝ち点1を取れたことはポジティブに解釈したい」と黒田監督が振り返ったように、一丸の守りでドローに持ち込み、柏と勝ち点1を分け合いました。

監督・選手コメント

黒田剛 監督(青森山田高校)
2-0とリードを奪ったのなら2-0で勝ち切れるチームにならないといけません。3失点という結果は反省しないといけませんが、最後に逆転を許さずに勝ち点1を取れたことは前向きに捉えています。プレミアリーグを戦いながら競争も続いていて開幕の頃から6人くらい先発メンバーも代わってきて選手層も厚くなってきたと感じています。

DF #5 多久島良紀 選手(青森山田高校)
前節は無失点で終えて良い流れで来ていたので、それを継続したいと思っていたので悔しいです。相手にボールを持たれるのは覚悟していましたが、大外から決められてしまったのは反省しないといけないと感じています。負傷して離脱している時間は本当に苦しかったですけれど、いろいろな人に支えられてここまで来られました。本当に感謝しています。

酒井直樹 監督(柏レイソルU-18)
最大限に注意して、練習も重ねてきたセットプレーから失点してしまったことは課題です。ただ、トレーニングではつくり出せないような青森山田さんの巧みな間合いであったり、威圧感や迫力、そしてピンポイントで合わせてくる技術も含めて青森山田さんが素晴らしかったのも確かです。最後は勝ち切りたい展開でしたし、もう一つギアを上げないといけませんでした。

FW #9 山本桜大 選手(柏レイソルU-18)
序盤に続けて失点してしまって厳しい展開でしたが、焦ってはいませんでした。1点ずつ返そうとみんなで意識してやっていたことが結果につながったと思いますが、個人としてはもっと仕掛けて、もっと点を取らないといけなかったと思います。青森山田はゴール前の守備が分厚かったですが、そういう状況でもっと打開できるようにしていきたいです。

その他の試合結果

JFAアカデミー福島U-18 4-2(前半1-1、後半3-1)市立船橋高校
大宮アルディージャU18 1-0(前半0-0、後半1-0)FC東京U-18
横浜FCユース 1-1(前半0-1、後半1-0)流通経済大学付属柏高校
前橋育英高校 0-2(前半0-1、後半0-1)横浜F・マリノスユース
川崎フロンターレU-18 4-0(前半3-0、後半1-0)桐生第一高校

JFAアカデミー福島U-18(静岡)は終盤にかけてDF椎葉爽選手(#6)が2ゴールを奪い、市立船橋高校(千葉)を4-2で破りました。
大宮アルディージャU18(埼玉)は74分のDF小澤晴樹選手(#3)のゴールが決勝点となり、今季5勝目を挙げました。横浜FCユース(神奈川)と流通経済大学付属柏高校(千葉)の一戦は、流経大柏が先制するも後半に横浜FCが追い付き、引き分けに終わりました。前橋育英高校(群馬)と対戦した横浜F・マリノスユース(神奈川)は、前後半に1点ずつを挙げ、勝ち点3を手にしました。川崎フロンターレU-18(神奈川)は桐生第一高校(群馬)からFW五木田 季晋選手(#9)の2ゴールを含む4得点を挙げ、8連勝を達成しました。

高円宮杯 プレミアリーグ 大会公式Twitter

大会期間:2022年4月2日(土)~2022年12月4日(日)

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