JFA ナショナルトレセンU-14(前期) 3年ぶりに全国3会場でスタート
2022年05月20日
5月19日(木)、2019年度以来3年ぶりとなるナショナルトレセンU-14(前期)が東日本(福島・Jヴィレッジ)、中日本(大阪・J-Green堺)、西日本(大分・大分スポーツ公園)でスタートしました。
このキャンプは本年度より対象選手を14歳に絞って実施しています。(13歳に関しては、地域事業としてナショナルトレセンU-13を実施)本事業も、新型コロナウイルス感染対策としてJFAが作成したガイドラインのもとで活動を行っています。全スタッフ、選手は集合時にSmartAmp法検査を実施し、陰性の確認が取れた上で活動を開始しました。
陰性の確認が取れたのち、各会場にてオープニングが実施され、このキャンプの目的・テーマ、目指すべき将来に関して説明がされました。真剣なまなざしで説明を聞き、目的をしっかりと理解した後、選手たちはトレーニングに移りました。最初は固さや天然芝のピッチに少し戸惑う選手もいましたが、次第に緊張も解け、活気のあるトレーニングとなりました。最後にはゲームも行われ、選手たちは自身のストロングポイントを発揮しようと、非常にインテンシティの高いプレーを見せ、自身のスキルを高めながら臨んでいました。
夜のミーティングでは、西日本会場では U-16日本代表の森山佳郎監督よりレクチャーが行われました。飛び級の選手の例や現在SAMURAI BLUE(日本代表)で活躍している選手たちの例、また、十代で既にプロで活躍している選手のエピソード等を交えた話に、選手たちも自分事として捉え目を輝かせながら聞き入っていました。東日本・中日本会場でも、U-16日本代表スタッフによるレクチャーを実施予定です。
選手たちは、この日の自分たちのトレーニングでの気づきやコーチからのアドバイスと照らし合わせながら、翌日のトレーニングに向けて準備をすすめているようでした。キャンプは5月22日(日)まで行われる予定です。
大畑開 西日本会場チーフ(JFAコーチ)
3年ぶりとなる、ナショナルトレセン前期が、東日本(福島)、中日本(大阪)、西日本(大分)の3地域同日程で始まりました。このナショナルトレセンは、U-14年代の多くの選手に刺激を与え、成長を促すことを目的に実施しています。はじめは緊張も見られましたが、トレーニングが進むにつれて、それぞれ自分の特徴を出してくれたと思います。初日のトレーニングではゲームを中心に行いました。選手達は、自身の特徴を最大限発揮しようと全力でプレーしてくれ、初日から非常にインテンシティの高い素晴らしいゲームを行ってくれました。明日からも世界基準を意識しながら、マッチ-トレーニング-マッチを繰り返し、基本の質の追求を行っていきます。残り3日間、引き続き、ピッチ内外でコロナ対策を徹底しながらも、最大限に選手が成長していけるようサポートしていければと思います。コロナ禍で大変な状況の中、選手を派遣してくれた保護者、所属チームの皆様に感謝申し上げます。
江利山昊空 選手(稚内市立稚内南中学校サッカー部)
普段は北海道の稚内にある中学校でトレーニングしています。僕はゴールキーパーですが、専門のGKコーチはいません。シュート練習はありますが、ゴールキーパーとしての本格的な練習もありません。そのため、今回のJFAのコーチによるGKトレーニングはとても楽しく新鮮でした。また、周囲のメンバーのレベルも高く刺激になりました。実際にプレーしてみて通用するところはありましたが、課題も指摘されました。あと3日あるので、少しでもレベルアップできるように積極的に取り組みたいです。
大場創雅 選手(ジュビロ磐田U-15)
今回、コロナ禍の中、このようなキャンプが開催されたことに感謝しています。関係者の方々、家族の支えがあったからこそ、今の自分がいると思うので、精一杯プレーをしたいと思います。このように全国から集まり、自身を高め合う場というものは、なかなかないと思うので、このキャンプを通して、相手の良さを自分のものにし、自分の良さというものも伸ばしていけたらと思います。ピッチの中だけでなく、その他の面でも、自分のチームに帰った時に手本となり、更なるチームのレベルアップにも繋げたいと思います。まわりをみた上での判断、そこから出されるテクニック、ゴールへの意識、このキャンプでの最大のテーマであることを練習、ゲームで常に心に留めておき、ひたむきに努力を積み重ね、4日間終わった時、また新しい自分ができているために、1日、1日を大切に頑張りたいと思います。
米湊 勇弥 選手(サガン鳥栖U-15)
まずは、コロナ禍でとても難しい状況の中、このような活動を実施してくださり、ありがとうございます。まず、宿舎についてからは抗原検査があり、感染対策を徹底して活動に参加しようと思いました。トレーニングの最初に、パスコントロールをし、ポゼッションをした後に、すぐ試合をしました。試合では、チームとして連係できていないところがあったり、パスミスがあったりと、まだコミュニケーションという部分では、足りないと感じました。明日からのトレーニングは、もっとコミュニケーションの量や質、一つ一つのプレーにこだわりを持ち、勝ちにこだわってプレーをしないといけないと感じました。残り3日、自分の成長のために多くのことにチャレンジしたいと思います。
ナショナルトレセンU-14は、スポーツ振興くじ助成金を受けて実施しています。