昇格組の愛媛が開幕白星!昨年王者の広島は神戸に敗戦… 高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグWEST第1節
2019年04月08日
U-19年代最高峰のリーグ戦、高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグ2019が4月6日(土)に開幕しました。
ヤンマーフィールド長居で行われた第1試合は、名古屋グランパスU-18(愛知)と愛媛FC U-18(大阪)が対戦しました。試合は序盤から名古屋ペースで進みましたが、13分に阪井暖選手(MF #8)のロングフィードから相手ゴール前を抜け出した上岡陸選手(FW #11)が決めて、愛媛が先制します。谷岡昌選手(DF #6)が「苦しい展開だったけど、1点取れてからは自分たちに余裕ができた」と振り返る愛媛は以降も狙いどころを絞った守りからのカウンターで好機をつくり、50分には相手DFのクリアミスを拾った三原秀真選手(DF #5)が2点目をマーク。そのまま逃げ切った愛媛が7年ぶりのプレミアリーグ復帰を白星で飾りました。
続いて行われたガンバ大阪ユース(大阪)と大津高校(熊本)の一戦は、両チーム一点が奪えないまま時間が進みます。先手を奪ったのは、大津高校。56分、「ボールを相手に持たれるのは分かっていたので守備から入ってワンチャンスを狙おう」と話した樋口堅大選手が放ったシュートのこぼれ球を森田大智選手(MF #31)が押し込み先制に成功。対するガンバも試合終了間際にCKから1点をもぎ取り、両者勝点1を分け合う結果となりました。
ヤンマースタジアム長居に舞台を移した第3試合は、セレッソ大阪U-18(大阪)と東福岡高校(福岡)が激突。「相手より運動量が多くて、最後まで切らさずに走り切れた」と、國府田駿選手(MF #6)が話す通り東福岡が走力を生かした戦いで試合を優勢に進めると、C大阪の足が止まった試合終盤に2点を奪い、快勝。森重潤也監督は「苦手とする相手から結果を残せただけで満足。難しい開幕戦で勝点3を取れたのは今後を占う上でも大きい」と口にしました。
4月7日(日)の第1試合は、ヴィッセル神戸U-18(兵庫)とサンフレッチェ広島F.Cユース(広島)が顔を合わせました。「前半は今シーズン一番の出来」と野田知監督が振り返るように、中盤を起点としたパスワークで広島を押し込むと、24分には左CKから東田正樹選手(DF #3)が先制点をマーク。32分にも山内翔選手(MF #7)が豪快なミドルシュートをたたき込みました。受け身になった後半は1点を返されましたが、集中力を粘り強い守りでリードを保った神戸が勝点3を手にしました。
開幕節を締めくくったのは、京都サンガF.C. U-18(京都)とアビスパ福岡U-18(福岡)のカードです。京都は5分に先制点を許しましたが、失点後からの10分で2点を奪い、逆転に成功。後半は福岡の反撃に耐える時間が続きましたが、野浜友哉選手(MF #8)の2ゴールで引き離してタイムアップ。遠山悠希選手(MF #19)は「しっかり皆でゴールに対する姿勢を出せた」と勝因を口にしました。
MF #10 田邉光平 選手(名古屋グランパスU-18)
相手にボールを持たされただけでペナルティーエリアに侵入することができず、シュートも少ないまま試合が終わりました。チームが上手くいかない時にムードを変えるのはキャプテンを任された自分の仕事ですが、今日はできず残念です。試合中の自主性は求められている部分なので、これからもっと進んで取り組まなければいけません。開幕戦に懸けていたのでショックは大きいですが、まだリーグは始まったばかり。来週以降も試合は続くので、しっかり勝点を積み上げてタイトルを目指します。
平岡和徳 総監督(大津高校)
まだ何も教えていない中でこれだけ戦えているのは上出来。選手たちはよく頑張りました。選手それぞれの色を出しながら、チャンスをつくってくれました。開幕戦はどのチームも難しいので、引き分けという結果は悪くありません。試合終盤には止まりそうな足を選手同士で励まし合いながら動かす場面を見て、感動しました。高体連らしいひた向きさを感じる試合でした。この頑張りを我々指導者が選手の未来につなげないといけません。
沢田謙太郎 監督(サンフレッチェF.Cユース)
今日はヴィッセルと対戦した際の悪いパターンが出て、チームの重心が後ろになりすぎました。また、前半はあれだけボールを動かされると奪いにいってもかわされるので、思い切って寄せられなかったのも悔やまれます。後半は相手を押し込みながら追い付けなかったのはフィニッシュの精度が低いからで、もっと練習しなければいけません。勝ったり負けたりの世界なので負けを重く受け止めすぎてもいけないし、軽く受け止めすぎてもいけないということを選手には理解してほしいです。
MF #7 吉村銀河 選手(アビスパ福岡U-18)
昨年から先制すると油断してしまうのがチームの課題でした。追いつかれても、連続失点だけは避けようと考えていたのですが、2失点目が早く全員が下を向いてしまいました。ハーフタイムに監督から「次の1点が大事」と言われたのですが、後半も2失点して自分たちの課題が全て出た試合内容でした。チャンスをつくれても決めきれないのも毎年の課題。練習ではできても試合で決められない場面が多いので、しっかり練習から試合を意識していきたいです。
2019年4月6日(土)
名古屋グランパスU-18 0-2(前半0-1、後半0-1)愛媛FC U-18
ガンバ大阪ユース 1-1(前半0-0、後半1-1)大津高校
セレッソ大阪U-18 0-2(前半0-0、後半0-2)東福岡高校
2019年4月7日(日)
ヴィッセル神戸U-18 2-1(前半2-0、後半0-1)サンフレッチェ広島F.Cユース
京都サンガF.C. U-18 4-1(前半2-1、後半2-0)アビスパ福岡U-18
大会期間:2019年4月6日(土)~2019年12月8日(日)
EAST 第2節
2019年4月14日(日)
11:00 流通経済大学付属柏高校 vs 尚志高校(流通経済大学付属柏高校グラウンド)
11:00 市立船橋高校 vs 大宮アルディージャU18(船橋市法典公園(グラスポ)球技場)
11:00 鹿島アントラーズユース vs 浦和レッドダイヤモンズユース(茨城県立カシマサッカースタジアム)
11:00 清水エスパルスユース vs 柏レイソルU-18(清水ナショナルトレーニングセンター(J-STEP))
11:00 青森山田高校 vs ジュビロ磐田U-18(青森山田高校グラウンド(人工芝))
WEST 第2節
2019年4月13日(土)
14:00 アビスパ福岡U-18 vs 大津高校(福岡フットボールセンター 人工芝A)
2019年4月14日(日)
11:00 サンフレッチェ広島F.Cユース vs セレッソ大阪U-18(吉田サッカー公園 人工芝グラウンド)
11:00 東福岡高校 vs 名古屋グランパスU-18(東福岡高校グラウンド)
13:00 愛媛FC U-18 vs ガンバ大阪ユース(愛フィールド梅津寺 人工芝グラウンド)
16:00 ヴィッセル神戸U-18 vs 京都サンガF.C. U-18(いぶきの森球技場(人工芝))