「GKに注目」と北澤豪委員長 JFA 第13回全日本ビーチサッカー大会
2018年10月11日
JFA第13回全日本ビーチサッカー大会が12日(金)、沖縄県/宜野湾市トロピカルビーチで開幕します。大会の開幕に先駆けて北澤豪JFAフットサル委員長に今大会の注目ポイントを聞きました。
――今大会で注目していることは何でしょうか?
北澤 GKに注目しています。GKのクオリティーは、大会を勝ち上がるためにすごく重要になってきます。現在、ビーチサッカー日本代表のラモス瑠偉監督はいろいろな選手を起用していますが、日本代表でも今後、誰が正GKになっていくのかは注目です。最近はGKの役割が増えてきてつなぎ役もやらないといけません。それでいて、ギリギリのシュートも止められるか。サッカーで言うマヌエル・ノイアー(バイエルン・ミュンヘン/ドイツ)というような、スペシャルな選手がビーチサッカー界にも出てこないといけません。
――GKの進化の話がありましたが、全体的に選手たちのアスリートとしての能力は高まっているんですよね?
北澤 その通りですね。サッカーもフットサルもそうですが、ビーチサッカーでもアスリート能力を高めないと海外では勝てませんし、国内でもトップに立てません。日ごろからトレーニングできる環境があるか。また個人に高い意識があるか。それがアスリート能力の差、そしてチーム力の差になっています。ぜひ、注目してほしいのは、日本代表にも選出されているレーヴェ横浜(関東2/神奈川)の松田康佑選手です。彼はもともとサッカーをやっていて、JリーグのY.S.C.C.横浜でもプレーしていました。ビーチサッカーにはあまり元Jリーグ選手はいないのですが、やはりアスリート能力が高いんですよ。もっとビーチサッカーに順応していってほしいですね。
――注目しているチームはありますか?
北澤 高知大学体育会サッカー部(四国2/高知)に注目しています。今後、大学でビーチサッカーが普及していけば、非常に大きな意味がありますよね。世界のビーチサッカーのトレンドもありますが、それをマネするだけではなくて、自分たちのスタイルで勝負してほしいですね。また日本には東京ヴェルディビーチサッカー(関東1/東京)に茂怜羅オズ選手という世界でも5本に入るプレーヤーがいます。そうした選手を見たり、戦ったりすることで、どんな刺激を受けてくれるかも楽しみですね。
――ビーチサッカーは2年に一度、FIFAワールドカップがあります。今大会から今後、代表に入ってワールドカップを戦う選手も出てくるかもしれませんね。
北澤 日本のビーチサッカーの環境は徐々に変わっていますが、代表の顔ぶれはあまり変わっていないんです。ずっと同じメンバーでは、刺激もありません。日本代表にも刺激がある若手発掘、ラモス監督に「チャンスを与えたい」と思ってもらえるような選手が出現してくれることに期待したいですね。来年のワールドカップに向けては、今大会がアピールする最後のチャンスかもしれません。
――裾野を広げていくためにも、競技力が高いことは重要ですね。
北澤 もちろんです。ビーチサッカーという競技に魅力を感じてもらって、関わりたいと思う人を増やさないといけません。そうした需要がなければ、変化するのは難しい。では需要を上げるために何ができるかというと、環境づくりと強化しかありません。日本代表が強くなること、そして全国統一されている全日本ビーチサッカー大会が魅力的になり、面白い、良い試合が展開されること。より多くの人たちにビーチサッカーの楽しさが伝わってほしいですし、大会に出場する選手たちはビーチサッカーのこれからを背負って、戦ってほしいと思います。
大会日程:2018年10月12日(金)~14日(日)
大会会場:沖縄県/宜野湾市トロピカルビーチ
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