アカデミー福島男子 U-15として目指すべきもの ~JFAアカデミー福島男子 スタッフ通信Vol.5
2018年10月10日
JFAアカデミーでは「常にどんな時でも(日本でも海外でも)ポジティブな態度で何事にも臨み、自信に満ち溢れた立ち居振る舞いのできる人間の育成」というフィロソフィーを掲げ、真のエリートを目指して日々活動しています。
JFAアカデミースタッフ通信では選手たちの日常の様子や、日々の活動を詳しくお伝えしています。
今回JFAアカデミー福島男子のレポートを担当するのは、廣山望コーチです
JFAアカデミー福島ジュニアユースコーチの廣山望です。JFAアカデミー福島に来てから5年目となる今年は、昨年に引き続き11期生(中3)を担当しています。11期生は、アカデミーに入校後、U-13、U-14チームとして2年間、アカデミー生としての土台となる「個の自立」、「個人戦術」に焦点を当てて取り組んできました。
「個の自立」では、卓球やテニスなど個人種目の競技選手を例に挙げて、自分が自分にどこまで求めるのか、その基準を自分自身で持つことを目指しました。現在は、少しずつですが、仲間や状況に基準を引っ張られるのではなく、自らの基準で判断、行動する習慣を持てるようになってきています。
「個人戦術」では、U-13チームからの継続で、U-14チームで「ポジション・エリア・3ライン」の役割を理解することで、さらに積み上げを続けてきました。その中で、攻撃では「ボールを保持する」、守備では「ボールを奪う、奪いに行く」ということに重きを置きました。
U-15チームとなった今年は、引き続き基本、基礎を突き詰めることで勝利を目指しながらも、ユース年代への準備段階として、「組織の中」で戦える個の育成を目指しています。1月のチーム始動からこれまで、東海選抜大会、東海リーグ、イングランド遠征、クラブユース全国大会を経験してきました。それぞれの舞台で課題と成果を振り返り、トレーニングで具体的に改善することで、個人として、チームとして少しずつ出来ることを増やしています。
試合後には、各選手とのコミュニケーションを通して個人へのフィードバックをしています。さらに、試合翌週に編集映像を使って振り返りを行います。自分たちのプレー映像を俯瞰して観ることで、これまで培ってきた個人戦術における判断をベースに、相手チームの状況やプレーエリアによって変わる各ポジションの役割、チームとしての判断基準などをチームで共有します。このように、ゲームで出た改善すべき課題や新たに学んだことを、日々のトレーニングの具体的なテーマとして実際にプレー(判断)することで、週末の試合でさらに良いプレーをすることを目指しています。
今後も、9月から新たに始まったJFAプログラム「健康教育」や入校以来続けている「英会話」などのアカデミー活動、そして受験生として中学校生活をしっかりと充実させながら、優勝がかかる東海リーグ、中学年代最後の舞台となる高円宮杯を戦っていきます。