第4回全国シニア(40歳以上)サッカー大会 羅針盤倶楽部NAGOYAが大会制覇
2016年11月15日
第4回全国シニア(40歳以上)サッカー大会は11月14日(月)、静岡県藤枝市の藤枝市総合運動公園サッカー場などで大会最終日を行い、羅針盤倶楽部NAGOYA(東海/愛知)が全国の頂点に立ちました。
準決勝は、2試合ともに接戦となりました。1次ラウンドで唯一全勝をマークした横浜シニア(関東2/神奈川)を相手に押し気味に試合を進めるNAGOYAですが、元Jリーグ選手の箕輪義信選手らを擁する横浜シニアのゴールネットを揺らせません。後半も緊迫の展開が続きましたが、PK戦も見えてきた試合終了間際、ついに決勝点を挙げ、NAGOYAがファイナルへと進出しました。紅葉クラブ(九州2/佐賀)と藤枝フットボールクラブ(開催地/静岡)は、0-0のままPK戦に突入。GKが2本のキックを止めた紅葉クラブが、決勝行きを決めました。
横浜シニア(関東第2代表/神奈川県) 0-1 羅針盤倶楽部NAGOYA(東海代表/愛知県)
紅葉クラブ(九州第2代表/佐賀県) 0-0(PK:4-3) 藤枝フットボールクラブ(開催地代表/静岡県)
準決勝で攻守に走力を見せつけたNAGOYAは、決勝でも勢いを止めませんでした。ピッチの幅を広く使い、序盤からゴール前へとクロスボールを送ります。紅葉クラブも何とか反撃の糸口を見つけようと果敢なドリブル突破を仕掛け、前半終了間際にはペナルティーエリア内からゴールわずか右にそれるシュートを放つなど、少ないチャンスをものにしようと奮闘します。
後半に入ると、紅葉クラブが球際での力強さを増し、前線にシンプルにボールを送って対抗しようとします。その後半の折り返しとなる30分に、試合は動きました。NAGOYAは左サイドにボールを展開し、ゴール前のクロスを供給。ファーサイドで受けた岩城寛之選手が豪快にボレーシュートで叩くと、強烈な一撃がゴールに突き刺さりました。NAGOYAは最後まで走力と攻撃の意識を失うことなく、そのまま頂点へと駆け上がりました。
羅針盤倶楽部NAGOYA(東海代表/愛知県) 1-0 紅葉クラブ(九州第2代表/佐賀県)
小林正行 監督(羅針盤倶楽部NAGOYA/愛知)
日ごろから自分のできることとできないことを理解しようと選手に話しているのですが、それを選手同士でも理解したことが非常に良かったのではないかと思います。選手全員が同じ気持ちでプレーしているのは、強みです。集合できる時間を見つけて練習して、コミュニケーションもしっかり取れています。そうやって集まってサッカーができることもうれしいですし、全国大会で愛知県、東海地域の代表として他県の強豪と真剣勝負できることは、大きな目標になっています。また来年、この場所に来られるよう、しっかりと準備しようと思っています。
青原直輝 選手(羅針盤倶楽部NAGOYA/愛知)
2年前に優勝した愛知県選抜のメンバーをベースとするこのチームで、目標通りにもう一度最高の結果を残せて良かったです。このチームができたころから、ブレずに走って勝つサッカーに取り組んでいます。各々が自分に厳しいので、頑張らないとチームに留まれないし、試合にも出られません。日々の生活から意識を高く持っていることが、最後まで走り抜ける要因だと思います。結果がついてくるとなおさら頑張って走ることができる、という好循環です。シニア年代とは思えないサッカーをするという目標に向かって、また頑張ります。
平石義治 監督(紅葉クラブ/佐賀)
優勝を目標にプレーしてきたので結果としては残念ですが、選手たちはよく頑張ってくれました。それぞれの役割を果たそうと努力する選手たちが、チームで戦おうという気持ちを持っています。大会では、メンバーのやり繰りを考える必要がある中、一戦一戦修正できて、今日は準決勝から良い流れで入れました。ただ、相手も素晴らしいチームでした。決勝の後、「また体をつくり直して1年後に頑張りたい」と言っている選手がいました。全国大会では自分たちがいる場所が分かります。今回、大会を初めて経験する選手も多かったので、この経験を今後につなげていければと思います。
松尾智博 選手(紅葉クラブ/佐賀)
佐賀県選抜の一員として臨んだ昨年はベスト4で負けてしまいましたが、今年は準決勝の壁を越えられました。全員で全国を獲りたかったのですが…。自分たちのチームには企業で働く会社員や教員など異なる背景を持つメンバーがおり、互いの長所と短所を知った上で一丸となってプレーしています。みんなとプレーできることはうれしいですし、サッカーは世界一のスポーツだとあらためて感じました。来年は1つ年齢を重ねるので、若手の加入も含めてチームを強化しなければいけないと思います。今大会で対戦した選手たちはみんな体が絞れていて、健康的にサッカーを楽しんでいました。とても良い刺激になりました。
2016年11月12日(土)~14日(月)
会場:藤枝総合運動公園サッカー場[天然芝]、藤枝総合運動公園陸上競技場[天然芝]、藤枝総合運動公園多目的広場人工芝広場[人工芝] 、藤枝市民グラウンドサッカー場[天然芝]
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