JFAアカデミー福島男子(EAST)東日本大震災・原子力災害伝承館を見学
2021年07月19日
JFAアカデミー福島男子の選手たちが7月11日(日)、双葉町にある東日本大震災・原子力災害伝承館を見学しました。JFAアカデミー福島EAST(福島拠点)は今年の4月から福島にて活動を再開することができましたが、被災地域の復興は完全に終わったとは言えません。そのような中でも今日、この地域で活動できていることへの感謝を決して忘れてはいけません。日々の活動に対して、改めて考える1日となりました。
齋藤浩司 選手(16期生/中1)
伝承館では東日本大震災の当時の写真や、出来事などが展示された資料に詳しくおさめられていました。特に印象に残ったことは、震災から10年経った今でもまだ多くの放射性物質が残っているということです。帰宅困難区域では、10年経過した今でもまだ事故当時に観測した放射性物質の量がまだ半分ほどしか減っていないそうで、これらのことを知って僕は原発事故の怖さ、津波の怖さをより一層感じました。また、10年経った今でも地域によっては放射性物質や津波の影響で住めない人達がたくさんいる事を知りました。一刻も早く復興できるように、自分達が出来ることは精一杯取り組んでいかなければならないと感じました。
中澤蓮 選手(16期生/中1)
寮から伝承館に向かう道中では、建物が震災当時のまま残されており、多くの物は壊れたままでした。まるで時が止まったかのようになっており、帰宅困難区域は放射性物質の影響で町に人がおらずとても悲しい気持ちになりました。伝承館では当時の物や写真があり、中には動画で説明されているものもありました。これをみて東日本大震災の苦しみを改めて感じることが出来ました。僕は被害が大きかった福島県出身なので、将来そういった人達に元気や勇気を与えられる選手になりたいなと思います。
渡辺瞳也 選手(16期生/中1)
伝承館に行って東日本大震災の事をたくさん学びました。僕は福島県出身で震災当時は家にいましたが、幼かったため鮮明には覚えていません。しかし、凄い揺れを感じたことだけは、今でも少し覚えています。伝承館で学んだ事は、とてつもなく大きな被害を受けているということです。
また、浜通り地区は原発が水素爆発して放射性物質がばらまかれたこと、大きな津波が来たことで家が壊れるなどの大きな被害を受けているということを改めて学び、経験者の話からみんなが物凄く辛い思いをしているということを改めて痛感しました。僕は、これからも続く復興のために僕が出来ることを探し、積極的に取り組んでいきたいです。