エリートプログラムU-13 4日間の活動を終える
2021年07月22日
7月18日(日)にスタートしたJFAエリートプログラムU-13トレーニングキャンプは21日(水)に全日程が終了しました。
活動2日目となった19日(月)は、午前と午後にトレーニングを行いました。夜のミーティングでは帯同している山本奈内子ドクターおよび中村祐介トレーナーより食事や睡眠、怪我予防のレクチャーが行われました。また、西川誠太コーチが守備でのハードワークの大切さについて映像を交えながら話をしました。
翌20日(火)は、午前中にフィジカルフィットネスプロジェクトの菅野リーダーが「世界で戦うためのフィジカル」についてレクチャーを行った後、午後はアカデミー福島EAST U-13を相手に、30分×3本のゲームを行いました。結果は3-0(1-0、2-0)で勝利。同年代の技術の高い相手と試合ができたことで、新たな発見や課題を見つける機会となりました。この日の夜のミーティングでは、手倉森浩監督より東日本大震災の復興支援報告を共有しました。
最終日は午前中に紅白戦を行い、キャンプの成果を確かめました。選手たちはピッチ内外で大きな刺激を受け、心身ともに充実したキャンプを終えました。
手倉森浩 監督(JFAコーチ)
今年男子では初となったJFAエリートプログラムU-13キャンプが無事に終了しました。コロナ下でありながら、選手を派遣してくださったクラブ、保護者のご協力とトレーニングキャンプ会場となったJヴィレッジの関係者の皆さま、トレーニングマッチをしてくださったJFAアカデミー福島の関係者、関係各位の皆さまに感謝します。プログラム期間中、コロナ対策も含め安全・安心・健康に最大限の配慮をしながら、全力で取り組める環境の中でトレーニングができました。
オフ・ザ・ピッチプログラムではフィジカルフィットネスプロジェクトリーダーの菅野氏より世界に通用する身体づくりについてレクチャーしていただき、帯同されたトレーナー中村氏、ドクターの山本氏からも「栄養、休息、睡眠」の大切さを話していただきました。参加されたコーチ陣からも、ピッチ外の行動に対して自ら考えて行動できるよう「気づき」を促し、選手には刺激となる貴重な知識や学びとなったと感じています。また、私からは東日本大震災の復興支援報告をし、その中で「命」「人生」について考える時間となりました。
オン・ザ・ピッチでも選手たちは4日間で大きく変化してくれました。選手のポジションバランスで攻撃的な選手が多かったですが、攻守において「ボール状況」に着目するようになりました。守備が苦手だと言っていた選手たちでしたが、予測からインターセプトを狙う積極性が高まり、個でもグループでも意図的なボール奪取が見られ新境地を開拓したと思わせる選手も出てきました。攻撃では「ゴールを目指す」優先順位を意識しながら、ボールと相手の守備状況を判断しながらプレーするようトレーニングを行いました。ゲーム感など本来持っているテクニック、自分の特徴を発揮できるように変化し、アカデミー福島とのゲームでは、初日のゲームより格段に良いプレーが見られました。ここでの良い刺激を受けた選手たちは、自分の成長を実感できたとともに、何が通用して何が課題かを理解できたと思います。日常に戻り、サッカー理解も含めさらなる個のレベルアップ、自分磨きを続けてほしいと思います!
猪谷梗大 選手(北海道コンサドーレ札幌)
まずは、このコロナ下の中、このような活動ができることに感謝します。この活動が始まる前は、自分のレベルを知ることが楽しみでした。トレーニングをやっていくと、みんな一人一人の技術が高く、ルーズボールへの反応などが早いと思いました。色々なコーチからものすごく大切な話をしてもらったので教わった事を忘れないで意識していきたいです。この活動で色々な刺激を受けたのでそれを生かしてチームに帰っても練習していきたいです。
大野廉門 選手(サガン鳥栖U-15)
まずは、コロナ下の中でエリートプログラムを開催していただき、無事に終了できたことに、とても感謝しています。この4日間で、練習や試合をして、監督やコーチ、トレーナーの方たちのミーティングやレクチャーなどから学べることがとても多く、たくさんの刺激を受けました。その中で、全国トップレベルの選手たちとプレーをしたことで、全国の基準や、いま自分に足りないことが明確に分かりました。でも、自分の武器である、展開力や発信力などは通用したのでそこは、自信を持ってこれからもプレーしていきたいです。あと、オフザピッチのところがオンザピッチにつながるのでオフザピッチの行動も徹底して取り組んでいきたいです。これからは、エリートプログラムで学び、刺激を受けたことを一生忘れないようにして、チームに帰り、意識高く取り組んでいきたいです。そして、今までの常識を変えていき、学んだことを意識し続けて、さらに成長していきたいです。