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昇格組の静岡学園が大津を破り白星発進! 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2022WEST第1節

2022年04月04日

昇格組の静岡学園が大津を破り白星発進! 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2022WEST第1節

高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2022WESTが4月2日(土)に開幕しました。3日(日)には熊本県の大津町運動公園球技場で、大津高校(熊本)と静岡学園高校(静岡)の試合を行いました。

ピックアップマッチ

大津高校 0-4(前半0-2、後半0-2)静岡学園高校

静岡学園の川口修監督が「高体連同士の対戦で絶対に負けられなかった」と話す通り、お互いの意地がかかった一戦は、立ち上がりから見どころの多い展開となりました。

先に見せ場をつくったのは静岡学園でした。7分に中盤でボールを持ったMF西井大翔選手(#8)から右前方のMF髙橋隆大選手(#10)に展開すると、「2列目から飛び出しのところはずっと狙っていた」と振り返る西井選手がペナルティーエリア右でリターンパスに反応。「隆大から『シュートを打て』という声が聞こえた。最初のチャンスだったので、しっかり打って終わろうと思った」と勢いよく放ったシュートがゴールネットに突き刺さり、静岡学園が先制しました。

15分には追い掛ける展開となった大津にもチャンスが訪れ、DF宗隆希選手(#27)のロングフィードがゴール前へ。フリーで受けたFW山川柊選手(#18)がGKの股を射抜きましたが、カバーに入った静岡学園のDF行徳瑛選手(#4)にクリアされました。24分に右CKからFW小林俊瑛選手(#9)が打ったヘディングシュートのこぼれ球を押し込んだ場面もファウルの判定により、得点には至りません。以降もゴール前まで迫りながら、シュートまでいけない場面が続き、MF田原瑠衣選手(#10)は「自分たちにも何度かチャンスがあったが、連係が合わなかった」と反省を口にしました。ピンチをしのいだ静岡学園は45+1分に髙橋選手の右クロスをファーサイドからゴール前に飛び込んだMF寺裏剣選手(#11)が頭で合わせて、2点目をマークしました。

後半にはMF岩﨑大翔選手(#7)の投入とシステム変更によって、大津の攻撃が活性化。高い位置からの守備も徹底し、相手エリアでの時間が増えましたが、静岡学園の守備陣は集中力を切らさず、無失点で試合を進めました。我慢の時間を耐えた67分には「相手が前から相手が来ているときはDFの背後を意識している」と話す行徳選手が自陣からロングフィードを展開。相手の処理ミスを拾った西井選手がドリブルでGKをかわし、無人のゴールに流し込みました。

79分には髙橋選手がゴール前に入れた右CKをDF森下蒼大選手(#3)がボレーでたたき込み、終わってみれば静岡学園が4-0で勝利。試合後、川口監督は「4点取れて、思っていたよりも攻撃のクオリティーが高かったのは収穫」と話す一方、「攻守共に自分たちが求める質やクオリティーには到達していない。セカンドボールは大津の方が強く、課題もすごく出たゲームだった」と続け、次節に向けて気を引き締めました。

監督・選手コメント

平岡和徳 総監督(大津高校)
先制されたり、ミスからの失点はチームのモチベーションを下げます。先にゴールを奪っていれば、4-0という結果はうちのものになっていたと思います。リードをすると優位に立てますが、我々には試合の流れを持ってくるだけのパワーが足りなかった。ただ負けたからといって終わりではないのが、リーグ戦の良さで、次に5-0で勝てば良い。選手には簡単なリーグではないと言っているので、残留できるよう粘り強く戦っていきます。

FW #9 小林俊瑛 選手(大津高校)
前半は押される展開の中にもチャンスがありましたが、1点決められたのが痛かった。同点に追い付いていれば、チームに活気が生まれ、0-4まではいかなかったとも思います。内容的にはそこまで悪くない試合だったと思いますが、シュートブロックの部分で点差が開きました。昨年は1-0で勝った開幕戦のように、我慢強く守る戦いができていましたが、今年はまだ足りないと分かりました。これから試合が続いていくので改善していきたいです。

川口修 監督(静岡学園高校)
昨年までの試合だと今日の大津さんを相手にしたときほどセカンドボールを拾われませんでした。これからJユースと対戦すると、なかなかボールを握ってサッカーができないので、そうした部分を上げなければいけません。開幕戦でそこが見えたのはすごく大きい。気付く部分がたくさんあり、成長速度が速くなるのがプレミアリーグだと思っています。そうした意味では、たくさんの課題が出たのはすごくうれしい。やっぱり日本最高峰のリーグだと感じました。

MF #10 髙橋隆大 選手(静岡学園高校)
大津高校は高体連ですごく強いチームと認識していましたが、高体連同士の試合は絶対に負けられません。1点目が入るまでは硬さもありましたが、自分たちの良さが出せたと思える試合内容でした。相手に押し込まれる時間もあったのですが、自分たちが得意としているテクニックや判断のところが出せました。高さでは絶対に勝てない相手だったので、テクニックと足元で対抗しようと話をしていた通りのプレーがしっかりと通用したと思っています。

その他の試合結果

清水エスパルスユース 2-3(前半1-2、後半1-1)東福岡高校
サンフレッチェ広島F.Cユース 1-3(前半1-1、後半0-2)ジュビロ磐田U-18
サガン鳥栖U-18 3-0(前半1-0、後半2-0)履正社高校
名古屋グランパスU-18 2-1(前半1-1、後半1-0)セレッソ大阪U-18
ガンバ大阪ユース 0-4(前半0-1、後半0-3)ヴィッセル神戸U-18

初のプレミアリーグWESTに挑んだ清水エスパルスユース(静岡)は、東福岡高校(福岡)と対戦。2-2で試合終盤を迎えながら、90+3分にCKのこぼれ球をDF江本千泰選手(#6)に押し込まれ、黒星を喫しました。前年王者のサンフレッチェ広島F.Cユース(広島)は、ジュビロ磐田U-18(静岡)に一度は追い付きながらも後半に2失点を許し、1-3で敗戦。履正社高校(大阪)をホームに迎えたサガン鳥栖U-18(佐賀)は、FW楢原慶輝選手(#7)のゴールを皮切りに3点を奪い、幸先の良いスタートを切りました。名古屋グランパスU-18(愛知)とセレッソ大阪U-18(大阪)のカードは、78分に生まれたMF内田康介選手(#14)のゴールが決勝点となり、名古屋が勝利。ガンバ大阪ユース(大阪)との試合に臨んだヴィッセル神戸U-18(兵庫)は、FW冨永虹七選手(#9)の2ゴールを含む4ゴールをマークし、快勝しました。

大会期間:2022年4月2日(土)~2022年12月4日(日)

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