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藤田俊哉氏がキリンチャレンジカップ2004ドイツ代表戦を振り返るJFATV Classics Vol.7
2020年04月24日
公益財団法人日本サッカー協会は、新型コロナウイルス感染拡大予防のため自宅で過ごされている全ての方々にサッカー観戦をお楽しみいただけるよう、過去の代表戦をJFATV Classicsと題し配信しています。第7回は2004年12月16日に神奈川県の横浜国際総合競技場で行われたKIRIN WORLD CHALLENGE キリンチャレンジカップ2004 -Go for 2006!-。世界でもトップクラスのGKオリバー・カーン選手やMFミヒャエル・バラック選手を擁するドイツ代表に初対戦で強烈な洗礼を浴びた一戦です。今回は藤田俊哉氏に当時を振り返っていただきました。
第7回放送は4月24日(金)21:00より、YouTubeプレミア公開(同時視聴)で皆様にお楽しみいただけます。試合はアーカイブされ、その後も視聴可能ですので、日本代表戦をぜひお楽しみください。 #StayHome #うちで過ごそう
ナビゲーター:藤田俊哉氏(日本サッカー協会)
日本代表にとっては初めてとなるドイツ代表との試合でした。同年の夏に行われたEURO2004をグループステージで敗退し、大会後に就任したユルゲン・クリンスマン監督が率いたチームに力の差を見せつけられた試合でした。スコアとしても0-3でしたが、実際に対戦して感じた実力差はスコア以上であり、自分の中では苦い思い出となっている試合です。特にミヒャエル・バラック選手のスケールの大きなプレーに驚いた記憶があります。
ドイツ代表にとって試合会場となった横浜国際スタジアムは忘れられない場所でした。2002年に行われたFIFAワールドカップ決勝戦でブラジルに敗れ準優勝となった悔しさの残るスタジアムだったので自国に明るいニュースを届けたいという思いが強かったと思います。特にGKオリバー・カーン、ミロスラフ・クローゼ両選手は当時のメンバーでもあり、今回もスタメンでのプレーとなり注目されていました。
2002年準優勝そして2004年EUROでのグループステージ敗退の悔しさを晴らすべく、クリンスマン監督以下ドイツ代表も高いモチベーションでこの試合に臨んできたので、親善試合とはいえ、非常に緊張感のある試合だったことを覚えています。
日本代表にとってもドイツ代表との初対戦にモチベーションは高いものがありました。ジーコ監督のもとチーム力アップを目指すと共に、選手は2006年に行われるFIFAワールドカップ2006ドイツ大会に向けてアピールの場にもしたいという気持ちも強くありました。しかし世界との実力差をピッチで痛感させられ、課題ばかりが残る試合となりました。個人的には成長というより危機感が強く残った試合でした。
そして、そう感じた選手たちが多くいたことが、その後日本人選手たちが海外リーグへと挑戦し、さらなる成長を求める契機になったのかもしれません。
新型コロナウイルスが世界的に猛威をふるい、見えない恐怖と不自由を余儀なくされた生活の毎日が一日でも早く改善され、穏やかな生活を取り戻せることを心から願うばかりです。現在のような辛い時間を過ごす皆さまにスポーツを通じて、明日へのエネルギーを感じてもらい、少しの癒しとなれば嬉しいです。状況が改善され一日も早くスタジアムでお会いできる日を心待ちにしています。
※配信は終了しました。
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