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【Match Report】U-19フットサル日本代表 ペスカドーラ町田戦に3-4で惜敗し初戦敗退【Fリーグオーシャンカップ】
2022年05月26日
Fリーグオーシャンカップ2022/1回戦
2022年5月25日(水) KO時間 14:30 試合時間 40分(前後半各20分間のプレーイングタイム)
エスフォルタアリーナ八王子
U-19フットサル日本代表 3-4(前半1-1、後半2-3)ペスカドーラ町田
得点
11分 失点(ペスカドーラ町田)
19分 宮下豪也(U-19フットサル日本代表)
25分 宮下豪也(U-19フットサル日本代表)
26分 宮下豪也(U-19フットサル日本代表)
27分 失点(ペスカドーラ町田)
35分 失点(ペスカドーラ町田)
39分 失点(ペスカドーラ町田)
スターティングメンバー
GK:井戸孔晟
FP:陣川凌、中島圭太、宮下豪也、田口大雅
サブメンバー
GK:川上翼
FP:中村心之佑、成田美光、伊東陽希、尾形颯志、柴山圭吾、伊集龍二、宇野伊織©、江本賢也
登録外メンバー(出場停止、怪我など)
GK:なし
FP:なし
出場無し
川上翼、伊集龍二、江本賢也
マッチレポート
Fリーグオーシャンカップ2022にゲストチームとして出場したU-19フットサル日本代表は初の公式戦に臨み、一回戦のペスカドーラ町田との試合は一時は2点差でリードするも終盤に相手のパワープレーで得点を許し、接戦を繰り広げるも3-4で敗戦しました。
世界情勢の影響を受け、2年間海外遠征が実施できず公式戦を戦う機会に恵まれなかったU-19フットサル日本代表。各所の理解と協力のもと、試合経験を積むために出場することが叶った今回の大会にチームは並々ならぬ覚悟で試合に臨みました。試合前のミーティングで木暮賢一郎監督は「相手がどんなチームであれ、代表エンブレムをつけて試合をする限り、最後まで全力でプレーしなければならない。勝てば明日もこのメンバーで公式戦を続けることができるし、負ければ終わってしまう。言い訳をしようと思えばいくらでも出てくると思うが、プロのフットサル選手として日本代表を目指すならば言い訳など一切せずに、とにかく結果にこだわって闘おう」と伝えて選手をピッチへ送り出しました。
500人の観客が視線を送ったこの試合、第1ピリオドから互いがチャンスを作る好ゲームとなりました。1分には初招集となった宮下豪也選手が中央へカットインからのシュートはクロスバーを叩いてしまいますがこの日最初のシュートを放ち、チームに勢いをもたらします。相手の攻撃を受ける場面ではこの日キャプテンマークを巻いた宇野伊織選手がボールを奪ってカウンターを仕掛けると、左サイドを駆け上がった尾形颯志選手がボールを受けて縦突破を試みますが得点には至りません。5月21日までAFCフットサルアジアカップ2022東地区予選に日本代表として出場していたクレパウジ・ヴィニシウス選手や毛利元亮選手を擁するペスカドーラ町田に巧みな連係から押し込まれる時間も陣川凌選手がしっかりと身体を当ててシュートまでいかせない守備を見せ、打たせても井戸孔晟選手がしっかりとセーブをし、拮抗した試合展開を見せます。しかし、11分に試合が動きます。U-19代表の自陣でのビルドアップを奪った相手が冷静にGKとの1対1を制して先制点を奪われます。ビハインドとなった展開に選手たちは顔を下げずに同点とすべく相手ゴールにその後も果敢に攻め続けます。すると第1ピリオド終了間際の19分、左サイドの深い位置でパスを受けた宮下選手が相手を背負いながらボールをキープして一瞬のスキを突いて反転し、倒れながら蹴ったシュートが相手ゴールに吸い込まれ、試合を振り出しに戻してハーフタイムとなります。
ハーフタイムのロッカーで木暮監督は「ここまで凄く良いゲームをしているから自信をもってプレーしよう。ただ忘れてはいけないことは良いゲームをしていても『惜しい試合だった』という結果と『勝って次に繋げた』というものは全く異なるということ。全員が野心をもって残り20分を闘おう」と選手たちを鼓舞します。
第2ピリオドも互いが持ち味を発揮してオープンな展開となります。相手のシュートをストップし続けた井戸選手が守備だけでなく何度もボール持ってドリブルで駆け上がり攻撃のチャンスを創出すると、26分に日本代表が逆転ゴールを決めます。「事前のトレーニングで何度も練習してきた形を試合で上手く決めることができた」と試合後に語った宮下選手が中島圭太選手の右サイドの浮き球のコーナーキックをヘディングで合わせて、ゴールネットを揺らします。勢いに乗るU-19代表は1分後にもキックインの跳ね返りを中島選手がヘディングでゴール前にボールを送ると、またしても落下点に構えていた宮下選手が上手くシュートを決めて3-1と2点差のリード奪います。負けられない相手も日本代表の毛利選手が上手く合わせてすぐに取り返すと、36分からはその毛利選手にGKユニフォームを着せてパワープレーを仕掛けると最初のプレーでゴールを許し、3-3の同点となります。必死に相手の攻撃に耐えながらボールを奪った中島選手が無人のゴールへシュートを打ちますがゴールラインまで僅かのところでヴィニシウス選手が追いついてパワープレー返しとはなりません。試合終了間際に相手のパワープレーで逆転を許してしまうと、木暮監督は宇野選手にGKユニを着せて逆にパワープレーを仕掛けますが最後まで得点を奪えず、3-4で惜しくも敗退となりました。
500人を超える観客がシーソーゲームの行方を見守り、白熱した展開に試合後は両チームに大きな拍手が送られました。
監督・選手コメント
木暮賢一郎 監督
まずは歴史あるFリーグオーシャンカップに参加出来たことを嬉しく思いますし、尽力して頂いた関係者の方々や各クラブのご理解に感謝しています。ありがとうございます。試合結果は残念ですし、1試合でも多く公式戦の経験を積みたかったです。とは言えポテンシャルのある選手が沢山いることを示すことが出来たと思いますし、日本のフットサルの未来は明るいと感じています。フル代表においても1/3程の選手がU-20代表を経て、フル代表に選出されています。まさしく育成に力をいれてきた1つの証です。引き続き若い世代に対しても応援して下さい。
GK #1 井戸孔晟 選手(Y.S.C.C.横浜)
日本代表での公式戦は初めてということもあり、とても難しい試合だと感じました。その中であまり緊張することなくプレー出来たことは一つ成長した部分だと感じました。しかし、自分のミス一つで相手に勢いを持たせてしまい結果として逆転負けで終わってしまいました。この経験を無駄にせず、今後のフットサル人生に生かしていきたいと思います。応援していただいた方々ありがとうございました。代表活動はこれからも続くので引き続き応援よろしくお願いします。
FIXO #5 陣川凌 選手(バサジィ大分サテライト)
今回の代表招集は、この世代で2回目、自分自身4回目になりました。自分がどういう役割で呼ばれているかをある程度理解した上での公式戦だったので、負けたことは素直に悔しいですが、この悔しさを次に繋げるために切り替えて残りの2日間どう取り組むかが大切だと思うので、意識を変えてトレーニングに取り組みたいと思います。
PIVO #7 中島圭太 選手(エスタボンU-18)
この歴史ある大会に、僕達U-19フットサル日本代表が出場させて頂けたことに感謝したいです。町田が勝つと思っていた人がほとんどだと思うので、それを覆すという強い気持ちでゲームに臨みました。一時はゲームをリードする時間もありましたが、結果は敗戦。もっともっと自分のポテンシャルを発揮して、チームを勝たせるプレーをしたかったです。「惜しかった」で終わらせるのでなく、勝ち切れる代表チームにならないといけないと思うので、しっかりケアをしてまた明日のトレーニングを100%で挑めるよう良い準備をします。
ALA #10 宮下豪也 選手(フウガドールすみだバッファローズ)
この歴史ある大会にU-19フットサル日本代表を特別枠として出場させていただいたこと、ありがたく思います。
そして会場まで来て応援してくれた方々、配信で見てくださっていた方々、ありがとうございます。すごく力になりました。このゲームの前評判は僕らにとってポジティブなものではなく、皆さんが町田優勢の展開を予想したと思います。ですが僕らは自分達のポテンシャルに強い自信を持って今日の試合に臨みました。試合を通して僕らの方が優位な時間帯が多かったと思います。それでも勝利したのは町田であり、最後に点を多く取ったチームが勝者です。このゲームを経験できたのは僕ら全員にとって大きなものだと思います。U-19フットサル日本代表の活動はまだまだ続きます。今日の敗戦を糧に前を向いて全員で日々のトレーニングに励みます。