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決勝は2大会ぶりに名古屋と立川・府中の一戦に JFA 第27回全日本フットサル選手権大会

2022年03月21日

決勝は2大会ぶりに名古屋と立川・府中の一戦に JFA 第27回全日本フットサル選手権大会

JFA 第27回全日本フットサル選手権大会は3月20日(日)、東京都の駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場で準決勝の2試合を行い、決勝進出の2チームが決定しました。

バルドラール浦安(F1/千葉)と名古屋オーシャンズ(F1/東京)の準決勝第1試合では、序盤から名古屋がボールを保持して、浦安のゴールに迫ります。体を張った守備で対抗していた浦安も、スピードに乗ったカウンターからチャンスをつくりますが、こちらもフィニッシュを枠に飛ばせずに、チャンスを生かせません。

11分には、浦安のファウルが5つとなり、13分には6つ目のチームファウルで第2PKを与えてしまいます。それでも、この場面でFPオリヴェイラ・アルトゥール選手のシュートを、今季限りで現役を引退するGK藤原潤選手がセーブしてピンチを切り抜けます。決め切れない時間の続いた名古屋でしたが、16分、FP八木聖人選手のキックインからFP星龍太選手がゴールを決めて、1点をリードして試合を折り返しました。

第2ピリオド、名古屋はリードを広げにかかります。30分には、浦安のFP滝田学選手が、この試合2度目の警告を受けて退場に。これで数的優位を得た名古屋は、FP西谷良介選手の折り返しをFPガブリエル・ペネジオ選手が頭でゴールに押し込み、リードを2点に広げました。この直後、浦安はGK藤原選手も上げて5人全員で攻めようとしますが、高い位置でボールを失うと、ペネジオ選手に無人のゴールにシュートを決められてしまいます。その後、FPディドゥダ選手も2枚目のイエローカードを受けて退場した浦安は、最後まで得点は挙げられず。名古屋は今季限りで現役を引退するFP星翔太選手が古巣からゴールを奪い、4-0で決勝進出を決めました。

立川・府中アスレティックFC(F1/東京)とバサジィ大分(F1/大分)の第2試合は、早い時間帯にスコアが動きます。1分にFP関尚登選手のゴールで立川・府中が先制。さらに、その2分後にはFP皆本晃選手も追加点を挙げて、リードを2点に広げます。

負傷者が多く出るなど、FP8人のみで戦う大分も、17分にロングボールからゴール前にこぼれたボールをFPパカット選手がゴールに押し込み、1点差とします。しかし、立川・府中はCKからチャンスをつくり、FP完山徹一選手が強烈なシュートを決め、大分に流れを渡さずに第1ピリオドを終えました。

第2ピリオドに入ると、FP森村孝志選手を中心に大分が反撃に転じます。27分には、森村選手のパスを受けたパカット選手のシュートがゴール前にこぼれたところをFP野口茅斗選手が詰めて、再び1点差に詰め寄りました。緊迫した展開のなか、30分にはパカット選手が2枚目のイエローカードを受けて退場となります。数的優位となった立川・府中は、大分の守備を崩してFP金澤空選手がゴールを決め、再び2点差に。その後、大分の反撃をしのぎ、立川・府中が2大会ぶりの決勝進出を果たしています。

名古屋と立川・府中による決勝は21日(月・祝)15時キックオフ予定です。

監督・選手コメント

FP #11 星翔太 選手(名古屋オーシャンズ)
古巣との対戦がこういうタイミングで来るのは、すごく感慨深かったです。引退を決めていたので、勝たなければ次の試合もない状態で、本当に特別な気持ちで臨みました。浦安は昨日(の準々決勝で)、人数も絞って延長戦まで戦っていたので、僕たちの方が有利だと思っていましたし、その結果がスコアにも表れたと思います。リーグ戦を戦っていた外国籍選手がいなくなり、チームとしてよりハードワークが重要になったなかで、相手にボールを持たせて、ディフェンスでペースを握る戦い方ができるようになりました。明日は現役最後の試合ですが、どちらかというと、このメンバーとやれる瞬間を味わい切りたい気持ちが強いです。

小宮山友祐 監督(バルドラール浦安)
名古屋に真っ向勝負を挑み、選手もハードワークしてくれました。今までの名古屋戦よりは戦えていたのではないかと感じています。球際のところだったり、ゴールを決めるところは課題ですが、退場者が2人出るというなかなかない展開でも選手たちは最後までハードワークをしてくれました。名古屋との差は、ゴールを決め切る、守り切るところにあると感じましたが、それを埋める作業の大変さはとてつもないなと、あらためて感じたところです。それでも悲観する内容ではありませんでした。この悔しさを次、その先につなげていけるように、来季に向けて良い準備したいと思います。

FP #10 完山徹一 選手(立川・府中アスレティックFC)
リーグ戦が終わってから、この大会まで1カ月間、特にシュートを練習して取り組んできました。そういった成果が出て、2試合連続でゴールできていると思います。3年前の決勝でも名古屋には0-6で敗れています。難しい、厳しい試合になると思いますが、チャンピオンをどう慌てさせるか。どこからでも点を取れますし、ペピータ選手がいなくてもピヴォを上手に使い、スピードのある攻撃をしてきて、全てにおいて精度が高い。名古屋の隙は非常に少ないですが、どこかにあると思うので、そこを突いていきたいと思います。このエンブレムをつけての試合は明日が最後です。このエンブレムに誇りを持って戦うことは約束しますし、そうすればこのエンブレムが僕たちを守ってくれるのではないかと期待しています。

FP #5 皆本晃 選手(立川・府中アスレティックFC)
府中の名前を背負っての試合は、明日が最後になります。ここまで来ることが、すごく大事なことだったので、まず決勝まで勝ち上がれてホッとしています。明日は今まで22年間、クラブを作ってきてくれた人たち、一緒に支えてきてくれた人たちの思いを背負って、3度目の決勝で、まだ取ったことのない全日本選手権のタイトルを取りたいと思います。個人的にも、こういう形でワールドカップのあったシーズンの最後に、名古屋との試合には燃える気持ちがあります。自分のアスリート、選手としての価値も証明しないと勝てないと思いますし、それはチームのベクトルと一緒だと思うので、良いプレーをして勝ちたいと思っています。

大会期間:3月12日(土)~3月21日(月・祝)
会場:大阪/岸和田市総合体育館、兵庫/グリーンアリーナ神戸、静岡県/浜松アリーナ、東京都/駒沢オリンピック公園総合運動場 屋内球技場
決勝:3月21日(月・祝) CSテレ朝チャンネル1 14:55~(生中継)

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