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フットサル日本代表 ブラジル戦の開催地、カウナスで公式練習を実施

2021年09月22日

フットサル日本代表 ブラジル戦の開催地、カウナスで公式練習を実施

FIFAフットサルワールドカップリトアニア2021のグループステージを終えたフットサル日本代表は21日(火)、ノックアウトステージ ラウンド16のブラジル戦が行われるカウナスに移動して、試合会場であるカウナスアリーナで公式練習を行いました。

試合が行われるカウナスへは、パラグアイ戦が開催されたヴィリニュスから車で約1時間半。リトアニア第2の都市で、日本と関わりが深いエピソードとして、第二次世界大戦下の混乱の中、当時在カウナス日本領事館に領事代理として赴任していた杉原千畝氏が、多くのユダヤ系避難民等に対して日本通過を可能とした「命のビザ」を発給した場所として知られます。

午前中の移動と到着後の昼食を終えたチームは、片付けたばかりの荷物を解いて16:45から1時間予定されている公式練習に向けて早速準備に取り掛かりました。試合会場のカウナスアリーナは、同国最大、そしてバルト三国(エストニア・ラトビア・リトアニア)最大の屋内競技場です。15,000人以上の客席を擁するアリーナではバスケットボールやコンサートなどの多様なイベントが行われています。今大会の決勝が行われる会場でもあり、これまで使用したクライペダ、ヴィリニュスの会場に比べてもより環境の整った施設という印象を与えます。

同会場でも翌22日からラウンド16の試合が予定されているため、通常は試合前日に行うことが多い公式練習は2日前の移動日に行うこととなりました。与えられた1時間の枠の中では、セットプレーなどの確認作業を重点的に行い、PKも蹴るなどブラジル戦に向けて準備に余念がありません。

公式練習終了後にピッチ中央に選手を集めたブルーノ・ガルシア監督は、「ここで歴史をつくるんだ」と力強く話しました。「巨大な相手」(ブルーノ監督)のブラジルを撃破し、ワールドカップ過去最高位のベスト16を超えてベスト8に進んで、日本フットサルの歴史を作ろうとあらためて全員で結束を強めてこの日のトレーニングを終えました。

FIFAフットサルワールドカップリトアニア2021ラウンド16ブラジル戦は、日本時間24日(金)午前2時キックオフ予定です。

選手コメント

GK #2 ピレス・イゴール 選手(ペスカドーラ町田)
ここまで3試合を終えて、決して悪くはないと思います。全体を通じていいパフォーマンスを見せることができていると思います。特にスペイン戦では、世界のトップチームに対して素晴らしい試合ができました。次のブラジル戦、自分にとってはやはり特別な試合になります。私はブラジルのサンパウロで生まれ育ち、家族も住んでいて、母国との対戦は感動的なものになります。今のブラジル代表には友達もいますし、間違いなく面白い試合になるでしょう。わたしたちがこの試合に勝てば、日本フットサル界にとって素晴らしいことになります。世界中から多くのリスペクトを集めることになると思いますし、日本の中でもフットサルがもっと知られて、結果を出すことができれば本当に大きなことだと思いますし、日本フットサルの新しい歴史を作ることになります。ブラジルは本当に皆小さい頃からサッカーやフットサルが好きでプレーしていて、成功して家族を助けたいと思う子どもたちも多いです。そうしたハングリー精神が強さの秘密かなと思うのと、たとえボールがなくても空き缶を潰してボールの代わりにしたり、そこが坂道であっても関係なくプレーします。もちろん、じゃんけんで勝ったチームが坂の上に陣取ることになりますが、それでもプレーしたいと思う子どもたちが多いのです。そうした環境の中でスキルも磨かれることもブラジルの強さの秘密ではないかと思っています。

FP #5 皆本晃 選手(立川・府中アスレティックFC)
まず最初の目標であったノックアウトステージ進出というところは達成できました。ただ、全試合勝って1位突破するためにこれまで準備してきたので、そこが達成できなかったことに対する気持ちも両方があります。ただ、どちらが大きいかと言われればチームとして次のラウンドに行くことだったので、一次目標を達成できたことは良かったです。ブラジルは優勝候補の一角ですが、ベスト16までくればどこと当たっても強いチームばかりですし、ベスト8、その先を目指すのであれば強豪以外いないですし、ブラジルだろうがどこだろうが、避けて通ることはできません。当たるのが早いか遅いかだけの違いだと思っています。自分たちのやることは決まっていますし、ここから新しく何かをプラスアルファできるわけでもなく、今まで信じて取り組んできたことを突き詰めてやっていって、結果は待つばかりだと思います。強いチームに勝つためにやってきたので、それをぶつけるいい機会だなと思っています。今大会、ここまでまだ自分の思うような仕事ができていないと感じています。ここからは負けたら終わり、チームが解散するというシリーズで、最後の4試合になるので、仲間を助けるプレーでもゴールでも、何が何でもチームに貢献する働きをしたいと強く思っています。

FP #8 加藤未渚実 選手(シュライカー大阪)
1勝2敗でグループを突破しましたが、本来であればパラグアイに勝って突破したかった気持ちが強いです。勝ちたいという気持ちを持って戦った試合で、個人的に得点のチャンスもあったので、そこを決められなかった部分ではとても悔しいというのが正直な気持ちです。次のブラジルは、個人的にはこれまで対戦経験がなく、実感としては分からない部分が多いですが、映像等を見て、タイプは違えど間違いなくスペインに並ぶ強豪であり、タレント集団というイメージを持っています。パラグアイ戦の反省として、攻撃面でもっと存在感を出せなければダメだなと思うシーンもあり、そこの反省もあるので、ピッチに上がったら出来ることに全力で取り組んで、結果につなげたいです。これまでにもフットサル界の新しい歴史を作ることが出来る瞬間というのはありましたが、このブラジルとのラウンド16は舞台が整ったなという印象です。後はやるだけですし、負けたらおしまいというステージなので、全力で戦ってここ歴史を作ろうと思います。

FIFA フットサルワールドカップ リトアニア2021

大会期間:2021/9/12(日)~2021/10/3(日)

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