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残留を争う横浜と長野の対戦で長野がF1通算2勝目を挙げる。名古屋は湘南に敗れ今季初黒星【Fリーグ2020-2021 ディビジョン1】
2020年12月22日
Fリーグ2020-2021 ディビジョン1の7試合が、12月16日、19日、20日の3日間で行われました。
11位のY.S.C.C.横浜と最下位のボアルース長野は、F1残留の鍵を握る重要な一戦を迎えました。前回の対戦で開始早々に2得点を挙げ勝利を収めた横浜。この試合でもペースをつかむべく試合に入りました。しかし3分、左サイドで縦パスを受けた丸山将輝選手が相手の守備をはじき返す体の強さを見せ長野が先制に成功すると、7分には青山竜也選手、8分には先週Fリーグ初ゴールを挙げたばかりの松原祥太選手が追加点を挙げ、一気にリードを広げます。11分にはキックインの流れから笠篤史選手がこぼれ球を押し込み横浜が1点を返し、第1ピリオドは1対3で終了します。第2ピリオドも落ち着いて試合を運ぶ長野は、さらに得点を追加。横浜の追い上げにも集中した守備を見せ、わずか16本のシュートで5得点を挙げた長野が3対5で今季2勝目を挙げました。また、この試合のハーフタイムには吉本興業所属のお笑い芸人「ウエスP」が登場。自身の体を使ったテーブルクロス引きを披露し、会場を盛り上げました。
3連勝を狙う湘南ベルマーレは、開幕から10戦全勝の強豪、名古屋オーシャンズをホームに迎えました。開始わずか40秒で星翔太選手に先制を許しますが、7分には高溝黎磨選手のショートパスからロドリゴ選手が同点弾を挙げ、試合を振り出しに戻します。12分には平田ネトアントニオマサノリ選手のゴールで再度リードを奪われ、1対2で第1ピリオドを折り返します。迎えた第2ピリオドでは、2015/2016シーズンまで湘南に在籍していた安藤良平選手にゴールを許しますが、諦めずにゴールを狙う湘南は29分、右サイドを抜け出した本田真琉虎洲選手のループシュートで1点差に迫ると、続く32分にはロドリゴ選手のこの試合2点目となるゴールで再度同点に追いつきます。さらに33分、自陣からのロングパスを受けた本田選手が相手FPをかわして逆転弾、この日初めてリードを奪います。再逆転を狙い猛攻を仕掛ける名古屋は、試合終盤にペピータ選手をGKに置きパワープレーを選択。しかし、最後の1秒まで集中した守備でゴールを守り切った湘南が、名古屋の連勝を止め勝点3を奪いました。
湘南が激戦を繰り広げた同日、長年にわたり闘病を続けながら現役選手としてピッチに立ち続けた湘南所属の久光重貴選手が39歳でご逝去されました。20日にクラブから訃報が発表され、選手や関係者、ファン・サポーターのみならず、各所から悲しみの言葉が寄せられています。
監督・選手コメント
横澤直樹 監督(ボアルース長野)
まずはこのコロナ禍の中、開催にご尽力をいただいた皆さまに感謝を申し上げます。自分たちの状況ではなかなか試合は楽しめませんが、弱者には弱者なりの目標があります。最下位でもなんとか勝利を収める姿を見せることができ、応援してくださる方と一緒に喜び合えたことは本当にうれしく思います。ホームゲームで負ける悔しさというのはよく分かっていますが、(このような試合ができたことで)横浜とはお互いがさらに一緒にFリーグを盛り上げていける存在になれたのではないかと思います。
前田佳宏 監督(Y.S.C.C.横浜)
横須賀開催ではありますが私たちのホームゲームで順位を争っている長野との対戦だったので、自分たちが勝つしかない試合だったと思っています。やはり第1ピリオドの3失点で大きくゲームプランが動き長野がやりやすい展開にしてしまったことが大きな問題でした。追い上げた部分、いい点もありましたが、それでも「追い上げ」でしかありません。自分たちの良さである勢いを全面に出し、追いかけるのではなく逃げ切る試合をしていかないと厳しいと感じています。歩みを止めるとこれまで積み重ねたものの価値がなくなってしまうので、常に前に向かっていきたいと思います。
西巻広直 選手(ボアルース長野)
F1リーグでの初勝利からなかなか勝てず苦しい時間が続きましたが、この試合では今までになかったような試合運びで先制点を取り、その後も得点を重ねて、失点をしても流れを崩さず下を向かずに取り返すことができたことが勝利につながったと感じています。この1週間は横浜に勝つことを目標に全員が練習から全力で取り組んできましたし、応援してくださっている方、サポーターに勝利する姿を見せたいという気持ちで全員で挑みました。結果が出て本当によかったと思います。ただ、まだ順位は最下位なので、チームの目標を達成するために気持ちを切り替えて、次の試合に向けて準備をしていきたいと思います。
出演者コメント
ウエスPさん(吉本興業)
初めてFリーグの試合を見て、フルコートのサッカーと変わらないぐらい体力がいりそうだな、という印象を受けました。生で見ると激しさもあり、ダイナミックで驚きました。僕はサッカーの経験があり、フットサルもプライベートでやったことがあるのですが、その時は遊び程度だったのでフットサルがここまで激しいというイメージを持っていませんでした。この試合を見て、激しくて熱い、すごいスポーツだな、と感じました。
Fリーグ2020-2021 ディビジョン1
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