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【j-futsal連動企画】オープン目前に熊本地震に立ち向かったフットサル場 阿蘇くまもと空港ホテルエミナースの新たなキックオフ

2016年10月12日

【j-futsal連動企画】オープン目前に熊本地震に立ち向かったフットサル場 阿蘇くまもと空港ホテルエミナースの新たなキックオフ

JFAエンジョイフットサル総合サイト「j-futsal」では、さまざまな楽しみ方ができるスポーツ「フットサル」の情報を発信しています。今回は、熊本県益城町にオープンした「阿蘇くまもと空港ホテルエミナース スポーツコート」をご紹介します。

今年の4月14日と16日の2回、震度7の地震が益城町を襲いました。エミナースでは、ちょうど既存のテニスコートをフットサルができる多目的ピッチに切り替える工事をしていました。2面のうち1面がほとんど仕上がったまさにその日の夜、1回目の地震が起きました。そして、4月16日の2回目の地震が発生した後、家を失った人、恐怖で夜を安心して過ごせない人など、最大で2,000人の避難者を受け入れました。

その中には、J2リーグ ロアッソ熊本の選手も含まれていました。避難生活で学校も休校になり行き場のない子どもたちをサッカーを通して元気づけられないかと、彼ら自身も駐車場での車中泊という苦しい生活を送る中、チームメイトと連絡を取り合い、サッカー交流会を企画します。エミナースには、ロアッソ熊本の選手、SAMURAI BLUE(日本代表)のハリルホジッチ監督、Bリーグ 熊本ヴォルターズの選手らが次々に訪れ、1面だけ完成したフットサル場は連日子どもたちの貴重な居場所となりました。

生活再建に向けての動きが始まり、避難所の運営が落ち着いた6月には、残るもう1面の工事が再開され、エミナースはフットサルができる施設として正式にオープンします。この夏休みには、隣接するプールに多くの親子が訪れ、活気を取り戻しました。現在、この新しい2面のピッチでは、地元の女子サッカーチーム 益城ルネサンス熊本フットボールクラブによるサッカー教室や、個人参加型のフットサル、企業対抗フットサル大会などが行われ、地域に密着したプログラムを提供しながら、本業のホテルやレストランを活かした取り組みなどを提案しています。

コメント

和田直人さん(阿蘇熊本空港ホテル エミナース スタッフ)
フットサルは、年齢、経験などに関係なく幅広い方々に楽しんでもらえるものだと思っています。フットサル場は熊本県にもいくつかありますが、エミナースではフットサルだけに限らない、いろんな活用ができる場所を目指しています。たとえば、レストランと連携した健康づくりにつながるプログラムや、個人で参加できるプログラムなども考えています。フットサル場をつくるきっかけは、ちょうどテニスコートの人工芝が張替えの時期を迎えていて、より幅広い方々に参加いただけるフットサルができるようにしようと思ったことからでした。

熊本地震発生後は、家を失った方だけでなく、サッカーをするグラウンドが使えなくなって集まった方々もたくさんいました。そのような状況を目の当たりにし、地元の方々にとって無くてはならない施設にならなければと強く実感しました。地震の直後、本当に多くのスポーツ選手に来ていただきました。スポーツが、一瞬でも地震のつらさを忘れさせてくれるものなんだということを強く感じました。

4月14日から7月いっぱい、約3ヶ月半にわたって、ホテルの通常営業はできませんでした。それまでの間は、ランドセルを背負ってエミナースに帰ってくる子どももいました。「ましきッズ」という取り組みは、子どもたちに元気を与えたいという思いで始めています。すぐ近くには大規模な仮設団地もできました。これからも、もっと気軽に楽しくさまざまなスポーツができ、スポーツに少しプラスした楽しみを味わえる場所を目指していきます。

 

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