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都道府県サッカー協会取り組み紹介‐障がい者サッカーの取り組み(愛媛県サッカー協会)
2016年05月16日
各都道府県サッカー協会の方針や活動内容を、「シニア」「第1種」「第2種」「第3種」「第4種」「キッズ」「女子」「フットサル」「ビーチサッカー」「審判委員会」「施設委員会(環境整備)」「技術委員会」「障がい者サッカー」の13テーマの下、紹介しています。全国各地でどのような活動が行われているのか、この機会にぜひご一読ください。
今回から4回、障がい者サッカーの取り組みをご紹介いたします。
※以下の寄稿記事は、JFAnews2016年4月情報号「REGIONAL NEWS」コーナーにも掲載されています。
障がい者サッカーの取り組み~愛媛県サッカー協会
菅英希 インクルーシブ委員会 障がい者スポーツ大会担当
「2017年全国障害者スポーツ大会愛媛大会を目標に
~障がい者サッカーの普及と選手、チームの育成・強化の取り組み~」
愛媛県では、2017年に開催する「第17回全国障害者スポーツ大会愛媛大会」をきっかけに、2013年から障がい者サッカーの普及と選手の育成・強化を目的とした活動をスタートさせ、3年が経過しました。
この3年間の取り組みとしては、毎週土曜日や日曜日、祝日などの休日に各地域で練習会を開催してきました。愛媛県は交通網が発達しておらず、練習会場までの交通が不便であることから、多くの参加者は保護者らの送迎で練習会場に来ます。しかし、中には自分で会場までの行き方を調べ、少し離れた練習会場までバスや電車を使って来る選手もいます。
練習会に参加することは、サッカーを楽しむ、うまくなるだけではなく、選手たちの自立を図り、活動の幅を広げることにもつながっています。また、練習会の情報は愛媛県サッカー協会のホームページに掲載するだけでなく、各市町の福祉課や国体推進課、学校教育課などにも案内文書を送り、活動の認知と障がい者サッカーの普及に努めています。案内文書を見たという保護者から問い合わせがあったり、練習会への参加者も増加したりと、県民に私たちの活動を知ってもらう手掛かりにもなりました。
また2015年4月には、県協会内に新しく「インクルーシブ委員会」を立ち上げました。「インクルーシブ(Inclusive)」とは、「包含する、含まれる」という意味で、障がいのある人とない人が分け隔てなく、共にサッカーを楽しむ機会が保障されることだと捉えています。選手の中には、「ずっと前からサッカーが好きでサッカーをしたかったけど、そうした環境や機会がなかった。仕方なく他のスポーツをしていた」と言う方もいました。地域の中学生や高校生との合同練習やトレーニングマッチを行うことで、サッカーの技術・戦術の向上だけでなく、障がい者の理解も深まっています。
私たちは、障がいのある人たちにとって、サッカーがもたらす力や可能性はとても大きく重要だということを実感しています。これからの未来をつくっていく選手たちが、障がい者サッカーでのさまざまな経験を通して、サッカーの知識・技術を身に付けるだけではなく、厳しい社会を生き抜く力、豊かな人間性を育んでいければと考えています。
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