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マンチェスター・ユナイテッド・プレミアカップ・ワールドファイナルズ2015 ガーナ代表のライト・トゥ・ドリームが世界一の栄冠に輝く

2015年07月27日

マンチェスター・ユナイテッド・プレミアカップ・ワールドファイナルズ2015 ガーナ代表のライト・トゥ・ドリームが世界一の栄冠に輝く

イギリスのマンチェスターで4日間に渡って繰り広げられたU-15年代の世界大会マンチェスター・ユナイテッド・プレミアカップ・ワールドファイナルズ2015は、激闘の末、ガーナ代表のライト・トゥ・ドリームが、イタリア代表のジェノアCFCを下し、世界一の座を手にしました。日本を代表して出場した京都サンガF.C. U-15は、全20チーム中15位で大会を終了しました。表彰式では、元イングランド代表で、マンチェスター・ユナイテッドでも一時代を築き上げたガリー・パリスター氏より、フェアプレー賞が京都サンガF.C.に授与されました。

決勝戦

マンチェスター・ユナイテッド・プレミアカップ・ワールドファイナルズ2015の決勝戦は、AJベル・スタジアムにて行われました。決勝に勝ち残ったのは、奇しくも京都サンガF.C.がグループステージで敗北したガーナ代表のライト・トゥ・ドリームと、同じくイタリア代表のジェノアCFCでした。決勝戦は、グループステージ同様に両者一歩も譲らない攻防戦となり、延長戦でも決着が付かず、PK戦の末、ライト・トゥ・ドリーム(ガーナ)が、ジェノアCFC(イタリア)に競り勝ち、世界一に輝きました。

ライト・トゥ・ドリーム(ガーナ) 0-0(PK4-3) ジェノアCFC(イタリア)

最終結果

優勝 RIGHT TO DREAM(ガーナ)
準優勝 GENOA CFC(イタリア)
3位 CHIVAS(メキシコ)
4位 REAL MADRID(スペイン)
5位 SUWON SAMSUNG(韓国)
6位 FC BASEL(スイス)
7位 SAN LORENZO(アルゼンチン)
8位 READING FC(イングランド)
9位 ATLETICO PR(ブラジル)
10位 CHERTANOVA(ロシア)
11位 RB LEIPZIG(ドイツ)
12位 MANCHESTER UTD(イングランド)
13位 SK RAPID WIEN(オーストリア)
14位 HNK RIJEKA(クロアチア)
15位 KYOTO SANGA FC(日本)
16位 FNSWI(オーストラリア)
17位 ESBJERG FB(デンマーク)
18位 MAMELODI SUNDOWNS(南アフリカ)
19位 CHONBURI FC(タイ)
20位 HENAN JIANYE FC(中国)

MVP:Gomes(MANCHESTER UTD)

得点王:Hyeongyu Oh(SUWON SAMSUNG)

フェアプレー賞:京都サンガF.C.

順位決定戦

京都サンガF.C.は、グループステージ終了後、2日間に渡って順位決定戦をHNKリエカ(クロアチア)、FNSWインスティチュート(オーストラリア)と行いました。HNKリエカ戦では、前半17分にゴールを押し込まれ、後半も逆転を試みましたが、相手も譲らず惜しくも0-1で敗れました。FNSW戦では、前半10分にゴールを奪われてしまいますが、前半15分に、福岡慎平選手のパスを受けた津野絢世選手が冷静にゴールを右隅に決め、前半は1-1で終了しました。そして後半戦終了間際、一つでも順位をあげようと、フリーキックを福岡慎平選手が直接ゴールへ流し込み、2-1で劇的な勝利を納めました。

その結果、全20チーム中15位で大会を終了しました。

また今大会、京都サンガF.C.はフェアプレー賞を受賞しました。

京都サンガF.C. 0-1 HNKリエカ(クロアチア代表)
京都サンガF.C. 2-1 FNSWインスティチュート(オーストラリア代表)
最終順位:15位

監督・選手コメント

岸本浩右 監督
今大会を通じて、世界の強豪チームと6試合も真剣勝負が出来たことは本当に財産だと思っています。そして選手たちにとってもかけがえのない思い出になったと思います。世界の色々なチームで、色々なスタイルのサッカーがなされていることを知れたのは、自分たちのやっているスポーツに誇りを持てるのではないかと思っています。球際、競り合い、パスのスピード、走るスピード、身体能力などを含めて、世界には色々なサッカーがあるということを選手は実感してくれた大会であったと思っています。また日本に帰ったら、各選手が「スタンダード」を上げてくれるのではないかと期待しています。

サッカーの面で言うと、球際、当たり、空中戦などでは、そう簡単には勝たせてもらえませんでした。だからこそ、日本に帰ってからは何をしなければならないのか、今まで通りのトレーニングではダメだぞと、選手が肌で感じてくれたのではないかと思っています。生活面でも、食事・睡眠など、セルフコントロールが大事であるということを肌で感じてくれたのではと思っています。試合に臨むにあたり、心の面と体の面の両方が大事であると思い知れたのは成果であったと感じています。私自身も、中学年代でこんなにも凄い選手がいるのかということを目の当たりにしました。個人能力が高い選手がこんなに組織的にサッカーをするのかと思いましたし、これは帰ってからやることがたくさんあるなと実感しました。

京都に帰ってからは、まず個を上げたいと思っています。そして、1サッカー選手として自分の限界にチャレンジするような選手が11人集まってサッカーをするところを狙っていきたいと考えています。最後にサッカーは、ボール一つあれば、世界と繋がることができる素晴らしいスポーツだなと改めて感じました。

井ノ尾匠 選手
順位決定戦1試合目のHNKリエカ(クロアチア)戦では、自分がもう少し頑張ってディフェンスを整えるべきだったと感じており、それができなかったことが悔しかったです。また、グループステージ1試合目のブラジル戦などでは、チームのみんなから絶対勝つという気持ちを感じましたが、ゴールの意識が全体的に低く、守備も遠慮していて正直希薄はあまり感じられませんでした。今大会では、ガーナ戦が一番印象に残っています。ガーナは強いというイメージがないのにも関わらず、自分たちの強みや弱み、やるべきことが分かっていて、さらに全員の能力が上回っていました。自分たちが何もさせてもらえなかったことはとても悔しかったです。

杉田迅 選手
HNKリエカ(クロアチア)戦では、自分たちのサッカーはできていたつもりでしたが、気持ちが足りず、決めるところで決めきれないと勝てないのだなと改めて感じました。グループステージではミスが目立ち、チームにも迷惑を掛けていましたが、この試合では、中盤に空いたスペースをつき、自分が仕掛け周りを活かすプレーもできたので、グループステージステージよりは上手くプレーできたと思っています。相手は、レベル的にはサンガとも変わらず、勝てた試合であったと思いました。一方で自分としては、走り切れずゴールを奪えなかったことはもう一歩だと思っています。

上月壮一郎 選手
今大会最終戦となったFNSWインスティチュート戦では、個人的にはいい場面もあまりなかったのですが、しっかりとチームに貢献するように守備から入ってチームも得点を決めて勝ち切れたので良かったと思います。今日は最後の試合でしたが、帰ってからもクラブユースサッカー選手権(U-15)があるので、それに繋がるように終われたので良かったです。全6試合を振り返って、日本ではボールを奪えるシーンも、体を入れられて取られたり、パスのスピードなど細かいところも拘っていかないと世界には通用しないんだなと感じました。また大会を通じて、個人的にはデンマーク戦が印象に残りました。ドリブルで仕掛けたり、チャンスも作れたのでこれは日本でも活かせるなと自身が持てました。マンチェスターで学んだことを日本でも活かせるように、意識から変えていって、世界に挑戦したときにしっかり勝ちきれるように頑張りたいと思います。

藤田亘 選手
FNSW(オーストラリア)戦は最終的には勝てて良かったですが、失点に関しては止めれたと思うのでとても悔しかったです。グループステージには出場できませんでしたが、いつでも出れるように準備をしていました。試合に出れない間は、ハーフタイムにベンチでドリンクを渡したり、声を掛けたり積極的に行おうと意識していました。大会を通じては、ジェノア戦はグループステージの突破がかかる大一番でチーム一丸となって戦っていたのでとても印象的でした。日本に帰ってからも、どんな環境でも戦えるようにマンチェスターの経験を活かしていきたいです。

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