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都道府県サッカー協会取り組み紹介-キッズの取り組み(福島県サッカー協会)
2014年09月22日
各都道府県サッカー協会の方針や活動内容を、「シニア」「第1種」「第2種」「第3種」「第4種」「キッズ」「女子」「フットサル」「ビーチサッカー」「審判委員会」「施設委員会(環境整備)」「技術委員会」の12テーマの下、ご紹介します。全国でどのような活動が行われているのか、この機会にぜひご一読ください。
今回からキッズの取り組みを4回にわたりご紹介します。
※以下の寄稿記事はJFA news 9月号「REGIONAL NEWS」コーナーにも掲載されています。
福島県の現状とキッズの取り組み~福島県サッカー協会~
中川正樹 キッズ委員会副委員長
東日本大震災の影響で減少した福島県のサッカー人口は、徐々に震災前の水準に戻りつつあります。しかし、原発事故による影響が大きく、そのスピードがなかなか上がらないことを肌で感じています。
ナショナルトレーニングセンターのJヴィレッジは、今なお原発事故収束のための中継基地として使用されていますが、2019年の再開に向けて少しずつ動き出しています。また、JFAの支援により、2013年10月に福島県フットボールセンター(相馬光陽サッカー場・天然芝3面、人工芝2面)が設置されたことで、今後サッカー人口が増加することが期待されます。
福島県サッカー協会のキッズ委員会は、巡回指導やキッズフェスティバル、キッズエリートの養成、キッズリーダー養成講習会などを行っています。県内では、県北、県南、会津、双相、いわきの5地区に活動拠点を置き、地域との連携をより深められるよう心がけています。中でも巡回指導は、原発事故の影響で屋外活動の禁止や制限がなされたため、思うように普及活動ができない状況が続きました。子どもたちへの影響も大きく、報道でも本県の子どもたちの運動能力の低下が取り上げられました。しかし現在は、制限がほぼ解除され、幼稚園や保育園、小学校などでの巡回指導も増えて、教育委員会と連携しながら活動を進めています。まずは運動が好きな子どもを増やし、ボール遊びを好きになってもらい、ひいてはサッカーが大好きになってほしいと願いながら、巡回指導に力を注いでいます。最近は、FIFAワールドカップの影響や指導者の皆さんのご協力によりキッズエリートやキッズフェスティバルへの参加者が大幅に増え、子どもたちにサッカーへの関心や意欲が出てきたのを実感しています。
今後も引き続き、巡回指導やキッズフェスティバルの普及、広報活動に努め、各教育施設や地域、教育委員会との関わりを綿密にし、グラスルーツサッカーを基盤として活動していきたいと考えています。
最後になりましたが、震災後多大なるご支援、ご協力をいただいた各都道府県サッカー協会をはじめ、全国各地区のサッカー関係者の皆さまへ厚く御礼申し上げます。
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