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JFAファミリーフットサルフェスティバル2012 with KIRIN スペシャルステージ in 茨城 10月14日に茨城県立カシマサッカースタジアムで開催
2012年10月19日
「JFAファミリーフットサルフェスティバル2012 with KIRIN スペシャルステージ in カシマ」が10月14日、茨城県立カシマサッカースタジアムで行われた。震災の影響で2年ぶりの開催となったが29チームが参加した。元気に走り回る子どもたち体となって快い汗を流していた。
茨城県サッカー協会 広報委員・フットサル委員 田村 茂さん
2年ぶりの開催に茨城県サッカー協会広報委員でフットサル委員の田村茂氏(54)は「これだけのチームが集まってくれてうれしい」と胸をなでおろした。茨城県は昨年の震災以来、使えない体育館が多い。協会には男子県リーグの1部8チームと女子3チーム、関東女子2部リーグ加盟の2チームが登録しているが、今一つ加盟チームが増えない。一方民間企業が経営するフットサルコートは急増中。「ワンデー大会も盛んで、多くの人が仲間内で楽しんでいるようです」。連盟に参加したチームはユニホームをそろえる、審判員を出すなどの取り決めがある。田村氏は連盟への加盟を促すため「ユニホーム規制の緩和なども考えなくては。1日限りのカテゴリー別ミックスフットサル大会も来年2月に第2回を実施します」と拡大策を練る。
キリンビバレッジ(株) 茨城営業部長 有吉 俊彦さん
キリンビバレッジ(株)有吉俊彦 茨城営業部長(47)が、グランドレベルで楽しそうにプレーする様子を見つめた。昨年から水戸に赴任し、このスペシャルステージは初めての参加だった。「家族で楽しんでいる姿は素晴らしかった」と感動した様子。自身は高校まで硬式野球(外野手)を経験。フットサルは年に数回やっているが「結構ハードで、足がついていきません」という。現在はサッカーの日本代表戦をテレビで見たり、バレーボールの県大会出場が決まった下の息子さんの応援に行ったり、九州出身ということからソフトバンク戦をテレビで応援するのが楽しみだという。「子どもさんにとってこの日の経験は一生の思い出に残るのではないでしょうか。キリングループとしては今後とも日本のサッカーを応援し続けていきます」と話した。
ファミリー賞
ロッサドールファミリー2は、ひたちなか市のクラブチーム「ロッサドール」に所属する子どもとその家族たち。この日は3チームに分かれて参加した。メンバー決定は会場に来てからで、ファミリー2は3家族7人で編成された。子ども4人は3年生1人、2年生3人で小学校も別々、まさにぶっつけ本番だった。
富永芳幸代表(36)は「この日の作戦ですか? 基本的には小学生が前で攻撃し、大人は後方で守るというものでした。十分楽しんだ上にこのような賞がもらえてうれしい」と話した。3試合にフル出場した富永祐亮君(3年)は3本シュートを決める活躍で「とてもうれしい。チームでのポジションはFWで、ドリブルが得意」と息を弾ませた。
1試合目で先制点を決めた一家葵君(いっけ=2年)は「相手のパスをインターセプトして決めた1点。気持ちよかった」。大人の方はしきりにメンバーチェンジ。奥谷修一さん(42)は「普段体を動かさないので疲れました。それでも子どもと一緒に汗を流す機会がないので楽しめました」。ゴールを守った一家ちあきさん(42)は「気持ちと体がバラバラ。気持ちではボールを止められると思っていても、追いつきませんでした」と苦笑いしていた。
フットサル賞
「とっとこ なっちゃんず」がフットサル賞に輝いた。日立市のクラブチーム「日立プリマベーラ」に所属する子ども3人(保育園1人、小学1年、2年各1人)と家族6人の計9人で構成。同クラブには保育園児から大人まで幅広く登録している。安田京子代表(53)は試合前に全員を集め「明日のことは考えず一生懸命楽しみましょう」と確認した。
チームの大黒柱は岡田理央斗君(りおと=小学2年)。この日は1人で10本シュートを決めた。左利きのオールラウンダーで、3歳からボールを蹴っているという。昼はプリマベーラでサッカー、夜は他のクラブでフットサルに打ち込んでいる。将来は「日本代表になって、そのあと海外でサッカーをしたい」と夢を話す。大人はすべて理央斗君におまかせで「何もやっていないけど、気持がいい」と喜んだ。代表の娘の安田沙織さん(25)は「試合に出たのは7~8年ぶり。まだ足がヨロヨロしています」と笑っていた。
フェスティバル賞
フェスティバル賞はデルソル石岡が獲得した。3年前に現総監督が畑をつぶしてコートを作り、クラブチーム「デルソル」を立ち上げた。部員は約40人で、幼稚園の年長から小学4年生までが活動。週に1回、日曜日に合同練習をしている。今回のメンバーは子ども5人と大人4人で構成した。子どもはいずれも小学1年生。
いつも厳しい甲斐秀城監督(39)から「お父さん、お母さんとフットサルをやる機会が少ないので、思いっきり楽しんで!」とお許しが出たので大はしゃぎ。だが小学校高学年のお兄さんや大人が相手では、歯が立たず。唯一シュートを決めた久保木周君は「あと2回くらいチャンスがあったが、ダメだった。でも楽しかった」と喜んだ。友常翔大君、深谷康羽君、森田理一君、中島功人君は得点には絡めなかったが「楽しかった」と口をそろえた。甲斐監督はそんな様子を見て「成績は振るわなかったけど、親子で楽しめたので目標は達成した」と目を細めていた。
キリンフットサル教室
午前の試合終了後に「キリン フットサル教室」が開かれた。講師は元プロフットサル選手で芸能人フットサルチーム「ガッタス ブリリャンチスH.P.」の古庄亨コーチで、吉沢ひとみ、是永美記選手も加わった。幼稚園児から小学6年までの約100人が参加した。 この日のテーマはドリブルコントロール。一直線に並んだ仲間の間をスラロームしたり、2組に分かれてドリブルし中央でぶつからないように相手を抜く練習を繰り返した。古庄氏は「茨城県の子どもはレベルが高い。幼稚園児まで完璧にできていました」と感心していた。ミニゲームの4年対6年の試合では、4年生チームのGKとしてプレーした。6年生は速いパス回しなどで何とか壁を破ろうと、頭脳的なプレーを展開。「子どもたちは知恵を絞ったプレーをしていた。工夫することが上達の道」と満足そうだった。
文・写真提供:日刊スポーツ
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