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2019年度 JFAアスレティックトレーナーセミナーをJFAハウスで開催
2019年03月18日
3月10日(日)、東京都文京区のJFAハウスにて、2019年度JFAアスレティックトレーナーセミナーを開催しました。セミナーには、JFA加盟団体(※)のトレーナー、JFAトレーナー総勢約100名が参加しました。
本年度は、「コンディショニングについて」をテーマに、昨年行われた2018 FIFAワールドカップロシアで躍進したSAMURAI BLUE(日本代表)に帯同された土肥ドクター、前田トレーナーから、それぞれの立場から大会期間中のコンディショングについて、U-17女子日本代表、U-20女子日本代表トレーナーからはそれぞれ帯同したワールドカップについての報告がありました。さらには、アンチ・トーピングやスポーツ救命ライセンス講習会についても講義が行われました。また、特別講演として、影山雅永U-20日本代表監督を招いて、「チームに求められるトレーナーの役割」と題し、トレーナーとチームとの関わり方などをお話いただきまた。その後、各カテゴリー毎に分科会を実施し積極的な意見交換が行われ、参加者にとって充実したセミナーとなりました。
講師(敬称略/50音順)
池田浩(JFA医学委員会委員長、順天堂大学医学部整形外科)
影山雅永(U-20日本代表監督)
上東悦子(JFAアンチ・ドーピング部会員、国立スポーツ科学センタークリニック)
河瀬麻希(U-17女子代表トレーナー)
土肥美智子(JFA医学委員、国立スポーツ科学センターメディカルセンター)
福島理文(JFAスポーツ救命プロジェクトメンバー、順天堂大学医学部循環器内科)
前田弘(JFA医学委員、JFA専任アスレティックトレーナー)
三宅明子(U-20女子代表トレーナー)
スケジュール
10:00~10:05 | 開会挨拶 | 前田弘 |
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10:05~10:20 | JFA医学委員会からの報告 | 池田浩 |
10:20~10:50 | アンチ・ドーピングについて | 上東悦子 |
10:50~11:10 | スポーツ救命について | 福島理文 |
11:10~12:10 | ワールドカップでもコンディショニングについて ~ドクターの立場から~ |
土肥美智子 |
12:10~13:10 | ~昼食~ | |
13:10~13:20 | 協賛企業からの御挨拶 | |
13:20~14:20 | ワールドカップでもコンディショニングについて ~アスレティックトレーナーの立場から~ |
前田弘 |
14:20~14:50 | 世界大会活動報告 (女子U-17ワールドカップ、女子U-20ワールドカップ) |
河瀬麻希 三宅明子 |
14:50~15:00 | 休憩 | |
15:00~15:50 | 特別講演「チームに求められるトレーナーの役割」 | 影山雅永 |
15:50~16:00 | 休憩 | |
16:00~17:00 | 分科会 【カテゴリー】 ・地域(9地域/47都道府県協会)、日本フットボールリーグ ・Fリーグ ・大学連盟(男子) ・女子(なでしこリーグ、大学女子連盟) |
|
17:30 | 閉会 |
※Jリーグのトレーナーを対象としたセミナーは、Jリーグにて別途開催されております。
主催者代表コメント
菊島良介 JFAアスレティックトレーナー
今回のセミナーには多くの方が参加され、盛会に終えることができました。今回は、昨年のロシアW杯で躍進したSAMURAI BLUEのコンディショニングについて、帯同されました土肥ドクターと前田トレーナーにお話頂きました。期間中に起こった怪我の症例やコンディショニングの評価に関しての内容とあり、参加者の皆様からはとても好評でした。その他、教育講演として2016年に発足したJFAのスポーツ救命プロジェクトに関してのレクチャーも行い、それぞれの地域・リーグでの普及につながって頂ければ幸いです。
一方、分科会では各地域・リーグに分かれ積極的な意見交換がなされていたように感じました。特に各地域でのスポーツ救命セミナー開催に向けて、各方面からの話し合いがされていました。各地域の世話人の方々には中心となって頂き、手を取り合い地域を盛り上げて頂きたいと考えております。
最後に、お忙しい中ご講演頂きました先生方には深く御礼申し上げます。また、参加者の皆様、本セミナーの企画・運営に協力してくださったJFAスタッフの方々に感謝いたします。
受講者コメント
遠藤皓樹 さん(仙台大学)
今回は、「コンディショニングについて」というテーマで、内科・整形外科の先生方やアスレティックトレーナーの方々から貴重なお話をお聞きすることができました。また、今回のセミナーを通して、スポーツ選手に関わるうえでコンディションを最良の状態に整えることは、より良いパフォーマンスを引き出すために最も重要なことであると再確認しました。
その中で、コンディションチェックについてのお話が多くの先生方からありました。日々の身体・筋疲労度などを主観的・客観的に把握することは、傷害予防や選手とのコミュニケーションの取り方にも良い影響を与えると感じました。前田トレーナーのお話の中には、コンディショニングコーチの大切さについてのお話がありました。各チームに必ずいるわけではないコンディショニングコーチを補う役目は、アスレティックトレーナーになることが多いと思います。そういう意味でも、我々アスレティックトレーナーは幅広い知識を持ち、選手が良いコンディションで試合に挑めるよう努めていく必要があると感じました。
最後に、影山監督の特別講演でありましたトレーナーの役割・チームとの関わり方など、その言葉一つ一つにとても重みを感じました。今後は、今回得た知識を最大限に活用し、トレーナー活動・教育的活動を行っていきたいと思います。ありがとうございました。