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メディカル通信

第2回 熱中症にならないために

練習前に以下のことをチェックしましょう。

1.環境について
  1. 気温をみて、練習時間帯の気温を予想しましょう。
  2. 湿度をみて、練習時間帯の不快指数を予想しましょう。
    これらからWBGT(環境温度)が推定できます。
    高温多湿でWBGTが高い場合は練習時間帯の変更や、練習時間を再考しましょう。
  3. 練習中いつでも水分が取れるようにしましょう。
  4. 日陰を確保しておきましょう。
2.選手の管理
  1. 起床時、目が覚めたら自分の「脈拍」を測定しましょう。80回/分以上だと脱水傾向であったり、身体の異変を現すことがあります。
  2. 十分睡眠が取れたかどうかを聞きましょう。寝不足は疲労を助長します。
  3. 起床時の体重を測定し、昨日の体重より減少していないかどうかをみましょう。
  4. 朝食をしっかり取っているかどうかをみましょう。また快食快便と言うように便秘や下痢(特に)していないかもチェックする必要があります。
  5. 気温に応じて水分を補給しましょう( 水分補給の項参照 )。
  6. 練習直前の体重を測定しましょう。
  7. 練習中はこまめに水分摂取の時間を取りましょう。この時、自分がどのくらい水を飲んだか記憶しておきましょう。
  8. 練習後も体重を測定し、練習前の体重より2kg(目安です)以上減少しているようであれば、次回から水分補給を多めにしましょう。

※少しでも身体の異常を感じたら指導者に進言しましょう、指導者は絶えず選手の動きを観察し異常の有無をチェックしましょう。
詳細はJFA機関誌『JFAnews』2010年8月情報号(No.316)を参照。

2010年8月
JFAスポーツ医学委員会 宮川 俊平

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