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JFAファミリーフットサルフェスティバル2009 with KIRIN スペシャルステージ in 大分 3月27日に大分県サッカー協会スポーツ公園人工芝グラウンドで開催
2010年04月01日
フットサルを通じて、家族や仲間との交流を! 3月27日、大分市の「大分県サッカー協会スポーツ公園人工芝グラウンド」で「JFAファミリーフットサルフェスティバル2009with KIRINスペシャルステージin大分」が開催され、交流戦とフットサル教室が行われた。表彰式では「なでしこフレンズファミリー」にファミリー賞、「アタゴ黄組」にフットサル賞、「敷戸ファミリーズ」にフェスティバル賞が贈られた。
ファミリー賞
抜けるような青空の下、大分県サッカー協会スポーツ公園人工芝グラウンドに大分25、熊本2、長崎3、佐賀1の計31チームが集結。設置された6つのピッチで、熱戦が展開された。
全試合を通じてファミリー賞を獲得したのは、「なでしこ大分サッカースクール」に通う選手たちを中心に構成された「なでしこフレンズファミリー」チーム。同スクールは、大分県サッカー協会による「なでしこ大分育成プロジェクト」の一環として実施されているもので、当日は同スクールから「なでしこチャレンジファミリー」「なでしこスマイルファミリー」の2チームも参加した。
女の子ながら2勝1敗という好成績と、未来のなでしこジャパンを目指す深見真由さん(9)、園田桃子さん(8)、加藤明星さん(7)、後藤千華さん(7)、園田伽文さん(11)らの懸命にボールを追う姿が、共感を呼んでの受賞となった。「ゴールを決めた伽文をはじめ、みんなが努力した結果。将来の女子サッカー界を担う選手になって欲しい」と、同スクールでコーチを務める三浦喜穂孝さん(36)。受賞以上に教え子たちの成長が嬉しい様子で、赤いユニフォームがまだダブつき気味の小さななでしこたちを称えた。
傍らでは、お昼に行われたフットサル教室でプロ選手を相手にゴールを決めた明星さん(7)が、「小村コーチやバサジィ大分の選手はすごく上手かった。自分もあんな風になりたい」と目を輝かせていた。
フットサル賞
フットサル賞は、長崎県佐世保市から参加し、チャレンジ部門で見事優勝した「アタゴ黄組」が受賞。佐世保市のあたごジュニアサッカークラブに所属する川上龍神君(9)、中川竜馬君(9)、森遼太君(12)、片岡浩平君(12)を中心としたチームで、勝因は「子供たちが一生懸命走ってくれたこと」と、川上由香里さん(33)。
助っ人として参加した西本奈々さん(16)は、「あまり役に立てなかった」と自分のプレーに対して不本意な様子。前日に大分に移動して車中泊だった選手と、大会当日の朝4時に起きて佐世保を出発した選手がいたそうで、代表の川上恒昭さん(33)は「いろんな意味で、みんな必死になって頑張りました」と満面の笑み。
大会終了後の写真撮影前には、移動と試合の疲れが少し感じられたが、無敗(1引分け)という成績には満足なようで、全員が誇らしげな笑顔を見せてくれた。
フェスティバル賞
フェスティバル賞に輝いたのは、大分市の「敷戸ファミリーズ」。「敷戸サッカースポーツ少年団」に所属する藤島奎成君(10)、久保田廉也君(11)、阿南暁士君(11)と、その保護者らによるチームで、杉田さやさん(37)の息子さんも、別チームの選手として出場した。
年に数回はフットサルの試合を経験している子供たちに対し、お母さん方はほぼ初心者の状態。「ポジションは今日の朝に決めた」と、代表の藤島智彦さん(37)。久保田ちささん(39)と杉田さんがフォアード、藤島さんがキーパーを務め、子供たちが縦横無尽にピッチを駆け回るという作戦で、2勝1敗の成績をあげた。
「大人が自陣と敵陣のゴール前にベッタリと張りいておく形を、最後まで崩さなかったのが良かった。MVPは子供たち。親は楽をさせてもらいました」と藤島さん。子供たちの活躍は普段の厳しい練習の成果と言えそうだ。
キリンフットサル教室
元日本代表で、JFAアンバサダーの小村徳男(おむらのりお)さん(41)による「キリンフットサル教室」が行われ、約80人が参加した。Fリーグで活躍する「バサジィ大分」の選手らも補助コーチを務めた。
最初は2人組になり、1人がキープしたボールにもう1人が手でボールを投げ、それをドリブルやフェイントで回避する練習。子供たちは広いグラウンドをかけ回り、楽しみながらボールコントロールを学んだ。
続いてはオーバーヘッドシュート大会だ。「やってみたい人」という問いかけに、なかなか手が挙がらないと、「上手くなりたいなら何にでも挑戦することが大切」と小村さんからゲキが飛ぶ。その言葉に奮起し、参加者の前で挑戦した子供たちは次々と華麗なシュートを決めた。
最後は2コートに分かれ、小村さんらと実戦。一流のテクニックを披露するコーチ陣に対して子供たちも練習の成果を披露。ゴールを決めた星和台ファミリーズの池田優真君(11)は「得点できて嬉しい」と興奮気味に感想を話してくれた。
キリンビール(株)大分支社の鎌田興憲支社長さん
毎年、屋外で開催されているこの大会が、素晴らしい天気のもとで行われたことを喜んでいます。毎年多くの方々の笑顔に出会え、「フェスティバル」と呼ぶにふさわしいイベントだと実感しています。
普段からサッカーに親しんでいる方々が、家族や仲間たちと一緒に美しい芝生の上で楽しそうにボールを追っている姿を見ていると、こちらまで参加したくなってしまいました。試合に出場するのは初めての方も多いと聞いています。
勝敗のみにこだわるのではなく、家族や仲間、他チームとの交流を楽しむスポーツコミュニティを重視するという意義が浸透し、子供から大人まで年齢を問わずに楽しめるイベントをご提供できたことを嬉しく思っています。これも、大分県サッカー協会をはじめとするスタッフの皆さんの、広報活動のおかげと感謝しています。
W杯が開催された2002年、カメルーン代表のキャンプ地として中津江村(現日田市)が全国的にクローズアップされ、公式戦も行われた大分県は、サッカーの盛んな県です。だからこそ、未経験ながら「サッカーやフットサルをやってみたい」という方がまだまだ多いのではないかと思っています。そうした方々が、実際にボールを蹴る楽しみを知るきっかけとして、毎年開催しているこのイベントに参加していただければ幸いです。
さらに大分県では、5月に「KIRINサンセットフットサル大会」を開催しています。これはウルトラスーパービギナーズの部、スーパービギナーズの部、ビギナーズの部、ミックス1の部の各カテゴリーに分かれた大会です。今年はW杯の年ですから、さらにサッカーに対する関心も高まることと思いますので、より多くの方にサッカーやフットサルの魅力を伝えていく活動を展開していきたいと思っています。
そうした裾野拡大と同時に、世界最高峰の試合が見られるキリンチャレンジカップの大分開催など、今後も子供たちの夢の実現に貢献できるような取組みができればと考えています。
大分県サッカー協会理事の大渡年春さん
今回も多くのチームに参加していただいたことを心から喜んでいます。サッカー協会では年に3回、ファミリーフットサルの県大会を実施しており、今回はその総決算的イベントです。また4級審判の資格取得講習会を同時に行い、今回は約30名が受講しています。
実際に審判を経験した資格取得者が、年齢や経験の違う選手同士が楽しみながら親交を深められるファミリーフットサルの楽しさを伝えることで、大分県のサッカーファミリー拡大につながると考えています。
文・写真提供:日刊スポーツ
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