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JFAファミリーフットサルフェスティバル2010 with KIRIN スペシャルステージ in 茨城 5月23日に茨城県立カシマサッカースタジアムで開催
2010年05月28日
ファミリー賞
大会初参加の小田部さん親子と、今年で出場3回目となる吉田さん一家で結成したチーム。「4年ぶりに、ゴールを決める快感を味わえて楽しかった」と吉田博美さん(40)。02年の代表戦に感化されてサッカーを始め、次男の真平くん(2)を妊娠するまでママさんサッカーチームに所属していた。
この日は旦那さんの哲也さん(40)と長女の紫乃さん(13)と、交互に試合に出場。「久しぶりで体が思うようについていきませんでした。ゲームのWii Fitでトレーニングしてきたんですけどね(笑い)」と、昔の勘を取り戻すまでに苦戦したようだ。
そんな博美さんに代わって活躍したのが、長男の千里くん(9)だ。博美さんの影響で4歳でサッカーを始め、いまは週2回の練習が一番の楽しみだとか。元気いっぱいにボールを蹴ったり、ミスしたチームメイトに「どんまい!」と声をかけて励ますなど、チームを引っ張った。「もう息子にはかないませんね。2年くらい前までは、(千里は)試合中にしょっちゅう泣いていたのに、強くなったなあって……」と、博美さんも千里くんの成長を目を細めて喜んでいた。哲也さんも「普段は一緒にプレーする機会がないので、毎年この大会で子どもたちの成長を確かめています」。
試合中はピッチを活発に走り回る姿が印象的だった千里くんだが、普段はちょっぴりシャイな男の子だ。試合後に話を聞くと「今日はちょっとだけ活躍できたかな」と照れくさそうに笑った。さらに「将来はメッシみたいにドリブルが上手なサッカー選手になりたい」と目を輝かせていた。
フットサル賞
お父さん同士が中学校からの“悪友”で同じサッカー部に所属していた、濱野さん一家と片山さん一家で編成。普段から一緒に食事に行くなど仲が良い2家族だけに、試合中も声を掛け合ってプレーするなど団結力の強さを見せつけた。
濱野家は親子三世代での出場だった。「いつもは孫の試合を応援していますが、まさか自分が試合にでるとは。疲れましたが楽しかったです」と濱野光正さん(73)。今大会の参加者のなかで最年長ながら、歳を感じさせない機敏な動きでチームを盛り上げた。奥さんの美千子さん(66)さんも、ゴールキーパーで活躍。毎日2時間のウォーキングを欠かさない、元気なおばあちゃんだ。「おじいちゃんおばあちゃんと一緒に試合に出られてうれしかった。来年もまた出たい」と、孫の眞衣ちゃん(9)にとっても思い出に残る一日になったようだ。
大会終了後はみんなで集まって、さっそく打ち上げの場所決めで盛り上がっていた。フットサルを通じて、家族や仲間同士の絆がまた深まった。
フェスティバル賞
常総市のサッカークラブ・バンビーノは、02年から毎年参加している大会の常連だ。クラブには78人の園児と小学生が所属し、うち19人は女の子。昨年は10チーム、今年は8チームに分かれて参加。その1つが「バンビーノ 番B乃」だ。
チームのムードメーカーは、直井安奈ちゃん(11)、清家明香ちゃん(11)、片野千依ちゃん(11)の仲良し3人組。「男の子には負けたくない!」と試合中も息のあったプレーで、男の子たちを圧倒した。「シュートを決めたときが一番楽しい」と安奈ちゃん。この日は雨で濡れたぴっち地面に悩まされ、思うようにシュートが決まらなかった。それでも自慢の脚力で相手チームを翻弄した。「ボールを奪うのが面白い」と、明香ちゃんは粘り強く相手に喰らいつき、ゴール前でボールを奪ってはチームに貢献した。
最後の試合ではチームが負けてしまい、3人ともちょっぴり悔しそうな表情に。それでもみんなで口をそろえて「(今日は)楽しかった」とにっこり。さらに「もっとたくさんの女の子にサッカーを好きになってもらいたい」と続けた。
キリンフットサル教室
試合の合間には、元フットサル日本代表でJFAアンバサダーの相根澄さん(36)によるフットサル教室が開かれた。小学生を中心に50人以上の子どもたちが参加。ドリブルやパスを出す前にボールを止めることの大切さなどを実践で学び、最後は学年別に別れてコーチチームとの試合を楽しんだ。相根さんは「最近の子どもたちは本当にサッカーが上手。だからこそ、基本に立ち返る大事さを学んでほしい。そうすることで将来の日本のサッカーやフットサルのレベルアップにもつながるはずです。また、根っこの部分が大切という考え方は、学校で質問に答えられる準備、手を上げられる勇気にもつながります。子どもたちに1度に理解してもらうのは難しいかもしれませんが、ボクが伝えようとしたことが、何年か後、心に響いてくれるといいですね」。
キリンビール(株)茨城支社長 鈴木圭三さん
初めて大会を拝見しましたが、大人と子どもが一緒に楽しんでいる姿が印象的で本当に素晴らしいと思いました。参加チームも多く、フットサルが一般的なスポーツとして浸透していることにも、改めて驚かされました。当社にも仕事帰りにフットサルを楽しんでいる社員が多いのですが、私自身はもっぱら見る専門(笑い)。今日は、私と同世代の方もたくさん参加されていて、お子さんと一緒にピッチを走り回っていましたが、「(私とは)動きが全然違うな」と感心しました。子どもたちにとっては、お父さんお母さんと一緒にプレーしたことが、一生思い出に残ることでしょう。
また、カシマスタジアムでプレーできるのも大会の魅力ですね。今日参加した子どもたちのなかには「あのグラウンドで、またサッカーをやりたい!」と、プロを目指す子がいるかもしれません。この大会が、サッカーやフットサルの裾野の拡大にひと役かってくれるとうれしいですね。
私どもは、たくさんのお客さまに清涼飲料やビールを召し上がっていただき、それで事業をさせていただいていますので、いろんなことを応援させていただきたいと考えています。とくに今日のような、地域に根差したイベントのお手伝いをさせていただけるのは喜ばしいことです。スポーツイベント以外にも、例えば茨城県の“うまいもの”“楽しいこと”を全国に発信するなどの取り組みを長年続けています。これからも、地元の方と一緒に楽しみながら、地域を盛り上げていきたいですね。
茨城サッカー協会 事業担当 深谷 紀夫さん
茨城県には男子のフットサルリーグがあります。現在は11チームで1部だけですが、今後は2部、3部……とリーグ数を増やし、大会ももっと開催したいと考えています。そういう意味で裾野を拡大するためにも、この大会がとてもいいきっかけになっていると思います。フットサルはサッカーよりもピッチが狭くプレー人数も少ないので、誰にでも平等にボールを触るチャンスが巡ってきます。また1対1の場面も多いため、技術も磨かれるんです。だからこそ、子どものうちはフットサルでテクニックを磨くことが大切なんです。今日のように、家族で一緒に参加できる大会があると、父兄のみなさんのフットサルに対する理解も高まるはずです。やはりスポーツは文化ですから、携わる大人たちが一緒になって子どもたちの成長を支えていくべきなんですよね。今日参加してくれたちびっ子たちが、大人になってワールドクラスの選手として活躍する日がくるのを楽しみにしています。
文・写真提供:日刊スポーツ
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