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JFAファミリーフットサルフェスティバル2011 with KIRIN スペシャルステージ in 静岡 9月11日に浜松アリーナで開催
2011年09月16日
JFAファミリーフットサルフェスティバル2011 with KIRIN スペシャルステージ in 静岡が9月11日、静岡県・浜松アリーナで開かれた。幼稚園児から70歳のおじいちゃんまでと幅広い年齢層の選手が参加。28チームが楽しい汗を流した。ゲームの合間には約150人が参加したフットサル教室が、終了後にはファミリーPK大会も行われ大いに盛り上がった。
ファミリー賞
ファミリー賞の「YAZAWA old power」は、磯部日支三・君代さん(いずれも70歳)夫妻を中心に、娘さん、孫3人の3世代チーム。日支三さんはこれまで孫の試合には欠かさず駆けつけ、応援とビデオ撮影を行ってきた。今回チームの一員として参加が認められ、はじめてフットサルに挑戦した。「娘むこが来られないので引っ張り出されたんです」といいながらもやる気満々。
10月1日には71歳の誕生日を迎える。運動をしているときが楽しみで、健康の秘訣(ひけつ)だという。高校ではバスケット。スキー歴50年、登山歴15年というスーパーおじいちゃん。浜松市在住で昼は自ら経営する木工所で作業し、夜は川べりをひたすら歩くという。「山登りを続けるために欠かせません」と話す。
GKで出場。目標は「楽しんで勝つ。無失点を目指します」だったが1分け2敗。「相手と1対1になると結構怖かった」という体験もしたが、それでも「楽しかった」と振り返った。70歳での出場は静岡エリアで開かれたこの大会での最年長記録を更新。孫の矢澤青大君(12)が選手宣誓を行うなど、一家にとって記念すべき日になった。
フットサル賞
フットサル賞の「AIKAK,S」(アイカケーズ)は北島靖浩代表(43=会社員)一家5人と、北島さんの友人の6人編成。長女・綾音さん(12)の頭文字「A」と長男・伊織君(9)の「I」、次女・伽澄ちゃん(7)の「KA」と北島家の「K」をつづって命名。この日は「何とか伽澄に初得点を経験させたい」(靖浩さん)だった。
長女はフットサル、長男は浜松蒲スポーツ少年団でサッカーをしているが、伽澄ちゃんは「大きくなったら水泳選手でオリンピックに出たい。得意はクロールです」と方向性が異なる。みんなで伽澄ちゃんにボールを集めてサポート。絶好のチャンスが訪れたが「パスをもらって攻めようとしたら、ボールを取られてしまいました」と悔しそう。お母さんもGKで大奮戦。靖浩さんは「家族全員で楽しめるフットサルはこれからも続けていきたい」。
フェスティバル賞
「すべて子どもたちに任せました。私は後ろから声をかけただけです」というのはフェスティバル賞獲得の「T&Kファミリー」の一ノ宮志光代表(38=自営業)。チーム名は長男・翼君(欠場)と次男・翔(かける=11)君の頭文字を取った。兄弟が所属する静岡市清水区のT&Tサッカークラブをもじってもいる。同クラブのモットーは個人技を伸ばすサッカーで、試合前の指示はその教え通り「個人で行け!」だった。
結果は1勝1敗1分け、翔君が3ゴール(6得点)で友人の佐藤慎也君が4ゴール(8得点)を決めた。翔君は昨年、父親とマンチェスターに行き、マンU対トッテナム戦を観戦した。「すごい勉強になった。自分もあの舞台に立ちたい」と口にする。慎也君は「日本代表になるのが目標」とか。志光さんは「何とか子どもの夢を実現させたい」と後押しを約束した。
キリンフットサル教室
昼休みを利用して「キリンフットサル教室」が開催され、約150人が参加した。講師は元フットサル日本代表主将でJFAスペシャル・インストラクターの藤井健太さん(34)と2年前からタイのプロリーグで活躍中のGK古庄亨選手(33)。まず「人の話をしっかり聞くこと、そして判断して素早く行動すること。そして楽しくやること」とアドバイスした。
コートの半分を使ってランニング。漫然と走っている人には注意が飛ぶ。「いい準備をしておかないと、サッカーもフットサルも、学校でもいい結果を出せないぞ」と具体的に話してきかせる。走りながら講師が指定する人数でチームを編成する。3、5、10人と増えていくと、瞬時の状況判断が要求される。次は10人一組でボールを手にしたリレー、ドリブルでのリレーを繰り返し、最後は試合形式で学んだもののおさらいをした。藤井さんは「みんな真剣で目が輝いていた。未来を見据えている。逆にエネルギーをもらった」と話していた。
キリンビール(株)静岡支社長 西尾 和昭さん
参加された皆様がとにかく一生懸命で、真剣に取り組んでいました。レベルも非常に高く、楽しめました。
キリングループとしては、30年以上に渡りサッカー日本代表を応援しています。また、なでしこジャパンも応援していますし、底辺の拡大のためフットサルの振興にも力を入れています。またこのような状況のもと、サッカーを通じて皆さんが絆を深める場を提供することができて大変嬉しく思います。
今後も力をいれていきたい。
文・写真提供:日刊スポーツ
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