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JFAファミリーフットサルフェスティバル2011 with KIRIN スペシャルステージ in 大阪 9月25日に舞洲アリーナで開催
2011年09月30日
家族の触れ合いと、ボールを蹴る楽しみを味わうことをテーマに開かれる「JFAファミリーフットサルフェスティバル2011 with KIRIN スペシャルステージ in 大阪・舞洲アリーナ」(大阪市)が9月25日、大阪、奈良、和歌山の1府2県から24チーム、約180人が参加して開催された。特に先月の台風被害が大きかった奈良、和歌山から参加した子どもたちの元気な姿が、会場を大いに盛り上げた。ファミリー賞は「喜連北グリーン」が受賞。フェスティバル賞に「なでしこ☆Heguri」、フットサル賞に「宮ファミリー」がそれぞれ選ばれた。
ファミリー賞
ファミリー賞を獲得した「喜連北グリーン」は大阪市内から参加した。子どもたちは平野区少年サッカー連盟で活動する喜連北小学校の児童で、喜連北JFCに所属。チーム代表の前島幸彦さん(41)はそこでコーチを務めている。「チーム全員で約50人ぐらいです。学校の校庭で月金土日の週4回練習や試合をしています。今日は、お母さんたちもいっしょに試合に出てもらいました」と前島さん。
建元蒼生くん(11)は小学生になる前の年長からサッカーをはじめた。目標は海外で活躍する日本代表でドイツ・ドルトムントの香川真司選手。「ゴール前に持ち込んでシュートを決めるところ」が好きだ。蒼生くんといっしょにピッチに立った母親の早苗さん(37)も今回で3回目の出場とか。「段々上がるのがしんどくなって、ディフェンス専門になってますね」。いつもは息子の応援で、いろいろダメだしするそうだが、「この大会に出ると、反対に子どもにダメだしされて肩身が狭くなります」と笑う。ご主人の靖生さん(36)は仕事で欠席だが高校時代はサッカー部。家族みんなで1つのボールに託す思いは熱いという。
下坂さつきさん(42)も息子の和生くん(11)と出場。「子どもといっしょにできて楽しいですねー。ただ、3試合目ですから体が大丈夫かなーって思いながらやってます」とさつきさん。玉のような汗が額を流れるものの、楽しい1日を過ごした充実感と爽やかな笑顔が印象的だった。
フットサル賞
和歌山市内から参加した「宮ファミリー」がフットサル賞を受賞。今年で創部31年目を迎えた宮少年サッカークラブ(森一郎代表)の子どもたちを主体にしたチームだ。現在は約50人の小学生で、和歌山市南ブロック10チームの中で活動。今年春のフジパンCUP関西大会にも出場した。今回は「宮ファミリー」のほか、「宮イレブン」、「日前ファミリー」の3チームに分かれて参加した。
西川佳汰くん(11)の両親、敏喜さん(49)と直美さん(37)も朝から3試合にフル出場し大ハッスル。佳汰くんは、ゴールキーパーに徹して頑張ったお父さんと、一生懸命ボールを追っかけたお母さんについて「お父さんは前回は全然ダメだったけど、すごくうまくなった。お母さんもいっしょに練習してくれたりして楽しくできた」と、両親といっしょに試合できたことを喜んだ。母親の直美さんも「子どもが頑張ってる姿を応援しているうちに、私たちもボールを蹴る楽しさに引き込まれました。家族で楽しめて良かったです」と大会を楽しんだ。
兄弟チームをピッチの外から応援した、「宮イレブン」の柿本葉月さん(36)、優駿くん(12)親子もスペシャルステージを満喫。葉月さんは「親子で試合をする機会は普通ないのでうれしいです」。優駿くん(12)も「普段の練習や試合と違った楽しさがあった」と、勝敗よりも家族や仲間と楽しんだフットサルに笑顔があふれた。
フェスティバル賞
時はまさに“なでしこ”ブーム! フェスティバル賞を獲得したのも、およそ10年後が楽しみ“なでしこ”候補を中心にしたチーム「なでしこ☆Heguri」だ。メンバーは前川高士さん(33)、智子さん(33)夫妻に娘の未結ちゃん(6)。野中琢さん(40)と2人の娘、花ちゃん(10)と色ちゃん(6)。それに玉井智宏さん(36)と娘の芙結香ちゃん(6)の3家族でチームを組んだ。
6歳トリオの、未来の“なでしこ”未結ちゃん、色ちゃん、芙結香ちゃんは平群町(奈良県生駒郡)にある「Buddy Futsal Club」の幼児クラスの仲良し。川澄選手が大好きな未結ちゃんは一生懸命ゴールに迫った。色ちゃんは沢選手のファン。芙結香ちゃんにも誰が好き? と聞くと、「パパが好きー」と返ってきたのには、みんなで大爆笑した。地元の平群FCで頑張っているお姉ちゃんの花ちゃんは、なでしこの中でも大野選手が好きだ。「大野選手のようにドリブルが上手になりたい。今日は楽しかったけど、負けたのは悔しい」と、お姉ちゃんらしく勝敗にもこだわった。
お母さんたちも大ハッスル。智子さんは「子どもたちが小さいので頑張りました。3カ月ぶりのフットサルでしたが、やっぱり子どもたちの方が上達が早い」と苦笑い。スクールのお母さんたちでチームを作りたいと子どもたちに負けてない。お父さんのアシストを受けて、娘たちとお母さんのフットサルの夢が膨らむ。
キリンフットサル教室
JFAスペシャルインストラクターで元フットサル日本代表の藤井健太さん(35)による「キリンフットサル教室」が、お昼休みを利用して、大会に参加した小学生約130人を対象に行われた。藤井さんは子どもたちを前に「ボールを蹴ることも大切だけど、人の話をよく聞くこと。そして、よく考えて表現することを心がけよう」と話した。さっそく、ピッチの中を大勢の子どもたちといっしょにウオーミングアップのジョグからスタート。そして、子どもたちに「いま、何を考えてジョグしてた?」と問いかけた。答えは「何も考えずジョグするんじゃなくて、ぶつかりそうになる人を試合のときの相手に想定すれば、ウオーミングアップからいい練習になるよ」と教えた。ドリブルやパスの指導では、相手を抜いた後のパスは、しっかりとパスしたいところを確認すること。いろいろなプレーを見て、いいプレーをたくさん盗んで身につけていくことを教えた。
後半は子どもたちのチームと藤井さんたちコーチチームがミニゲームを行った。指導を受けた加美南小学校(大阪市)の菅生裕介くん(11)は「相手をかわすことに頑張りすぎて、正確なパスができなかった。藤井さんの話しを忘れず練習します」と話してくれた。
キリンビバレッジ(株)常務執行役員近畿圏地区本部長 阿部 一久さん
大会終了後の表彰式であいさつに立ったキリンビバレッジ(株)常務執行役員近畿圏地区本部長 阿部 一久さんは「皆さまの熱戦を拝見し大変うれしく思いました。日頃からキリン商品をご愛顧いただき心よりお礼申し上げます。キリングループは日本代表チームのオフィシャルスポンサーとして、日本のサッカー界をずっと応援してきました。『JFAファミリーフットサルフェスティバル2011 with KIRIN』スペシャルステージは、ボールに触った経験のないお子さんにも楽しんでいただけるイベントです。日本代表をサポートするとともに、このようなイベントを通じて次世代の育成などの支援活動も積極的に勧めていきたい」と話した。
また、キリンビバレッジで実施中の対象商品バーコードで応募すれば全国8都市で行う「東京ディズニーリゾート・ドリームパーティー」に抽せんで4000人を招待。他にも東京ディズニーシーで行われるパーク・ファン・パーティーへの招待やオリジナルグッズなどをプレゼントするキャンペーンを紹介し参加を呼びかけた。阿部本部長は最後に「コーポレートスローガンの“おいしさを笑顔に”のもと、清涼飲料やビールはもちろんのこと、さまざまなサービスを提供することで、地元の皆さまの元気や笑顔に貢献していきたい。本日はお疲れさまでした」と、参加の健闘をねぎらった。
大阪府サッカー協会 大阪府フットサル連盟委員長 吉川 元章さん
スペシャルステージは子どもから大人まで年齢を問わず楽しめて、家族や仲間とのきずなを深め、ボールを蹴る楽しさを味わえる大変いい機会だと感じています。サッカーにしてもフットサルにしても、最初の入り口は、まずボールを蹴るファミリーフットサルからだと思います。私たちもできるだけ多くの機会を作り、子どもたちを育ててやらなければいけないという考えから、今後も積極的に取り組んでいきたいと思っています。今年、大阪ではフットサル日本代表の合宿のほか、7年連続で大学の全国大会も開催されるなど、たくさんの行事が予定されています。今年初めの東日本の大震災。先月の和歌山県などに大きな被害をもたらした台風災害など、辛い出来事が重なる中、フットサルやサッカーを通じて、みんなの力で少しでも明るい元気を発信できたらうれしいと思います。
文・写真提供:日刊スポーツ
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