障がい者サッカー
電動車椅子サッカー
電動車椅子サッカーとは、電動車椅子の前にフットガードを取り付けて行うサッカーです。自立した歩行ができないなど比較的重度の障害を持った選手が多く、ジョイスティック型のコントローラーを手や顎などで操りプレーします。性別による区分はなく、男女混合のチームで行います。
国際的な呼称は「Powerchair Football」となっており、スピードは時速10km以下と定められています。直径約32.5cmのボールを使用、繊細な操作で繰り広げられるパスやドリブル、回転シュートなど華麗かつ迫力あるプレーが魅力です。
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人数:4人(男女混合、ゴールキーパーを含む)
試合時間:20分ハーフ
ピッチサイズ:14~18m×25~30m
(主にバスケットコートを使用)
ゴールサイズ:2本のゴールポストからなり6m(2本のポストの間)
用具:
ボール:直径32.5cm
電動車椅子:最高速度10km/h以下
※ 国内は最高速度6km/h以下
その他:サッカーと大きく異なるルールは「3パーソン(ペナルティエリアにディフェンスが3人以上入ってはいけない)」と「2on1(ボールに対して半径3m以内に各チーム1人しかプレーに関与してはいけない)」の2点があります。 -
電動車椅子を操作できる方は、どなたでもプレーできます。
※ 公式試合に出場するには、5歳以上で要障害者手帳(日本国内のみ)
クラス分け:
主に姿勢保持や視野確保、運転技能等を判断基準とし、国際大会のみPF1とPF2に区分される(「FIPFA ClassificationRulebook」による)。
PF1:パフォーマンス全体に影響する相当重度な身体的障がいを持つ選手
PF2:パフォーマンス全体に影響する身体障がいは穏やかで中程度ながら、適格基準を最低限満たしている選手
※ 試合中一度にフィールド上でプレーできるPF2選手は最大2名まで
電動車椅子サッカー(PowerchairFootball:国際的呼称)は、電動車椅子を使用したサッカー競技で、「足で蹴らないサッカー」です。選手たちの多くは自立した歩行ができない障がいをもっており、中には上体や首の保持ができないほど重度の障がいを持つ選手もいます。しかし、残された機能「手・足・口・顎」を使ってジョイスティック型のコントローラーを巧みに操作し、車椅子と一体となりプレーをします。電動車椅子の操作ができる方なら、老若男女問わずに誰にでも興奮と満足感を味わうことができるスポーツです。男性・女性の区分はありませんが、車椅子同士が激しく競い合い、ボールを奪い合う迫力・そして展開の早いゲーム進行と、大変見応えがあります。
日本での活動
日本での本格的な活動は、1982年に大阪市身体障がい者スポーツセンターに勤務していた山下氏(現協会名誉顧問)によって、カナダなどで行われていたパワーサッカーをヒントに考案されたのが始まりです。
2017年度には39チーム・会員541名(うち選手会員258名)が日本電動車椅子サッカー協会に登録し、全国各地域の都道府県協会に組織化されています。
各地域での独自の大会のほか、電動車椅子の最高速度6km/hまでとする「日本電動車椅子サッカー選手権大会」や、最高速度10km/hまでとする「日本パワーチェアーフットボール選手権大会」などの大会が毎年定期的に行なわれています。
国際大会
■ FIPFAワールドカップ
■ FIPFA ASIA PACIFIC OCEANIA ZONE Powerchair Football Championship
<国際大会参加歴>
・2007年第1回FIPFAワールドカップ東京大会 4位
・2011年第2回FIPFAワールドカップフランス大会 5位
・2013年アジア太平洋オセアニア選手権 優勝
・2017年 第3回 FIPFAワールドカップフロリダ大会(2017年7月開催)
国内大会
■ パワーチェアーフットボールブロック選抜大会
■ 日本電動車椅子サッカー選手権大会
データ
【競技人口】約500名
【指導者ライセンス制度】なし
【審判ライセンス制度】あり(審判員:110名 審判インストラクター:15名)
【登録制度】あり(登録者:541名 登録チーム:39 チーム)
出典:公益財団法人日本サッカー協会『障がい者サッカーHANDBOOK』(2017年12月発行)
一般社団法人
日本電動車椅子サッカー協会
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