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S級コーチ養成講習会2023 Module2・集中講習④ 参加者レポート Vol.5
2023年07月06日
Module2の折り返しとなる本週では、鹿島アントラーズにご協力をいただき、クラブハウスグラウンドでのトレーニング視察を実施しました。トレーニング後には岩政監督・吉岡フットボールダイレクターに質疑応答のお時間を頂き、監督としての指導方針やクラブの強化方針など、リアリティのあるお話をたくさんお聞きすることができました。
Module2・集中講習④
期間:6月19日(月)~6月22日(木)
6月19日(月) | 午後 | 「スポーツ救命救急講習」 スポーツ救命救急部会員/千葉市立海浜病院 救急科 本間洋輔 |
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6月20日(火) | 午前 | 指導実践 |
午後 | 「チームビルディング」 福富信也(東京電機大学) | |
6月21日(水) | 午前 | 鹿島アントラーズ 練習見学 |
午後 | 「プロフェッショナルコーチング論」 岩政大樹(鹿島アントラーズ 監督) 「鹿島アントラーズの強化方針」 吉岡宗重(鹿島アントラーズ フットボールダイレクター) 「プロチームのゲーム分析」 若林大智(セビージャFC アナリスト) |
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6月22日(木) | 午前 | 指導実践 |
午後 | 「プロフェッショナルコーチング論」 森保一(SAMURAI BLUE 監督) 「現代フットボールのセットプレー」 菅原大介(JFAテクニカルハウス) |
サポートプレーヤー派遣ご協力
学習院大学、拓殖大学、千葉大学
参加者コメント
金明輝 さん(FC町田ゼルビア)
4月から開始されたS級指導者講習会module2が夢フィールドで行われました。
Module2ということで参加者同士の仲もより深まり、指導実践での監督、コーチのリレーションもModule1に比べるとより円滑に進むと同時に準備が行われ、事前のコミュニケーションの段階でもう一つ踏み込んだディスカッションができました。
今回の指導実践では事前に定められた試合を分析して課題を抽出、映像を編集し、選手たちに要点を求めて見せ、その後トレーニングをするという形でした。たくさんの参加者の様々な視点、角度から作られた分析映像は自分の中にはない観点も多く、すごく参考になりました。
救命救急の講義では、サッカー現場で起きた事例を元にどのように命を守るか等の知識を学ぶ場になりました。心停止が起きた際、放置しておけば1分ごとに生存率が7~10%落ちると言われており、そうならないためにもAED機器の使い方や胸骨圧迫、救急車を迅速に呼ぶことなど実技を交えて講習しました。指導現場に立つ時、このような事例と常に隣り合わせであるという認識を持ち、いかなる時でも冷静に且つ迅速に対応できる心の準備を日頃からしておかなければならないことを学ぶ時間になりました。
チームビルディングの講義では、『心の安全』がないチームは活発な議論も起きず偽りの平和のチームしか生まないというワードが強く頭に残っています。『心の安全』とはどんな些細な意見でもしっかりと受け止め、その意見が貴重なものだという風に受け止めないと、主従関係の中で意見を出しにくくなる。限られた人しか発信できない組織はその組織の力を最大限引き出せていない。組織の中で対立は当たり前という認識を持ち、対立は悪いことではなく成長していく上での意見交換だということを学びました。
そして今回のModuleではJクラブ訪問があり、J1鹿島アントラーズのトレーニング視察、その後岩政監督から参加者への貴重なお話をいただき、吉岡フットボールダイレクターによる鹿島アントラーズの強化方針の話を聞かせていただいただきました。
トレーニングでは鹿島アントラーズの選手たちの集中力や試合さながらの激しいぶつかり合い、紅白戦を見ることができました。好調なチームの良さをより加速させるようなトレーニングセッションでした。
岩政監督の監督としての我々に対するアドバイスや監督の指導の方針などはすごく興味深く、惹きつけられる話を聞くことができました。リーグ戦の最中、快く視察を受けてくれた鹿島アントラーズに感謝します。
S級講習会では自分の今まで培ってきたサッカー感や指導法をブラッシュアップさせることはもちろんのこと、自分にない視点や考え方、発信の仕方など今後指導者としてより成長できる環境であることに感謝し、慢心することなく今後も愚直に学び続けたいと思います。
S級コーチ養成講習会は、スポーツ振興くじ助成金を受けて実施しています。