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S級コーチ養成講習会2022 Module1・集中講習② 受講者レポート Vol.3
2022年05月09日
4月10日(日)にスタートした今年度のS級コーチ養成講習会もModule1最終週を迎えました。
今年から導入したリーダーシップ開発プログラムでは、自分を知り、リーダーとして多様なステイクホルダーとのコミュニケーションのポイントを探ることを目的として、自己分析の結果をもとにワークショップ形式で取り組みました。
Module2までの約1か月の「間の学習」ではインストラクターによるクラブ訪問も行われ、5月30日(月)に再集合します。
Module1・集中講習②
期間:4月25日(月)~4月28日(木)
4月25日(月) | 午後 | 「ブレインストーミング」 宇佐美誠(京都大学 教授) 「リーダーシップ開発プログラム」 田中智子(株式会社Oppochu 代表) |
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4月26日(火) | 午前 | 指導実践 |
午後 | 指導実践 | |
4月27日(水) | 午前 | 指導実践 U-19日本代表トレーニング視察 |
午後 | 「U-19日本代表の取組み」 富樫剛一(U-19日本代表監督) 「スポーツインテグリティ」 佐藤大和・山本健太(レイ法律事務所 弁護士) |
|
4月28日(木) | 午前 | 指導実践 |
午後 | 「フィジカルコンディショニング・概論」 安松幹展(JFAフィジカルフィットネスプロジェクト) 「Module1まとめ」 浮嶋敏(S級インストラクター) |
サポートプレーヤー派遣協力:江戸川大学、日本体育大学
受講者コメント
大島秀夫さん(横浜F・マリノス)
Module1も3週目に入り、お互いの交流も深まり指導実践後のディスカッションも活発に繰り広げられました。
7つのテーマの中でそれぞれのテーマの背景、前提をしっかり整理し、その長所と短所を把握して自分のやりたいコンセプトを落とし込む。文字で書くと簡単ですが、実際に監督役としてプランニング、指導すると、なんと難しいことか。まだまだ多く学ばなければいけないと思い知らされます。
講義は、ブレインストーミング、自己分析(リーダーシップ開発)、スポーツハラスメント、コンディショニングと内容が濃く、また監督にとって必要な要素が多くあり、受講生からも多くの質問が出ていました。
スポーツハラスメントの講義では、スポーツの指導現場でのハラスメントがこの10年で4倍に増えていることを知り、このハラスメントの原因の一つにはスポーツが日本に普及した歴史も関わっていることを学びました。またコミュニケーションの相手はあくまで他者であり、価値観の違いや、解釈のずれが必ずあることが前提であり、そのうえで行為解釈基準を知り、合わせることが重要だと教わりました。その判断基準として「指導上必要か」「手段は相当か」を客観視すると良いとのことだったので、いつも頭の片隅に置いておくようにしたいと思います。
また反町康治JFA技術委員長とU-19日本代表活動中の富樫監督からも貴重なお話を聞くことができました。反町技術委員長からは、スケジュールやマッチメイクなどのマネジメントの仕事内容や、監督だった頃の分析についてもお話いただき、受講生に向けて殻を破って議論をぶつけ合ってほしいというお言葉をいただきました。富樫監督からはFIFAワールドカップ優勝8カ国中、6チームがU-20ワールドカップで優勝している、だから自分たちも取りに行くんだとのお話があり、強い決意を感じました。ただ代表としてトレーニングができる回数はとても少なく、コンディションを合わせる必要もあり、ピッチで落とし込む時間も限られているため、ミーティングをする際の手法を工夫したり、トレーニングで強度の基準を最初に与えたりとマネジメントについてとても勉強になるお話をいただきました。
次のModule2までの1ヶ月、間の学習の課題は多いですが、今回の講習をそれぞれの活動に生かし、またみんなで成長していければと思います。サポートプレーヤーとして参加していただいた学生の皆さん、ハードなスケジュールでしたが全力でプレーしていただきありがとうございました。
次回は、北慎さん(FC東京U-15むさし)よりお伝えします。
S級コーチ養成講習会は、スポーツ振興くじ助成金を受けて実施しています。
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