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S級コーチ養成講習会2021 Module5・集中講習⑪ 受講者レポート Vol.14

2021年12月10日

S級コーチ養成講習会2021 Module5・集中講習⑪ 受講者レポート Vol.14

2021年度S級コーチ養成講習会最後のModuleが始まりました。

Module5は2週にわたり、総括・まとめと口頭試験、筆記試験、指導実践試験を実施します。

Module5・集中講習⑪

期間:11月29日(月)~12月2日(木)

11月29日(月) 午後 クラブマネージメント
鈴木満(鹿島アントラーズ フットボールダイレクター)

フィジカルコンディショニング
菅野淳(JFAフィジカルフィットネスプロジェクト リーダー)
矢野由治(JFAフィジカルフィットネスプロジェクト)
大塚俊介(北海道コンサドーレ札幌 フィジカルコーチ)

Jリーグアカデミーの取組み
増本伸弘(Jリーグフットボール本部 育成部 部長)
11月30日(火) 午前 トレーニング視察 横浜F・マリノス
午後 規約・契約論 吉田紀代美(JFA法務管理部)
12月1日(水) 午前 筆記試験、口頭試験
午後 口頭試験
12月2日(木) 午前 筆記試験、口頭試験
午後 筆記試験
まとめ、最終試験ガイダンス

コメント

古川毅 さん
4月の初顔合わせからあっという間に約8ヶ月の月日が経ち、残すところModule5:国内集中講習⑪と最終試験のみとなりました。高円宮記念JFA夢フィールドでの4つの講義「クラブマネージメント」「フィジカルコンディショニング」「Jリーグアカデミーの取組み」「規約・契約」、また「横浜F・マリノスのトレーニング視察」を経て、最終試験でもある「口頭試験」「筆記試験ⅠⅡⅢ」が実施されました。
「クラブマネージメント」では鹿島アントラーズ・鈴木満氏より、常勝軍団のクラブ哲学やJリーグNo.1である主要20冠ものタイトルを獲得した所以の一端を学ぶことができました。また長年強化の立場で色々な監督を見てきた結果、良い監督の条件として「戦術どうこうではなく人をうまく扱える」「優柔不断ではダメ、判断基準をもってジャッジしてあげる」を挙げられていた話は監督を志す私にとって非常に興味深かったです。
「フィジカルコンディショニング」ではJFAの菅野淳氏、北海道コンサドーレ札幌・大塚俊介フィジカルコーチから、実際のトップチームでの指導や現状を伺えました。GPSなどから得たデータは実際に自身やコーチたちの目で見た肌感覚をつなぎ合わせることで活用でき、また1週間単位で走行距離、スプリント総距離の基準を設け、戦術トレーニングでのフィジカル的数値で足りない分を補うようにトレーニングメニューを構築していることなどから、戦術的な落とし込みと共に負荷のコントロールやリカバリーの重要性を学びました。
「Jリーグアカデミーの取組み」では増本伸弘氏より「2030フットボールビジョン」と「Project DNA」を中心に、ワールドクラスの選手を育て輩出するためのプロジェクトや、指導者やスタッフの人材育成といった取り組みのお話をしていただきました。「規約・契約」では吉田紀代美氏より、1)契約の安全性、2)FIFAによる紛争解決、3)未成年(U-18)の保護、4)トレーニングへの補償/連帯貢献の概念についてお話をいただきました。
「横浜F・マリノスのトレーニング視察」では、トレーニングの積み上げ、トレーニングのテンポ、リレーションシップ、集中、活気、熱量などが短時間のトレーニングに凝縮されている様子を見ることができました。これはS級の養成講習会を通して学んできたもので、そのモデルとなりうるトレーニングを見せていただきました。また最終節を週末に控えた大事な時期にもかかわらず、トレーニング終了後にケヴィン・マスカット監督からトレーニングの目的や自身の哲学なども話していただき、非常に有意義な時間となりました。

そして集大成となる「口頭試験」と「筆記試験ⅠⅡⅢ」です。これまで学んできた内容の資料やメモを見返しながら、学生時代以来となる本格的な試験勉強に各々時間を費やし、試験当日を迎えたことと思います。結果は神のみぞ知るといったところでしょうか。

8ヶ月におよぶ同志たちとの貴重な時間も残すところあと1週間、最終試験である指導実践を残すのみです。この期間に色々な価値観や解釈の仕方に触れ、時には今まで積み上げてきたものを否定し再構築して各々がその日を迎えます。受講生、インストラクター、サポートスタッフ、サポート選手、皆様に感謝し、最後まで有意義な時間として養成講習会を締めくくりたいと思います。

次回(2021年度最終レポート)は宮本ともみさん、吉本岳史さんよりお伝えします。

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